誰にでも確実な一つの運命があります・・・

「運命なぞ無い!」と主張する人にも、これは否定できません。

それは、『あなたは死ぬ』ということ。

これは、占い師でなくても誰でも当たります^^

的中率100%です・・・この世で一番確実な運命でしょう。

 

これは、どんな開運法でも避けられません・・・神に祈っても無駄です。

数十年後、あなたはいないでしょう。

そして、あなたが出会った人も全員死にます。

あなたはすべてを失います。

あなたの家族も・・・

友人も・・・

愛する人も・・・

 

輪廻を考えれば、もしかしたら、生命は永遠かもしれません・・・

でも、少なくとも個人としての人生は一度きりです。

生まれたときに、執行猶予約80年の死刑宣告を受けているのと同じです。

仮に、『死』 というものが不運であるなら、人はすべて不幸になるということになります。

 

なぜ、人は死ぬのでしょう?

なんのために・・・?

 

それは人の進化上、生を終わりにしてリセットをかけるほうが好ましいのかもしれないし、

いろいろな経験をつむには、多様な人生を歩むことが必要なのからかもしれません。

 

でも、死の理由はそれだけでしょうか・・・?

 

どこかで読んだある言葉を思い出します。

 

『生を価値あるものにするため、死があるのだ』

 

おそらく、この言葉のとおりなのかもしれません。

きっと、死ななければ 「生」 という概念も無かったでしょう。

また、もし、永遠に生きたら、きっとその途中で価値もない物になっていたかもしれません。

 

西洋では「死」は「負け」か「忌むべきもの」ですが、日本人は死を受け入れてきた気がします。

日本人は桜が好きです・・・また一期一会という言葉もあります。

そこには移り行くはかなさ・・・

消え去るものの美しさ・・・

いつか別れる、人との出会いの大切さ・・・

その一瞬の時を大切にする心があります。

 

死も別れもつらい宿命でしょう。

でも、

人は別れるから・・・

花は散るから・・・

人生は終わるから・・・・

だから、人は、花は、人生は、かけがえの無いものになる・・・

 

私にはそんな気がします。

 

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