【運命と自由意志⑮】:認知できる世界とできない世界
占星術師をやっていての、メリットというか、常に感じられることは・・・
この世には一般の物理法則以外に、もっと大きな法則があるということです。
私が高校生のころ、物理を習った時に、その整合性、論理性をすごいと思いました。
この世は法則が支配しており、その少しも狂いの無い理論を美しいとすら思いました。
占星術をしていると、それと同じような思いを再び感じます・・・
それは、物理法則の時より、もっと美しさと驚嘆の心を呼び覚ましてくれます。
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ブッダは森に入った時、一枚の葉っぱを拾い上げて、「私の説いた真理は、この多くの葉っぱの中の、ほんの一枚に過ぎない」ということを仰られました。
仏陀の説いた真理は膨大でした・・・それでも、ほんのわずかに過ぎないとのことです。
同様に、物理法則は膨大ですが、科学は最終的に認知できるものしか取り扱えません。
それは、氷山と同じではないかと思います・・・
海の上の目に見える部分はほんのわずかで、 海の下には何倍もの大きな氷があるように、
私たちの扱っている物理法則は真理のほんの一角に過ぎず、
人間には分からない領域に、人智が及ばない大きな真理が広がっている・・・
その見えない真理をわずかながらに垣間見せてくれるのが、
占星術であったり、アガスティアの葉のようなナディであったりするわけです。
その偉大な真理に触れたいから、私は占星術やってるんではないかと思います。
この偶然としか思えない運命というものが、実は極めて精緻な法則によって動かされている・・・
こんな精密で膨大で不思議な法則があるなら、単純に“ それってスゴクね!!”と思うんだが、 世の人はあまり思わないらしい。
う~ん、人の興味というのは不思議ですな~・・・私が理系だからそう思うのかな・・・?^^;
ちょっと鈴木秀子さんの本に面白い言葉がありましたので引用します。
私は幼い頃、母から一枚の刺繍のしおりをもらいました。(略)
裏側から見るといろいろな色の糸がめちゃめちゃにもつれあっています。
まるで大間違いのようにしか見えないのです。
きっと刺繍のことは何も知らない人がでたらめに針をさしたに違いないと思ってしまいます。
しかしそれをひっくり返して、表を見るとびっくりしてしまいます。
見事な飾り文字で刺繍された文字が浮き彫りにされているのです。(略)
私たちは今日、目の前で起こった出来事を、すべて裏側から見ているのです。
私たちは、いつの日にか、又今とは違う観点から、それらを見て、
今日起こったことの意味を理解するようになるときが来るに違いありません。
-『神は人を何処へ導くのか』 鈴木秀子 著
おそらく五感で感じられるものというのは、 膨大な真理のほんの一部であり、
五感で感じ取れない領域には、きっと、人知の及ばない法則や真理というものが、隠されているのでしょう。
刺繍のたとえ話、面白く思いました。
物事は表裏一体で、この世界にも裏側があるのかもしれないなと、思うことがあります。
見えない世界を捉えるのは難しいです。
私はナクシャトラと銀河系について考えるところがあるのですが、ISOPさんは、銀河系は大きな磁石であると解釈することはできると思いますか?
突然の質問で、すみません。
プラズマ宇宙論において、銀河は大きな発電機に例えられているのですが、わたしには理解が及ばす、ISOPさんの考えを伺ってみたいと思いました。
はじめまして、ISOPですm(_)m
>物事は表裏一体で、この世界にも裏側があるのかもしれないなと、思うことがあります。
一度、裏側から見てみたいですね!
悟ったら、この世はどんな風に見えるんでしょうかね?^^
関係があるか分かりませんが、最近、この記事が面白いと思いました(※中段から下の部分)
https://blogs.yahoo.co.jp/happyhappysai2010/43657187.html
>私はナクシャトラと銀河系について考えるところがあるのですが、ISOPさんは、銀河系は大きな磁石であると解釈することはできると思いますか?
