【惑星】:「表示体」としての惑星:その②
さて、この前の続きですm(__)m
前回、一般のラグナからのハウスだけではなく、対応する惑星から、対応する数だけ進んだハウスを見る方法を示しましたが、今日はその発展形です。
インド占星術では、惑星は表示体(カラカ)の役割を担います。
カラカは、3つのタイプがあります。
- スティア・カラカ(固定表示体)
- チャラ・カラカ(可動表示体)
- ナイサルギク・カラカ(生来表示体)
前回から取り上げています「ハウスのカラカ」は、ナイサルギク・カラカ(Naisargik Karaka=Natural Significators)に分類され、特定のハウスに、特定の事項を検討するために使用される惑星です。
その星が強い場合には、ラグナから見たハウスよりも重要視されます。
前回からの発展形を、以下に例を示します。
太陽
- 太陽からの1室目は、一般的に、自己、魂、体の体質と健康を示しています。
- 太陽から5室目は力と名声を示しています。
- 太陽から9室目は父親、上司、ボスに関連する事項を示しています。
- 太陽から10室目は職業とその成果を示している。
月
- 月から1室目は自身の心を示しています。
- 月から4室目は母親、幸福と心の平和に関わる事項を示しています。
- 月から11室目は、友人を示しています。
火星
- 火星から3室目は勇気、攻撃性、開始、決意と弟妹を示しています。
- 火星から4室目は土地と財産に関する事項を示しています。
- 火星から5室目は投機の事項を示しています。
- 火星から6室目は敵、事故、病気、借金やローンを示しています。
水星
- 水星から2室目はスピーチを示しています。
- 水星から4室目は学習、分析力と論理的能力を示しています。
- 水星から5室目は、記憶力、奨学金や学生を示しています。
- 水星から10室目は、仕事の成果と栄誉を示しています。
木星
- 木星からの2室目は、一般的に家族と富を示しています。
- 木星から4室目は、伝統的な学習を分析するために使用される。
- 木星から5室目は知性と子供を示しています。
- 木星から9室目は幸運・富(fortune)、宗教、教師を示しています。
- 木星から11室目は兄姉と利益を示しています。
金星
- 金星から4室目は車を示しています。
- 金星からの7室目は配偶者と結婚の幸福を評価するために使用されます。
- 金星から12室目は、ベッドの喜びを見るために使用されます。
土星
- 土星から5室目はその人が持っている従者・信奉者(フォロワー)を示しています。
- 土星から6室目は召使いを示しています。
- 土星から8室目は、トラブルや長寿を示しています。
- 土星から12室目は損失、投獄や入院を示しています。
ラーフ
- ラーフから6室目は事故を示しています。
- ラーフから8室目は、オカルトの知識を鑑定するために使用されます。
- ラーフから9室目は巡礼や海外旅行を評価するために使用されます。
ケートゥ
- ケートゥから8室目は、オカルトの知識を評価するために使用される。
- ケートゥから9室目は巡礼や海外に行くことを分析するのに使用されます。
- ケートゥから12室は放棄・解放・解脱を示している(モクシャ)
ラグナからみたハウスだけではなく、特定の惑星からのハウスもいろいろと、ご検討してみてくださいm(__)m
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