こんばんは
私ごときでよろしければ占断から現状の傾向をコメントさせていただきます
Amyさんはとてもお若いのでまずまずラーシチャートの方が運勢上の影響力は強く残っているかと思われます
<ラーシチャート>
1室(ラグナ/アセンダント)…獅子座
※ラグナロードは太陽※
アートマカーラカ(もう一つの自我)は 【月】
在住惑星:ケートゥ
最初に注目すべきは今生のラグナロードと潜在的な自我のアートマカーラカがほぼ真逆の象意を持つ惑星同士になっていること
月は深い私生活でなるべく見せたくない自分の正直な心情
太陽は女性であれば大人になった時の自分や結婚相手のイメージや実父の印象
そして次に注意する点はラグナにはアスペクトする惑星がいない配置であること
つまりAmyさんは今生で何となく自分が周囲に比べ「浮いてしまっている」という劣等感を持ちやすい傾向
ちなみに…
<ケートゥが次の室にあると>
1室
不安定な心。臆病。悪ふざけ。欲深い。残酷。神経質。悩みやすい。落ち着きがない。胃が悪い。勤勉。結婚生活に不満を持ちやすい。寿命が短い傾向がある。もし蠍座であれば良い影響。金持ち。快適な生活。
それから
<ケートゥが次の星座にあると>
5獅子座
話し好き。臆病。忍耐力がない。蛇を恐がる。
何と言いますかAmyさんのラーシチャートは長所と短所が等しく混ざり合っているような様子です
月は獅子座ラグナでは最も秘められた目に見えない部屋である12室を支配しています
Amyさんは良くも悪くもこの月が自室に住んでなかなか強いのです
「失う」ことや「隠される」ことを意味する12室にその支配星が落ち着いていてしかもそれが本来のAmyさんの魂のように純粋な自分自身として保たれています
そして申し上げにくいことですが
Amyさんは性格的に孤独と縁が深いようです
ジョーティッシュでとても重要視される配置として「ケマドルマ・ヨーガ」が起こっているか否かという問題点があります
このケマドルマ・ヨーガは
1.月から見た2室目と12室目に惑星が住むか住まないか
2.月から見た4室目・7室目・10室目に惑星が住むか住まないか
3.月に対しアスペクトがどれだけ起きているかどうか
という条件に照らし合わせてそれぞれが【悪い場合】当てはまるほど強いケマドルマ・ヨーガと見なす占断方法があるのです
悪い場合というのは
1.月から見た2室目にも12室目にも惑星が住まずに
2.月から見た4室7室10室のいずれにも惑星が住まずに
3.月に対しどの惑星もアスペクトしてくれない
という状況を指します
Amyさんはラグナから見た月の状態が上記3つに全て当てはまってしまっています
まだまだこれから運勢上の長所も述べさせていただきますが
Amyさんは若年期(〜40歳頃)において孤独感と自失感がかなりしつこく続くような傾向です
しかし安心してください
ジョーティッシュでは月をラグナ(1室)と見なしてそのチャートを読む「チャンドラ・チャート」という形も併用します
Amyさんのチャンドラ・チャートは 蟹座ラグナ となります
蟹座からケンドラ(1室・4室・7室・10室)を数えると――
4室…天秤座
→金星が在住
(自室在住かつケンドラかつディグバラで最高のマハープルシャ・ヨーガ)
極めて吉意の強まった配置です
この金星は周囲の友人等からの評価や目上からの信用という象意を持つ11室も同時に支配します
自分のありのままの心(4室)とそれに対する周囲からのリアクション(11室)の両方がAmyさんにとって幸せだと思える配置になっています
月から見た4室目でこのような吉意が明確なヨーガが起こっているためAmyさんのケマドルマ・ヨーガはまだまだキャンセルされていると言えます
ただこの実感はAmyさんが大人になるに連れて薄れてしまっている可能性も見受けられます
人は男女の性別に関係なく建前(社会性/太陽)と本音(人間性/月)が分かれていくものだからです
Amyさんの場合は太陽が今生の自分らしさでありその生き方に一応の自覚はあるはずです
しかし本来的な自我は月そのものであり12室という「誰からも知られない」部屋で自由なままに生きていたいとも思っているのです