>突然の質問で、すみません。
>プラズマ宇宙論において、銀河は大きな発電機に例えられているのですが、わたしには理解が及ばす、ISOPさんの考えを伺ってみたいと思いました。
いやー、ちょっとWikiで「プラズマ宇宙論」見ましたが、半分以上何言ってるか分かりません^^;
一応、私は磁性が専門ですが、プラズマ宇宙論が提唱する「電磁気力と重力の相互作用によって、壮大な現象を説明できる」のかどうかは、宇宙理論屋でないので、私には分かりません。
おそらく、宇宙に充満する素粒子が生み出す電場と磁場と重力によって、この宇宙の現象を物理的に説明するんでしょうが、難解すぎますね^^;
まぁ、そんな難しい理論を出さなくても、この宇宙が磁石であると言えると思いますよ。
この世は相似状にできています。
巨視的なものも微視的なものも、似通った構造になっています。
原子を見てみますと、古典モデルでは、原子核の周りを電子がまわっています。
(例えば、こんなの→ http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k4housoku/dennjiki/conductionohml.htm )
電荷を持ったものが運動すると、磁場が発生します。
いわゆる、原子と言われるものは、広い意味では磁石なのです。(電子のスピン運動量、軌道運動量、核スピンなど)
そして、原子の構造は、太陽系が太陽の周りを惑星がまわっているのとすごくよく似ています。
太陽が原子核で、惑星が電子ですね。
惑星も電子と同じく、自転(スピン)し、磁場を持っています。
例えば、地球も一個の磁石ですね。
南極・北極を極として、地磁気を帯びています。
なんで地磁気が発生するのかは、いろんな説がありますが・・・
流体ダイナモ説(ダイナモ理論)が有力です。
地球内部の鉄やニッケルを多く含んだ核(コア)の流動物質が自転と熱対流によって回転することで電流を生じ、この電流が電磁石あるいは発電機(ダイナモ)のように磁場を生成・維持すると考えられています。
地球が電子で太陽(原子核)の周りをまわって、一つの原子と同じ構造です。
また、太陽系も銀河系の周りをまわっています。
ある意味、大きな原子と言えるかもしれません。
太陽系や他の惑星系が磁場を帯びていれば、銀河は大きなダイナモと言えるかもしれませんね。
微視的でそうであるように、巨視的に見ても、宇宙は磁石であるといえると思いますよ。
いわゆるみんな相似状ですね!
大きいものと小さいものは異ならず・・・般若心経みたいですな。
いつかループ状に元に戻って、宇宙(超巨視)が原子(微超視)となってるのかも・・・^^
なんか、金子みすゞの詩を思い出しました。
http://indian-vedic-astrology.com/brog-1/2015/04/20/word-kaneko-mosuzu/
物理法則に作用反作用があるように、見えない世界にもカルマ側があります。
神をかたどって人間を作ったように、神と人とも、同じ様(相似状)にできています
ありがとうございます。m(_ _)m
磁場や電荷の説明、たいへん勉強になりました。
相似状の例えも、なるほどな、と思います。
ループの話も面白いですね、素敵な詩だなと思いました。
最初の紹介記事も面白かったです。
見るもの、見られるものの2元的な関係から、一元へと回帰していくことで純粋無垢な状態が現れる・・・余計なものを究極にまでそぎ落としていく感覚がすごいですね。
一方で、創造や見る対象を消していく過程は、まるでブラックホールに吸い込まれていくみたいだなとも思いました。
金子みすずさんの詩を逆回転させていくようなイメージもあります。
作用反作用の例えもなるほどなと思いました。
見えない働きと一体となっていると考えることは、どこか安心感も覚えますね。
いろいろ勉強になりました。
ありがとうございます。
あと、コメントが送信できてないものだと思って、何度か送ってしまいました。重複しているようだったら、消してください。
お手数おかけしてすみません。m(_ _)m
あまりうまく答えられなくて、すみませんm(_)m
ブログのタイトルにもあるように、本当はもっと科学の話もしたいのですが、あまり機会がありませんでした。
プラズマ宇宙論ではないですが、最近面白かったのは「マグネター」という星です。地球の2000兆倍の磁場があるそうです!宇宙最強の磁石ですな!
https://youtu.be/F-9R_xsjSvw
宇宙は神秘に満ちていますな!^^
また、何かありましたら、いつでもご質問くださいm(__)m