▼ゆいさん:
先ほどは結構シビアなことを書きましたが、今度はチャートをみてみます。
で、み、は、チャートに書いてあることをそのまま書くので、ほんとに容赦ないタイプです。
覚悟してよんでください。
ごくごく普通、経歴だってたいしたことない、という人が、そんなハイスペック男にどこで出会うのか、と非常に冷静に考えたら、違和感を覚えました。
1.メインチャートの特徴
D1というメインチャートと、配偶者・結婚・表に出さない自分を表すD9のチャートを鑑定には主に使います。
どちらのチャートでも木星と土星が逆行している点に特徴のあるチャートです。
自分を表す1室で、火星と土星が同居して、自分の心身にかなりのダメージを与えています。
これが対向の、パートナーを表す7室をも攻撃しています。7室は火星アスペクトバックで強化されているとはいえ、ダブル凶星の猛攻というのは喜ばしいものではないですね・・・。
しかも土星も逆行なうえに高揚。土星の逆行といえば、「責任放棄」。
自分で自分のことを大事にできないうえに、パートナーとも責任のある関係を構築できないという意味で解釈しました。
心を表す月は8室で高揚しています。月が強いのはいいのですが、いかんせん凶星のラーフと同居しているので、心が傷つけられやすいし、迷いやすいと思います。こちらのラーフも高揚していて相当強いです。
そこに火星が影響してくるので、芯は強いかもしれないけれど、傷つき方も半端ではないな・・・という感じがします。
異性関係をルーズにしているのは、コミュニケーションや欲望を表す3室で逆行してる木星。逆行しているけど定座だから強いです。
木星が逆行すると、「ルーズ」という意味になりますが、9室の状態とあわせて考えると、欲望にルーズさが出る、つまり、性欲(すみません)に関するルーズさなんです。
そこに、逆行土星の「無責任」パワーが降りかかってきている。
つきあってなくても、既婚者相手でも、関係もってもいいよね、好意あるし、お互い気があるんだったらしかたないよねー、というところでしょうか。
さらに9室で定座の水星(これ自体はいいのですが)、太陽にこんがり焼かれるコンバストという、やけどを負ってる状態。つまり、知性に傷つきがみられるということなんです。
だからこそ、自分がおかれた状況であったり、3室のルーズっぷりに考えを巡らせるだけの頭がうまくまわらない、と私は読みました。
3室のコミュニケーションの部屋としての機能を考えても、他人とのコミュニケーションがどこかルーズになるんですよね。
つまり、相手の上っ面しかみてないんじゃないの、と先ほど書きましたけど、コミュニケーションをおろそかにして、相手の人間性をしっかりみてないのがここにも出ています。
9室に惑星集中しているし、1室支配星の金星が9室にいるので、特に若いうちは本当はモラルを大事にすることが人生の重要事項になるはずの人です。
でも「ルーズ」な、強い木星が影響してくるうえ、水星がやけどしてるし、どこかで甘さが出るだろうな・・・。
あーあ、そりゃそうだよ・・・って感想を持たずにいられないチャートですね・・・。
あと、2室ケートゥもかなり強いです。これも高揚なので。
この配置の人、余計なこと言っちゃう人です・・・。
2.D9の特徴
D1がわりと踏んだり蹴ったり感が強くて、置かれてる状況をよく表してるな・・・と思いましたが、こちらはいかがでしょうね。
ラグナが牡羊座・ラーフ在住。
内面的には結構気が強くて衝動的なところがあると思います。衝動的か・・・。
結婚相手は地味なサラリーマンだと思う、というのが当たらずとも遠からず、というのは、こちらの7室在住星がケートゥであることです。
7室の在住星はパートナーもしくは縁のある異性のタイプを表すのですが、ケートゥは「禁欲的な僧侶みたいな人」。
たしかに地味そうですね。
一応、7室支配星(金星)と一緒にいる星をみると、逆行土星・月・水星。
頭は良いけど母性的で無責任な人・・・?