そしてその月には他人(月以外の惑星)が関わってくれない(アスペクトしない)状況です
こうした矛盾をどのように受入れどこまで<調和>させる努力を試みるかがAmyさんの今生の課題のようになっているとアヤスケは考えます
さて
2室以降の配置を記していきます
2室…乙女座
→在住惑星なし
3室…天秤座
→金星が在住
ラグナから見た金星は3室(仕草・言動・立ち振る舞い)と10室(職業・地位・実際の責任と能力)という重要な部屋を支配します
獅子座を起点にするとAmyさんは無意識にご自身の意見を周囲に向けて配慮したような発言にしている様子が見て取れます
要するにAmyさんは「気遣いの人」という印象を周囲から持たれやすいのです
また3室に住む定座の金星はなかなか女性的で男性には魅力のあるキャラクターを感じさせる配置です
場合によっては悪い意味で目立ってしまうので敵を作らない自制の努力が必要だとも言えます
4室…蠍座
→太陽(ラグナロード)・水星が在住
客観的なAmyさんの姿が現れるのはこの部屋です
コンジャンクション(同居)する水星は容姿や声や常日頃の自分という象意の2室と先輩や友人からの評価または実際の収入という象意の11室を同時に支配しています
水星は太陽と同居すると対話力や自己表現力をより個性的にさせる「スーリヤ・ブッダ・ヨーガ」を成立させます
4室は大まかに自分のプライベートという意味があり自宅での過ごし方や母親との関係や無意識的な心の強さを表します
Amyさんは自宅で実母様やご家族と話している時にとても自由になって個性を発揮しているはずです
ただし4室は「家の中」という意味の部屋であり社会性や成人した自分を表意する太陽が住むのは4室にっても自分自身(太陽)にとっても良くない配置
しかしここでまたこの配置には特別なヨーガが起きています
2室の支配星と11室の支配星とトリコーナハウス(1室・5室・9室)が一つの部屋で同居(コンジャンクション)すると――
「ダーナ・ヨーガ」(物質運と金銭的幸福のヨーガ)
→早い話が成功者が持つ幸福感を実現してくれる配置ということです
この吉意のヨーガが4室で起こりそれが男性的な惑星である太陽と水星であるためおそらくはAmyさんのご実家ではどちらかというとご実父様が能動的で世話好きのような性格であると思われます
実際に水星が支配しているのも2室(肉体の健康/食生活)で4室に住んでいるのでややもすると父子家庭的な雰囲気も想像できます
しかもこの4室はAmyさんの月から見た5室目でありAmyさんのあらゆる物事へのやる気と努力を意味している部屋にもなります
まだ幼かった頃の記憶はにぎやかで明るい毎日だったのかも知れませんね
5室…射手座
→土星が在住
この配置からはなおもまたAmyさんの私生活を矛盾させるような難しさが感じられます
土星は山羊座とその隣の水瓶座を連続で支配する惑星です
獅子座ラグナであれば6室(労働・苦痛・病気・争い)と7室(家族以外の全ての人間関係・異性運)を意味します
蟹座ラグナであれば7室と8室(突然の災難・自然災害・理不尽な経験・他人からの悪意・特定の異性との深い関係)という意味になります
Amyさんの場合はラグナロとアートマカーラカの在住室が1室ずつずれることで
結婚生活を巡る6室的な問題と8室的な不満や失意が必ず現れてくることになります
ラグナから見た場合では7室支配の惑星が5室に住むのでヨーガとしては吉意が生まれてくる「ラージャ・ヨーガ」(王のような強さ)の形になります
しかし月から見た場合は7室8室を支配して6室に住んでおり7室(結婚生活)が失われるという配置でなおかつ8室の厄介な問題を土星(そもそも悪い意味を持つ)が次々と生み出す状態
6室も8室も悪い経験を意味する凶意の部屋でありどちらかの支配星がどちらかの部屋に住むと長い目で見れば不幸がまた別の不幸に打ち消される運勢をもたらす
→(凶意の二重否定/ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガ)
そしてインド占星術の分析手段の一つである「カーラカ・システム」を通してこの土星を読むと――
やはりグナティ・カラカ(困難の表示体)でした
