21.ウッタラ・アシャーダ

 

シンボル:像の牙

支配神:ダルマ(正義の神)とヴィシュヴァ(普遍の女神)の息子であるヴィシュヴァデーヴァス

体:大腿部、腰

支配星:太陽

使命:モクシャ

 

 

ヴァラーミヒラによると「月がウッタラ・アシャーダにある人は、従順、素直、有徳、感謝の念を持つ、多くの友人を持つ、恩を返す、人に好かれる」とのこと

 

〔性格〕

その名を意訳すると、善良さ、真実、意志の力、訓練(skillfulness)、先祖、明るさ、ピーク(頂点)、これらはすべてウッタラ・アシャーダに関連する。

同じナクシャトラの「先の部分(=プールヴァ)」と「後の部分(ウッタラ)」として、前星宿のプールヴァ・アシャーダーの性質はこのナクシャトラにも適用できる。

ウッタラ・アシャーダ―とプールヴァ・アシャーダーの一つの違いは、ウッタラの方がプールヴァよりも内省的(introspective)で、大きな永続性(permanence)と、耐久力を持つ。また、プールヴァよりも積極性や攻撃性には欠ける。

もしラグナか月がウッタラ・アシャーダにあると、正直で誠実で、親切で、ふるまいが良く、人から尊敬される。彼のアドバイスは有用で価値があり、仲裁人や調停者になる傾向がある。

像の牙のシンボルはこのナクシャトラと、新しい始まりを祝福し、人の道から障害を取り除く片牙の像の神であるガネーシャを結びつける。そのため、ウッタラ・アシャーダは、新しい始まり、成功と普遍的な努力・試みを暗示するので、このナクシャトラが良い位置にある時、その人に新しい事業を始める能力と、自然の結末を通して、それらを見る才能を与える。

また、弱い場所に位置している時、その人は混乱の中で新しいプロジェクトを始めるかもしれない。そして完全にそれを行うことには失敗するであろう。

 

像の牙はとがっており、物を貫き通すことができる。身体の貫通は体の貫通を意味しており、狩りや外科手術、または自分の体が新しい環境に移ることを示唆している。また、心の貫通は偉大な洞察を意味しているかもしれない。

 

 

〔職業〕

負けず嫌いで、完璧を求めるため、自分が完全でありたいと思えるものを手にすることで、その能力を発揮することができる。高い志を持ち、責任感と組織を作る力を持つ。

軍隊、ハンター、格闘家、レスラー

馬のオーナー、馬小屋、医者、政府の仕事

観光事業、旅行代理など

関連記事: