久々に新しいインド占星術の日本語図書が出ましたね!

ガネーシャ・ギリさんとCHAZZさん共著の『インド占星術と運命改善法』です。

著者の一人であるガネーシャ・ギリさんは、ヨガ行者ということで、インド占星術だけでなく、インドの神様、マントラ、ハタヨガなど、総合的なインド文化に非常に精通しています(彼もベジタリアンです)

ブログはこちらです(↓)。頻繁に更新していらっしゃいます。
http://ameblo.jp/ganeshagiri/

たまに私も見に行ってます。

一度、お会いして、占星術のセミナーを受けたいなぁと思っています。

 

さて、本ですが・・・

前半部分はインド占星術の基礎的なことを解説しています。
本多先生の「基礎から始める インド占星術入門」に近いような形です。

星座、星、惑星、ハウスの象意、ナクシャトラ、ヨガ、ダシャーなど。ナクシャトラは詳しめです!
また、結婚における占い事情とか、現地の情報のコラムもあって、それが結構面白いです。

また、珍しかったのは、ティティ、パンチャンガなど、ムフルタ系の技法も詳しめに載っていることですね。

鑑定例はウォーレン・バフェット、リヒャルト・ワグナー、スティーブン・キングです。

ソフトはジュニア・ジョーティッシュを推奨してますね・・・
どうせなら、ジャガンナータにしてほしかったなぁ。まぁ、初心者のための本なら仕方がないか・・・

 

さて、後半部分ですが、処方・開運法の解説になります。
これまでのインド占星術の本は、開運法の解説がなかったので、これは大いに参考になります!
具体的には、ルドラー・クシャ、宝石処方、ハタ・ヨガ、マントラ、ヤントラ、瞑想、シャリグラム、リンガムなどですね・・・
パラド、ムドラーなんかは、私も良く知りませんでした^^
自分の体験談も交えて解説があり、なかなか興味深いです。

宝石処方は、ちょっと私と流派が違いますね・・・
本では、機能的凶星の石はつけない・星が傷ついた時は単純にその惑星の石をつけるという感じですが、私は少し変則的です。(私の場合、機能的凶でも、激しく傷ついて、そのせいで大きな健康被害などを受けていると思われる時は推奨します。また月、木星、水星、ラーフ、ケートゥなどが傷ついたときには、その星の石ではなく、それを回復させる石をつけます)

また、本ではナヴァラトナも紹介しており、処方の方針にあまり一貫性がないような気がします。(←機能的凶星の石もつけることになる)

 

評価としましては・・・

〇 初心者と開運に興味がある人は買った方が良いかと思います。

× ある程度の基本が分かってしまっている人や、開運に興味がない人はやめておいたほうがいいかもしれません。

 

個人的に、第二弾は、もう少し突っ込んだ技法を期待したいです!(第二弾出るかな?)

 

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