私たちは、チャートの分析をするとき、例えば、母親なら4室、弟なら3室、配偶者なら7室というように対応するハウスを分析しますね・・・

でも、それだけではダメかもしれません・・・

今日は、ちょっとプラスαの見方を以下に示します。

 


 

惑星というのは、いろいろな表示体として機能します。

例えば、太陽は魂や父親、月は心や母親、火星は兄弟、木星は子供や師、金星は配偶者などの表示体として機能しますね。

同様に、各惑星というのは、ハウスとしての表示体(natural significator)としても機能します(←上と似ていますが)。

 

下記に表示体の惑星と対応するハウスを記載します。

  • 太陽: 第9室、第10室、第11室
  • 月 : 第4室、第1室、第2室、第11室、第9室
  • 火星: 第3室
  • 水星: 第6室
  • 木星: 第5室
  • 金星: 第7室
  • 土星: 第8室、第12室

 

あるハウスの事象を評価するためには、一般にはラグナを基準にとり、その対応するハウスを検討いたしますが、同様に、そのハウスの表示体の惑星を基準にして、その対応するハウスを検討することができます。

例えば、私たちが「勇気」、「努力」、「粘り強さ」、「弟妹」、「車や家への出費」などを分析するとき、ラーシ(出生図)や、関連する分割チャートの第3室の分析が行われますが、また、それと同様に、3室の表示体である火星から3室目も検討をする必要があります。

要は、ラグナから3室目と火星から3室目を分析し、両方の強度に基づいて結論を出す必要があるということです。

火星がラグナよりも強い場合には、火星から3室目はラグナから3室目よりも高い重要性を持ちます。

 

以下に、各項目を見る時の例を示します。

  • 「母親」を見る時のハウス:ラグナから4室目と月から4室目
  • 「父親」を見る時のハウス:ラグナから9室目と太陽から9室目
  • 「子供」を見る時のハウス:ラグナから5室目と木星から5室目
  • 「配偶者」を見る時のハウス:ラグナから7室目と金星から7室目
  • 「母方の叔父」を見る時のハウス:ラグナから6室目と水星から6室目
  • 「損失」を見る時のハウス:ラグナから12室目と土星から12室目

などです。

ちょっと、これまでラグナからのハウスしか検討してこなかった人は、これに加えて、対応する惑星からのハウスの両方から検討してみるといいかもしれません。

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