メルマガコラムからの転載です。


 

今日は神話です。

ヴィシュヌ神は全部で10の化身として、地上に降りたちますが、その第6の化身はパラシュラーマと言います。「斧を持つラーマ」という意味です。クシャトリヤ・キラーとも呼ばれます。

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クシャトリヤ(武人)が猛威を振るっていた時代に生まれ、邪悪なクシャトリヤを滅ぼし,バラモン(僧侶)至上の社会をつくったといわれます。

その強さは半端ないです。クリシュナやラーマも強かったですが、それ以上と思われます。おそらく人として生まれたものの中では史上最強でしょう。呂布もヒョードルも範馬勇次郎もラオウも目じゃないです。

彼の父は、ジャマド・アグニというバラモンで、パラシュラーマもバラモン階級ですが、武器に関心を持ち、父の元で弓を習います。
その後、パラシュラーマは、ガンダーマダナ山に行き、シヴァ神から武術を習います。
シヴァ神が彼の熟達度をテストするために戦ったら、21日間にも及ぶ戦いとなり、シヴァ神は額に傷を負います。シヴァ神は彼の技量に喜び、その傷を飾りとして残しました。シヴァ神の千の名の一つに’Khanda-parshu’ (斧によって傷つけられた者)という物がありますが、この出来事が由来です。

 

さて、この頃の時代というのはクシャトリヤ(武人)が、バラモン(僧侶)階級を虐げている時代でした。
こんな逸話があります。

彼の家では、望んだ物を何でも叶えてくれるカーマ・デーヌという不思議な牛を飼っていました。
ある日、パラシュラーマがいない間に、カールタヴィルヤという王がやって来たので、彼の父は、カーマ・デーヌに食べ物を出してもらい、その王をもてなしました。ところがカールタヴィルヤ王は、この不思議な牛を欲しがり、力づくでカーマ・デーヌを奪っていきました。

パラシュラーマが家に帰ると、父から一部始終を聞き、彼は怒り狂って王の都へ攻め込みました。王は反撃してきましたが、パラシュラーマは一人で全軍を皆殺しにしてしまいました。
最後は、カールタヴィルヤ王が自ら戦いを挑んできましたが、パラシュラーマはいとも簡単に王の首をはねました。王の息子たちは都から逃げ出し、パラシュラーマはカーマ・デーヌを取り返して家に戻りました。

しかし、父はパラシュラーマが人を殺してしまったことを非常に怒り、その大罪を償うため、1年間、聖地巡礼をすることをパラシュラーマに命じました。

ところが、パラシュラーマが巡礼している間に、カールタヴィルヤ王の息子たちが復讐のため、父を殺害してしまいます。帰ってきたパラシュラーマは、父が殺されているのを見て憤慨し、斧でもって世界中のクシャトリヤを全滅させるという誓いを立てました。

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彼はまず、カールタヴィルヤ王の息子たちを全員殺し、さらにその後21回に渡ってクシャトリヤの大虐殺を行い、世界からクシャトリヤを滅ぼしました。(※21回は、父が殺されたときに、母が泣いて胸をたたいた回数。)

Lord Parashurama kills the sinful kings of the world

神さまを怒らせると、恐ろしいですね・・・^^;

https://en.wikipedia.org/wiki/Parashurama

 

こんな逸話もあります。

マハーバーラタに出てくる悲劇の英雄『カルナ』は、パラシュラーマの下で修行したときには、バラモンであると偽って弟子入りしたことが露呈し、クシャトリヤを深く憎むパラシュラーマの逆鱗に触れ、呪いを受けました。そのパラシュラーマの呪いは、カルナに匹敵する敵対者が現れ、絶命の危機が訪れたとき、授けた奥義を思い出せなくなるというものでした。

実際に、クルクシェートラの戦いでは、カルナはアルジュナと激戦を繰り広げましたが、呪いの成就がカルナの決定的な敗因となりました。カルナの戦車の片方の車輪が大地に陥没し、戦う術を失ったカルナの首を、アルジュナの矢が切り落としました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%8A

 

ちなみに、ガネーシャの牙は一本折れてますが、これに関する逸話もあります。(※ガネーシャの牙の折れた逸話はいろいろあります)

ある時パラシュラーマがカイラーサ山にシヴァ神を訪ねました。しかしシヴァ神は眠っていたため、ガネーシャはパラシュラーマが入るのを拒否しました。そこで二人の喧嘩となり、パラシュラーマは斧を取り出しガネーシャに投げつけました。この斧は父であるシヴァ神が彼に与えた物ということに気づいたガネーシャは、その斧に敬意を払って片方の牙で受け止め、折れてしまったとのことです。

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