今日はヴィパリタ・ラージャ・ヨガです。

「ヴィパリタ」とは、「逆転」という意味です。

ムーラの投稿でshiiさんと議論していた時に、ヴィパリタ・ラージャ・ヨガとビル・ゲイツの関係について教わりましたので、こちらもまとめて貼っておきます。

 

●ヴィパリタ・ラージャ・ヨガ

ウッタラ・カラムリタの第4章第22節です。

Sloka 22. : If any one of the following three yogas, viz.,

(a) lord of the 8th occupying the 12th or 6th ;
(b) lord of the 6th being placed in the 8th or 12th ;
(c) lord of the 12th being posited in the 8th or 6th ;
(d) the said three lords being connected in any way, by mutual interchange of places, mutual aspect or conjunction and are at the same time free from such relation with other planets, the person born will become a great king lording over other kings and blessed with fame and wealth.

訳してみますと・・・

22節.:以下の3つのヨガのうちいずれか1つ、すなわち・・・

 (a) 12室または6室を占めている8室の支配星
 (b) 8室または12室に在住する6室の支配星
 (c) 8室または6室に在住する12室の支配星
 (d) 上述の3つの支配星が互いに結合する時、すなわち星座交換、相互アスペクトまたはコンジャクションがある時、およびこれらが同時に、他の惑星と関係がない場合、この星回りで誕生した人は、他の王を支配している偉大な王になり、名声と富に恵まれている。

 

要するに、ドシュタナ間の星の移動があり、かつ、これらのドシュタナの支配星にドシュタナ支配星以外の星のアスペクト・コンジャクトがない時に、すげー人物になるということです・・・マイマイはプラですな!^^

厳密には、(d)にはsaid(=上述の)があるから、(a)~(c)の条件を満たした場合についての更なる条件とも取れますが、通常では (d)単独でもヴィパリータ・ラージャ・ヨーガとするのが一般的とのことです。(←要するに、ドシュタナ以外の室で、ドシュタナ支配星同士がコンジャクト/アスペクトもヴィパリタ・ラージャ・ヨガとみなす)・・・・・クズも集めりゃ宝になるということですな!^^

 


さて、下記はビル・ゲイツのホロスコープです。

ビル・ゲイツ

 

ビル・ゲイツは、長者番付、1994年から2006年まで13年連続の世界一という、まさに現代の王のような人なのですが、

月ラグナで見ると、8室に6L+8L+12Lが在住し、かつ、他のコンジャクト・アスペクトがないという、(a)~(d)すべてを満たす完璧なヴィパリタを形成しています。

また、ビル・ゲイツは出生時刻があいまいですが、ナヴァムシャでも双子座ラグナだとすると、1室に6L+8L+12Lが在住し、かつ、他のコンジャクト・アスペクトがない状態で、(d)を満たします。

 

大金持ちになったのは、他の要因もあるでしょうが・・・いや~、ヴィパリタ、馬鹿にできませんな!^^

 

ドシュタナに星が多く存在してて悲観している皆様へ・・・

ヴィパリタ・ラージャ・ヨガはないでしょうか?・・・チェックしてみてください。

もしかしたら、ビル・ゲイツのようになれるかもしれません。^^

 

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