占星術師をやっていての、メリットというか、常に感じられることは・・・

この世には一般の物理法則以外に、もっと大きな法則があるということです。

 

私が高校生のころ、物理を習った時に、その整合性、論理性をすごいと思いました。

この世は法則が支配しており、その少しも狂いの無い理論を美しいとすら思いました。

 

占星術をしていると、それと同じような思いを再び感じます・・・

それは、物理法則の時より、もっと美しさと驚嘆の心を呼び覚ましてくれます。

 

 .

ブッダは森に入った時、一枚の葉っぱを拾い上げて、「私の説いた真理は、この多くの葉っぱの中の、ほんの一枚に過ぎない」ということを仰られました。

仏陀の説いた真理は膨大でした・・・それでも、ほんのわずかに過ぎないとのことです。

同様に、物理法則は膨大ですが、科学は最終的に認知できるものしか取り扱えません。

 

それは、氷山と同じではないかと思います・・・

海の上の目に見える部分はほんのわずかで、 海の下には何倍もの大きな氷があるように、

私たちの扱っている物理法則は真理のほんの一角に過ぎず、

人間には分からない領域に、人智が及ばない大きな真理が広がっている・・・

 

その見えない真理をわずかながらに垣間見せてくれるのが、

占星術であったり、アガスティアの葉のようなナディであったりするわけです。

その偉大な真理に触れたいから、私は占星術やってるんではないかと思います。

 

この偶然としか思えない運命というものが、実は極めて精緻な法則によって動かされている・・・

こんな精密で膨大で不思議な法則があるなら、単純に“ それってスゴクね!!”と思うんだが、 世の人はあまり思わないらしい。

う~ん、人の興味というのは不思議ですな~・・・私が理系だからそう思うのかな・・・?^^;

 

 

ちょっと鈴木秀子さんの本に面白い言葉がありましたので引用します。

 


 

私は幼い頃、母から一枚の刺繍のしおりをもらいました。(略)

裏側から見るといろいろな色の糸がめちゃめちゃにもつれあっています。

まるで大間違いのようにしか見えないのです。

きっと刺繍のことは何も知らない人がでたらめに針をさしたに違いないと思ってしまいます。

 

しかしそれをひっくり返して、表を見るとびっくりしてしまいます。

見事な飾り文字で刺繍された文字が浮き彫りにされているのです。(略)

 

私たちは今日、目の前で起こった出来事を、すべて裏側から見ているのです。

私たちは、いつの日にか、又今とは違う観点から、それらを見て、

今日起こったことの意味を理解するようになるときが来るに違いありません。

 

-『神は人を何処へ導くのか』 鈴木秀子 著

 


 

おそらく五感で感じられるものというのは、 膨大な真理のほんの一部であり、

五感で感じ取れない領域には、きっと、人知の及ばない法則や真理というものが、隠されているのでしょう。

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