【ウパパダ・ラグナ】

最も重要なアルーダ・パダの一つは、12室のアルーダ・パダであるウパパダ・ラグナ(UL=A12)です。単にウパパダとも言います。
これは、結婚と配偶者を示します。

まず、ウパパダに入る星は結婚と配偶者の種類・質を示します。
例えば、ULに水星が入っていたら賢く(←良い場合)、または優柔不断(←悪い場合)でな配偶者であり、太陽が入っていたら、社会的地位があり魅力的な配偶者、または権威的な配偶者であり、火星が入っていたら、大胆(←良い場合)か短気(←悪い場合)配偶者でしょう。(※7室とどう区別するかは不明)

ULから8室目は結婚生活の長さ(寿命)を示し、ULから2室目と7室目は結婚の終わりを示します。
火星や土星、ノードなどの凶星がこれらに入っている場合、結婚生活においてトラブルを示し、離婚もありうるでしょう。

また、注意しなければならないのは、配偶者の種類・質と、結婚生活の長さは別の問題というところです。

例えば、ULに火星か土星が入り、ULから8室に木星が入っていたとします。
この場合、論争好きか意地悪な配偶者と長く結婚生活を送ることになります。
逆に、ULに木星、ULから8室目に火星か土星があった場合、その人は気高い配偶者を得るかもしれないが、結婚生活は荒れて離婚となるかもしれません。

このような場合、土星か火星をプージャ・宝石などでなだめるのが助けとなります。

 

また、ウパパダは結婚できるかどうかの判定にも使われます。

BPHSにあるシュローカ1-6の第30章には、ウパパダについて次のように書かれています。


シュローカ1-6

「オー、ブラフマンよ。私はいまウパパダについて教えを授けよう。妻や子孫による幸福をもたらす吉兆についての教えを。

このウパパダは、ガウナ・パダとも呼ばれている。もしウパパダが吉星からアスペクトされたり、吉星とコンジャンクトするなら、子孫と配偶者によって幸福がもたらされるだろう。

しかしウパパダが凶のハウスに在住したり、あるいは凶星からアスペクトされたり、凶星とコンジャンクトしているなら、禁欲し、妻帯することはないだろう。

もし(それでいて)吉星からアスペクトされていたり、凶星に吉星がアスペクトあるいはコンジャンクトしていたら、独身で終わることはないだろう。」


ここで、太陽は、高揚の星座にあったり友好の星座にある場合は凶星とは見なされませんが、減衰の星座に在住していたり、敵対する星座に在住する場合は凶星と見なされます。

また、ウパパダから2室目の影響は次のように書かれています。


シュローカ7-12

「もしウパパダから2室目が吉の星座か、あるいは吉星からアスペクトされていたり、吉星とコンジャンクトしている場合、同様のよい結果(妻と子供の)が得られるだろう。

もしウパパダから2室目に惑星が減衰して在住していたり、あるいは減衰の状態にある惑星とコンジャンクトしていたら、妻に災いが降りかかるだろう。

もしウパパダから2室目に惑星がナヴァーンシャで高揚して在住していたり、あるいは他の惑星からアスペクトされていたら、魅力的で徳の高い妻を娶るだろう。

もしウパパダあるいはウパパダから2番目のハウスに自室の支配星が在住していたり、あるいはそれ以外の自室に在住していたら、妻は長生きするだろう。」

 

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