インド占星術は「カルマの法則」がその根底に流れており、

運命というのは、過去のカルマから成り立っているとされます。

カルマの法則とは、要は「与えた物は、良かれ悪かれ、その人に返ってくる」という法則です。

 

言い換えれば・・・

それは、すべては自分に責任・原因があるということ。

それは、幸・不幸、苦楽、悲しみと喜び、これらは誰のせいでもなく、本人の過去の行為に原因があると言うことです。

 

そこから導かれる「カルマの法則」の一つの帰結は・・・

“ 人は、誰からも傷つけられることは無く、誰も救うことなどできないということ ” です。

 

もし誰かがあなたを傷つけたとしても、本当はその相手があなたを傷つけたのではない・・・

あなたが相手から傷つけられたと思っているのは、実際はあなたの過去の行為があなたを傷つけているだけ・・・

あなたを傷つけた相手は、ただ単にあなたのカルマの運び役に過ぎない・・・

だから、傷つけられても、誰も怨んではならない・・・

あなたの過去の行為が、彼を通して返ってきただけなのだから。

 

また同様に、あなたが誰かを助けたように見えても、実際は、その彼の過去の良い行為が彼を救っているだけ・・・

あなたはその彼のカルマの運び役に過ぎない・・・

だから、誰を助けても、それを誇るべきではない・・・

彼の過去の行為が、あなたを通して返ってきただけなのだから。

 

私たちは、傷つけられたと言って他を怨み、

誰かを助けたと言って誇った気持ちになりますが、

本当は自分を傷つけ、自分を救うことができるだけなのかもしれません。

 

カルマの法則を知れば、誰も憎まなくなるようになれるし、傲慢にもならなくなる・・・

それがカルマの法則を知ることの一つの利点かもしれません。

 

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