【情報・建築・美術】:アースバッグ工法:最も安く、最高に丈夫で、地球にやさしい家を、とても簡単に自分で建てる方法
土地を購入するお話をしましたが・・・
土地だけあっても、建物が無ければどうしようもありませんね。
ただ、お金が全くないので、何かお金のかからない手を考えなければなりません。
お金がないのは、知恵と努力でカバーです!^^
さて、この世で、最も安くて、どこにでもあり、最も豊富にある資源は何でしょうか?
それはおそらく土でしょう。
これを利用して、家を作るアースバック工法(Earthbag Tech, Earthbag construction)という物があります。
アースバックとは土嚢のことです。要は、土嚢を積み上げて、家を作る工法です。
壁がそのまま柱であり、梁であり、屋根となります。
工法としては、安くて簡単でとても美しいです!
こんな感じです(↓)
作り方の基本は・・・
- 土嚢を積んで叩く。
- 叩いたら、鉄条網を2列に敷く
- 鉄条網引いたら、土嚢を積む
この繰り返しです。
作り方が書いてあるPDFです(↓)
http://www.lowimpact.org/wp-content/uploads/Khalili-emergency-shelter.pdf
以下のような長所があります。
- 非常に安くできる・・・家の外壁・屋根だけなら、おそらく10~20万円ぐらいできる(土嚢袋・鉄条網・コンクリート・叩く治具など)
- 材料は土なのでどこにでもある。
- 工法が簡単で、自分で建てることができる。
- 人の数にもよるが、比較的早くできる。(1ドームだけなら、数人で7~15日ぐらい)
- アーチ型・ドーム型で非常に地震に強い(コンクリ住宅の4倍)
- 腐らない・半永久的にもつ(500年とか書いてあります)
- 夏涼しく、冬暖かい
- 木を切ることもなく、また自然の物だけを活用でき、非常にエコである。
- レイアウト・形状の自由度が高い。また自然と調和し、美しい。
この工法の家は、ナダー・カリリ氏が中東の伝統的な建築物をヒントに考案したものです。どこにでもある土を利用することで、紛争や災害で被災した人たちが、自分たちで簡単につくることができる家として生み出されたものです。
安くて、美しい・・・出来たら、この工法で家を建てたいです。
ただ問題は、また建築工法としての認可が下りてないということですね。
物置や、犬小屋・猫小屋としてなら、可能だと思います。
まぁ、それを言ってしまうと、そこらのプレハブなんかは、ほとんどが違法ですが・・・(←基礎がないのは、建築基準法違反です)
アースバッグ工法について詳しく知りたい方は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://matome.naver.jp/odai/2135185801363797801
http://bluetailhappiness.ldblog.jp/archives/2825968.html
http://www.earthbagvillage.com/index.html
本もあります(↓)
あと、日本にジャパンドームハウスという会社があるのですが、アースバックハウスの発泡スチロール版を販売しています。
でも、やや高いです(外壁だけで238万円。工賃・輸送費・内装・設備費などを合わせたら500万ぐらい行きそう。)
http://www.dome-house.jp/value.html
以下、施工例・作り方等の動画です。(英語ですが、眺めてればだいたい分かります。)
https://youtu.be/sigaGLMSIVo
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他の星があるとすれば、
宇宙人はこんな家に住んでいそうですね!
単純にお椀をひっくり返した形なので、
超丈夫でしょうね。
踏んずけても割れないくらいです(笑。
イスラム建築など、
ドーム型の宗教建築ですからね。
きっと合理的なんですよ。
増築するときも、
横にドームを足していけばいいだけですので、
楽です。
そういえば、
イタリア南部の家ですが、トゥルッリにも似ています。
http://www.japanitalytravel.com/sekaiisan/alberobello.html
床の上に直接住むとなると、
床からの湿気とか、大丈夫なんですかね?
