まず基本的な性格や傾向は部分的に指摘しましたのでここからお悩みに対する占断に入ろうと思います
>特に健康・仕事のこと、家族との関係で悩んでいます。
>自分は人と接することが、得意なのか苦手なのかわからなくなりました。
>適職はどんなものがあるか教えてください。
>身近な家族との接し方にも悩んでいます。
さて
ジョーティッシュでは惑星が住む度数(1星座あたり30度×12室)において特定の度数に惑星が置かれている状態を「ムリチュバーギャ」と呼んで健康に問題をもたらすと考える原則があります
花さんのラーシチャートでは実は水星と金星がムリチュバーギャに僅差の位置で置かれています
水星は水瓶座の6度13分で金星は同じく水瓶座の28度34分という度数です
水星は水瓶座の7度でムリチュバーギャになります
金星は水瓶座の29度でムリチュバーギャになります
水星が表す身体部位は「皮膚・肺・腸・神経」です
金星が表す身体部位は「生殖器・眼球・腎臓・喉・腰」です
この2つの惑星が月と向かい合う配置であり花さん自身の精神状態と上記の部位が密接に影響し合う可能性があります
ここでまた更なるジョーティッシュの知識を紹介します
個人の運勢を大まかに見積もる上で便利な仕組みとして「カーラカ・システム」があります
生まれた時刻の全惑星の位置する度数を最も高い数値から最も低い数値まで並べます
すると第1位から第7位までの星々がそれぞれ全く異なる意味と役割を持った早見表のような目安となり即席の占断ができるのです
それらの表意を以下に示します
《アートマ・カラカ:AK》
1番度数の高い星です。
アートマとは真の自分・魂を示す言葉で、自己・自分を示します。
カラカムシャ・ラグナを見つけるときにも使用します。
また、アートマ・カラカが入っているナクシャトラも、月や太陽、ラグナに加え、自己をよくあらわすとのことです。
1室を象徴し、性格、容姿、健康などを示します。
《アマティヤ・カラカ:AmK》
2番目に度数の高い星の甘ちゃんです。
アマティヤは言葉上では「大臣」という意味で、実際上は援助者・アドバイザーを指します。
また、アートマが『真の自己・魂』なのに対し、その援助者ということで、その人の『心』も示します。
仕事の成功や、金運を見るときに非常に重要になります。(AKより重要と書かれている本もあります。)
今後のジャイミニ系の解説も、AmKの使用法が非常に多くなります。
アマティヤ・カラカは、富・経済・言葉・家族など、2室を象徴しますが、成功や仕事など、5、9、10室の象意も含みます。
《ブラトリ・カラカ:BK》
3番目に度数の高い星です。
ブラトル・カラカは、父親、兄弟姉妹を指します。
弟、妹、近所の人、短距離移動、趣味など、3室の象意を象徴します。
また、父親、兄、姉、友達など、9、11室の意味も含みます。
《マトゥリ・カラカ:MK》
4番目に度数の高い星です。
マトゥリ(マター)は、母親を示します。
母、不動産、乗り物、幸福など、4室を象徴します。。
《プトリ・カラカ:PK》
5番目に度数の高い星です。
プトラは子供を意味します。
また、仕事においては部下を示します。(※また、PiKはボス・上司を示す)
子供、知性、創造性など5室の象意を示します。
《グナティ・カラカ:GK or JK》
6番目に度数の高い星です。
グナティは、言葉上では「父方の親戚」という意味ですが、実務上は「敵・ライバル」を示します。
発音が難しく、インドでの表記も、Jnaati Karakaとか、 gnaatiとかgyaatiと書かれます。
敵・病気・トラブル・争いなど6室の象意を象徴します。また、不幸・障害・損失など、8、12室の象意も含みます。
《ダラ・カラカ:DK》
7番目に度数の高い星です。
ダラ・カラカは配偶者を示します。
7室の象意を象徴し、配偶者、ビジネスパートナー、海外旅行などを示します。
上記の仕組みを用いてアヤスケが注目した留意点は花さんの月が第6位の「グナティ・カラカ」に当たるということです
つまり今生において花さんの月は心を表す以外に「トラブルの表示体」として働く場合があるのです
つまり最初にアヤスケが記した水星と金星のムリチュバーギャに対し月がより一層のプレッシャーをかける位置関係となって花さんの健康を害している可能性が見て取れます
また花さん自身の真なる自分を示す「アートマ・カーラカ」は偶然にラグナロードそのもです
しかし深刻なことに花さんの金星はムリチュバーギャの位置にとても近い上にグナティ・カラカの月から悪いアスペクトを受けてしまっています
ここでまたジョーティッシュの独自な原則の紹介です
インド占星術では人の人生を125年という区切りで一つの大きな運勢の枠組みに見立てます
自分が生まれたタイミングから順番が固定された惑星ごとのリレーが死ぬまで続くという仕組みに基づきその時々の惑星が新しいラグナとなってチャートの1室目が違う星座へ動いていくのです
これを「ダシャーシステム」と呼びます
花さんの現在のダシャーは月がラグナとなり同時にケートゥ(ドラゴンテイル)が強調される時期の最終盤を進んでいます
月をラグナと見なすと獅子座になります
獅子座を支配する太陽は「災難」を意味する8室で火星とコンジャンクションしています
このラグナにおいて火星は4室(家庭状況や精神的余裕)と9室(より深い無意識な自分)を同時に支配する吉意の惑星になります
しかし火星は8室に住んでその部屋の悪い影響を受けてしまっています
太陽も同じ状態です
そして何より理解すべき重要な配置としては月と水星・金星が1室7室の対向軸となってその問題が常に花さんに影響し続けていることです
また今現在は約3週間後にその1室体7室の位相がより強調されるダシャーへと変わっていくタイミングにあります
不安に拍車をかけてしまうようで申し訳ありません
ダシャーだけは誰もその法則を変えることができないのです
来年の8月11日までは水星・金星や太陽・火星がラグナの月に関係してくる運勢が続きます
また別の観点から想定できる傾向として
土星と水星が「星座交換」を起こしています
「星座交換」とは2つの惑星が互いの支配する星座をちょうど交換できるように互い違いに住んでいる状態から成り立つ法則です
土星は水星が支配する乙女座に住みます
一方で水星は土星が支配する水瓶座に住んでいます
これにより水星は乙女座に住むときと同じ強さを得ます
土星は水瓶座に住んでいる時と同じ強さを取り戻します
しかし重要なのはそれぞれが支配する部屋の意味がお互いへ影響する働きがあることです
獅子座から見た2室と11室を支配する水星は土星が支配する6室と7室の意味や働きを受けてしまう状態です
土星は生来的に凶意の星であり6室(病気・敵・苦労)を支配することでより重い悪影響を帯びています
水星が担う2室は自分の容姿や肉体の状況を示すためこの場合の星座交換は水星のムリチュバーギャと合わせてまさに「不意の病気」といえるような運勢の悪化を意味している様相です
また木星も獅子座をラグナとすると8室(突然の災難・災害)を支配して2室に土星と住むので2室(健康状態)に対する悪影響が常にありえる配置となっています
これら私生活における心身の健康不安は2022年の3月7日まで続きます
何卒ご自身をよりよく保つ前向きな努力を試みて下さい
アヤスケからの占断は一旦ここまでとさせていただきます
<(__)>