【惑星】:惑星の状態①:〔バラディ・アヴァスタ〕
インド占星術では星の分析は重要です。
星の強さ(strength)はシャド・バラ(6つのバラ)などで表し、このあたりの分析は皆様やられると思います。
しかし、惑星は「強さ(strength)」のほかに、アヴァスタと呼ばれる「状態(condition or state)」という指標があります。BPHSにはこの星の状態として以下の5つの指標が載っています
- バラディ・アヴァスタ(Baladi Avashta):
- ディープタディ・アヴァスタ(Deeptadi Avastha):
- ジャグラダディ・アヴァスタ(Jagradadi Avastha):
- ラッジタディ・アヴァスタ(Lajjitadi Avastha)
- シャヤナンディ・アヴァスタ(Shayanandi Avastha)
インド占星術の本やサイトに「非常に複雑」と載っていますので、高度の部類かもしれません。
実際、よく分からないところがあります。
とりあえず、直訳してみます。
今日は、まずバラディから行きます・・・
バラディ・アヴァスタ(Baladi Avashta):
このアヴァスタは、星の“成熟度・年齢”を示します。惑星がどれくらいの影響を及ぼせるのかを示します。。
星占いサインのドレッカナは、バラディ・アヴァスタを決定するのを支援します。
ラーシのの3つのドレッカナは、主として以下のように分割されます。-
- 子ども時代
- 中年
- 老年
バラディ・アヴァスタは物理的な体を扱うので、それらは偶数の星座では反対の順に計算されます。そのために、偶数星座では最初のドレッカナは老年を示します。
バラディ・アヴァスタは3分割図(ドレッカナ)に依存します。6分割図(shastamsa=ドレッカナの半分)も使用することができます。
幼年期から死まで6つの状態があります。
順番に、太陽、火星、金星、木星、月および土星は、6 shastamsasの各々の順で強くなります。
水星はどこでも強いです。
Baladi Avasthasは以下のようになります。
●Bala:(幼児期)
奇数星座:0-6度
偶数星座:24-30度
これは、幼児のことを意味します。
また、結果は4分の1(25%)の影響を及ぼします。。
太陽と火星は子どもとして最良の結果をもたらします、
●Kumara:(幼年期・思春期)
奇数星座:6-12度
偶数星座:18-24度
これは、思春期のことを意味します。また、50%の結果を及ぼします。
●Yuva:(青年期)
奇数星座:12-18度
偶数星座:12-18度
これは、青年期であることを意味します。また、結果は十分(100%)です。
金星と木星は中年で最良になります。
●Vriddh:(老年期)
奇数星座:18-24度
偶数星座:6-12度
これは、老人のことを意味します。また、結果はわずかです。
また、月と土星は、老年で最良の結果をもたらします。
●Mrita:(死)
奇数星座:24-30度
偶数星座:0-6度
これは、死んでいることを意味します。また、結果には影響を及ぼしません。
〔補足〕
水星は永遠のティーンエイジャーで、人の精神を表わします。
彼はナチュラル・ゾーディアックではのウパチャヤ(3室と6室)を支配します。
彼は常に熱心で、希望でいっぱいで、元気です。
その結果、3つの時代すべてに強い。
強いアセンダントは、その人をエネルギーで満たします。
その一方で強い土星は強い排泄系(←?意味不明)を示しているかもしれません。
原文:「A strong Ascendant shows someone full of energy, while a strong Saturn would show a strong excretory system.」
Baladi Avastha
奇数の星座 | アヴァスタの名前 | 偶数の星座 |
0 ~ 6 度 | Baal Avastha (幼児) | 24 ~30 度 |
6 ~ 12 度 | Kishore Avastha (思春期) | 18 ~ 24 度 |
12~ 18 度 | Yuva Avastha (青年期) | 12 ~ 18 度 |
18~ 24 度 | Vridh Avastha (老年期) | 6 ~ 12 度 |
24 ~ 30 度 | Mrita Avastha (死) | 0 ~ 6 度 |
なかなか分かりにくいです。
例えば、「土星と月は、老年で最良」ってどういう意味でしょう?
「老年には影響及ぼすのはわずかだけど、性質的には好ましい結果を生み出す」って意味かな?
もしくは、「老年期には、他の星は老人でよぼよぼだけど、土星と月だけは、老年でも、多くの影響を及ぼす」って意味かな?
なんか、よく分かりません。
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これも高揚や減衰と同じで、度数に近いほど影響も大きくなるんでしょうか?
例えば、偶数星座6 ~ 12 度の時、6度に近いほど弱く、12度に近いほど強くなるんでしょうか?
それぞれの角度が隣接しているので、例えば偶数星座では6度に近い程、死期の象意を強く含み、12度に近い程、青年期の象意が強くなる、と考えた方が良いのではないでしょうか。