1星座あたり30度という度数に対し7つの惑星はみな別々の進み方で異なる度数を持ってチャートに現れています
それら7惑星で最も度数の高い(30度に近い)惑星がアートマカーラカになります
そして第2位から第7位まで並べた時に6番目に位置する惑星がAmyさんの場合は土星になるのです
6番目の惑星が何を意味するかは上記に一言だけ述べた通りです
また他にも運勢のタイミングを判断する技法で「ダシャー」という仕組みもかなり重要です
インド占星術では人の人生を125年という区切りで一つの大きな運勢の枠組みに見立てます
自分が生まれたタイミングから順番が固定された惑星ごとのリレーが死ぬまで続くという仕組みに基づきその時々の惑星が新しいラグナとなってチャートの1室目が違う星座へ動いていくのです
これを「ダシャーシステム」と呼びます
Amyさんの場合は13歳になってからお正月の時期に入った頃にかなり自分らしい自由な生活を送れる時運に入っていました
その時運自体は再来年(2022年)の今頃までは続く見込みです
この頃にご結婚に至ったのはとても自然な成り行きだったと言えます
しかしながら
土星は支配している部屋の意味としてもカーラカとしてもAmyさんの結婚生活にかなりの問題をもたらす惑星として働いてしまうようです
なおかつ
5室は自発的なやる気や実際の能力という意味あります
また他にも恋愛の才能という意味や女性にとって最も重要な出産や実子の運勢という意味も含まれています
土星はラグナから見た場合の5室に住み月から見た場合の6室に住んでいます
ラグナから見れば結婚生活につながる基本的な運勢(5室)が傷つけられています
月からみれば働くこと(6室)において常日頃からの苦労と努力が現れています
土星は悪い部屋に住んだ場合にその部屋の経験を本人の人間的成長に変えていく結果をもたらすとされています
5室の傾向については一先ずここまでとします
6室…山羊座
→在住惑星なし
7室…水瓶座
→ラーフ(ドラゴンヘッド)が在住
ラーフというのは早い話がドラゴンヘッドのような幸運の表意を持ちません
むしろ逆の意味を与えてその部屋の意味を傷つけてしまうことが多いです
(吉意のある部屋にその支配星が住んでラーフと同居すると運勢はかなり良くなる)
Amyさんの人間的な自信のなさはここにも表れているようです
この7室には土星以外のアスペクトが起こりません
8室…魚座
→火星が在住
獅子座ラグナとして見た場合は火星が吉意の部屋(4室・9室)だけを支配するためこの惑星単独でラージャ・ヨーガを生み出している(ラージャ・ヨーガ・カーラカ)
しかし9室を失う8室に住んでおり4室(家庭生活)の意味もまた8室に住んでその悪い意味(突然の災難)を被ってしまっている
なおこの部屋にはアスペクトが全く起こらない
9室…牡羊座
→在住惑星なし
10室…牡牛座
→木星が在住(ただし逆行)
逆行とは天文学で物理的に地球から他の惑星を観測した場合にその惑星が正しい方向とは 「逆に」 動いている状態を指す
占星術ではこの逆行が起こっている間だけその惑星の意味自体も逆方向に働いて 悪 い 意 味 が出やすい
先ほどから悪い運勢の特徴ばかり指摘しているようですみません<(__)>
ただしこの木星はやる気と行動力の5室を支配して10室(職業運・責任)に住むことでまた「ラージャ・ヨーガ」を繰り出している配置
対向の4室から太陽と水星のアスペクトを受けるため逆行してはいるが大人としての常識力と知的な努力がAmyさんの地位と責任を支えている位相となる
また月から見るとこの木星は11室在住となるので決して身近な第三者からの評価は悪過ぎる訳ではない
11室…双子座
→在住惑星なし
12室…蟹座
→月が在住(自室にて定座)
12室を吉星が支配してそのまま住んでいると慈善事業や義援金支援などに熱心な性格を作り出す
心そのものを意味する月が12室に住む場合は限られた親しい仲間やパートナーとの深い友好も期待できる
以上
これまでにないくらい長文&長文&長文
お暇な時にマイペースにお読みいただければと思います
後日また別方向へと分析してみます
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