さて、この「手放す」という意味をもつケートゥがこの部屋にいると、人によっては、「結婚を手放す」ということになります。
こちらにはD9のラグナロードである火星の影響があります。
積極性を意味する火星ですし、自分を表す星のラグナロードですが、手放しの12室にいますし、そこからの影響なのは気になりますね。
ラグナロードが7室に影響するということは、自分は結婚というか、パートナーを得ることに対して積極性はあるのでしょうが、いかんせん在住がケートゥ、1室在住星がラーフ。そこに「責任放棄」土星の影響がふりかかってきています。
こちらでも、何かから抑え込まれるような圧力を土星がかけてくるから、自分が結構傷ついていそうです・・・。
こちらで恋愛の5室に逆行木星がいるので、こちらも恋愛がルーズになるというのははっきり出ています。
相手がルーズだ・・・というのもあるかもしれませんが、この木星、道徳性の9室と手放しの12室を同時支配。
つまり、道徳性についてはいい加減になり、別れの12室の意味が恋愛にふりかかってくることになります。
この5室に、11室から、定座で強い逆行土星・金星・水星・月からの影響があるので、かなりのアスペクト集中。
つまり、ゆいさんの中で恋愛にエネルギーが集中しているのです。
ルーズな恋愛にエネルギー集中・・・不毛な関係にエネルギー集中・・・うーん・・・。
そして、この恋愛の5室の支配星が10室にいるのですが、仕事関係者にこの手の不毛な関係の相手、いませんか?
言い寄ってくる既婚者、仕事関係の人のような気がしますけど。
サイテーな男だなあ・・・。
この11室、かなり状態が悪く、Parivraja Yogaというものが成立しています。
これは、人生を放棄し、重苦しい人生を送ることになる効果があるとされています。
本来11室は「収入」とか「達成」を意味していて、ここに惑星が集中しているゆいさんは、高い収入を得て何かを達成することに意欲を燃やしているのかもしれませんが、この状態では厳しいかも・・・。
このあたりの経験を通じてなのかはわかりませんが、ラグナロードが12室にいる効果が出てきます。
生まれた土地から離れたり、否定的な性格になったり。
この1室支配星が12室にいる人は、「自己の放棄」をしてしまうことになります。
過去に鑑定した人の中で、この状態の人が2人いて、チャート全体が妙に強かった方の人は、「何かに貢献したい」という気持ちの強い人でした。
もう1人は、チャートが弱そうな感じで、「自分を放棄した」人でした。
チャート全体の感じからいって、ゆいさんは後者の方に近い印象はあります。
D1とD9で共通する内容が出ているときは、確実にそれは起きる、と言われています。
全体に、恋愛がかなりルーズそうな感じで、
「そりゃそうだよ」
と言いたくもなりました。
ちょうど星回りとしては恋愛が活発になりそうな時期なのですが、
「うーん」
という感じですね。
チャートによっては、恋愛運が上がる時期になっても幸せじゃなさそうなチャートというのはあります。
私はなぜかDVとかモラハラされる人のチャートに遭遇する率が高いのですが、この人たちの恋愛運が上がる時期に関しては結構悩ましいなと思います。
星回りとしてそういう人に縁があることはある意味どうしようもない(それをやめたかったら違う相手を選べばいいのだけど、そうではない異性との縁があるかとか、好きになれるかは別だから)と思います。
この手のチャートの人たちには、複雑な思いはあります。DVする人に狙われやすいタイプというのはどうしてもあるし、情があるから、つらい思いをしていても離れられないというのもあるだろうと思うのです。
さらに、DVの行為者側の方が問題を抱えていることが多いし、どちらが悪いかと言えば行為者だろうし、受け手側にそこまでの非があるのかというと、たぶんない。
つまり、これは本人たちのせいではないことも結構あると思っているから、それほど厳しいことをいえません。
ゆいさんの場合はちょっと違います。
ラグナの状態の悪さからいって、遊び相手にされる可能性は否定しません。
しかし、自分のルーズさが招いた結果じゃないかと読める部分がそれ相応にあります。
つまり自分にも責任があるということです。
だから容赦のないことを書きました。
D1とD9をみると、三つ子の魂百までということわざが頭をよぎりましたが。
幸い、D9の11室にはたくさん惑星があるし、とめてくれる友達もいるんじゃないかと思います。
彼らの愛想尽かさないように気を付けてください。