湿気の多い、日本だとちょっと気になります。
動画をみると、かなり、空気が乾燥してそうです。
野菜を作る畑があって、
動物がいて、
その横にドームハウスがあって(笑、
と、
畑の横とか、山の上とかに作るとおもしろそう(笑。
藤森照信さんの建物とか好きそうですね。
http://matome.naver.jp/odai/2142829241453524401
>他の星があるとすれば、
>宇宙人はこんな家に住んでいそうですね!
ドラゴンボールに出てくる、カプセルハウスにも似ていますね。
>イタリア南部の家ですが、トゥルッリにも似ています。
これも美しいですね。
屋根がとてもいいです!
>床の上に直接住むとなると、
>床からの湿気とか、大丈夫なんですかね?
床はコンクリで固めて、上からフローリング張るんじゃないですかね?
動画の中に、床に紙を貼ってたのもありました。(ストーブがついてる動画)
>野菜を作る畑があって、
>動物がいて、
>その横にドームハウスがあって(笑、
>畑の横とか、山の上とかに作るとおもしろそう(笑。
>藤森照信さんの建物とか好きそうですね。
2008年に、石積みの家を建てた方のお宅を訪問したことがあります。
非常に美しい家でした。
少しだけ石積みの基礎を教わりました。
詳しくはこちらです(↓)
http://www1.marukotv.jp/~cozy28/index.html
http://ishidumi.blog109.fc2.com/
こちらも、アースバッグと同じく、その地で石が産出すれば、お金はかかりません。
道具も、基本的にはコヤスケと石頭ハンマーだけ・・・
また、この家は、冬暖かく、夏に涼しい・・・
夏に行ったのですが、瞑想小屋の中は、洞窟のようにすごくひんやりしていました。
最近の家は、2~30年ぐらいで、リフォームが必要なほど傷んだり、シロアリや腐ってボロボロになる場合が多いが、きっとこの家は何百年も持ちます。
また、火に強い・・・ログハウスのようなメンテもいらない。
そして、何よりも美しい・・・そこらの薄っぺらい石膏ボードや化学素材、ベニヤや合板、グラスウールの断熱材でできた家とは、根本的に何かが違いますね。
また、こちらの庭も、なんとも美しいです。
http://www1.marukotv.jp/~cozy28/niwa_index.htm
ケヤキの下には自然にできた苔の絨毯・・・
景色や自然に溶け込む家・・・
宮崎駿のアニメに出てきそうな、草の屋根の丸い瞑想小屋・・・
非常に豊富な鳥、狸や猪などの野生動物、オオムラサキなど虫たちが多くいる生活・・・
人為的や作為的ではない自然の美しさ・・・
拾ってきた枝や、間伐の木などで焚くお風呂・・・
昔ながらの、やさしい暮らし・・・
半自足できそうなほどの、多くの野菜たち・・・
自然と調和して、私がこれまでに見た中で、最も美しい庭でした。
また、石のおじさんは、こんなことを言っていました。
「やれるか、やれないか考えるぐらいなら、石を一個でも積めばいい」
「人、一人の力は思っているより大きな力をもっている」
「人はやれない理由ばかり考えている」
「やれるか、やれないかは、人が決めるんじゃない・・・宇宙が決めるんだ!」
「エコなんて、何にも難しくは無いんだ」
庭や家作りや生き方で、実際にそれを行ってきた人だから、おっしゃる言葉に説得力がありました。
可愛いくて、素敵ですね。
二階立てや三階立てにできない場合は
土地が高い日本では
家の中が比較的狭くなりそうですが
一人暮らしとかなら
問題ないですよね。
地震が多い日本でこういう土地に住む場合
耐震性が気になりますが
どうなんでしょう。
二階建てもありますが、ちょっと難しそうですね。
狭い土地では、この工法はあまりメリットがないかもしれませんね。
耐震性は、一般のコンクリ構造物の4倍などと言われてます。
この工法だと、壁の厚みが30~40cmという非常に厚いものになりますし、
また、基本的にアーチ構造・ドーム構造というのは強いです。
https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/kids/hg3.html
ちなみに、ジャパンドームハウス(株)は、自分とこのドームハウスを耐震世界最強と言ってます(←軽さも加わる)。
http://www.dome-house.jp/characters05.html