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『スリナータ・ヨガ Srinatha Yoga』

〔成立条件〕
金星と、9室支配星と、水星がケンドラ、またはトリコーナかであり、かつ、定座か友好星座か高揚の星座に位置する。
(※成立条件が、何個かありますが、そのうちの一つです)

 

〔影響〕
その人は健康で、責任感があり、賢く、心地よく話し、ユーモアのある性格をしている。
その人はナラヤナの印を持つ(ほら貝や車輪)。ヴィシュヌ神を崇拝する。また神を崇拝するものに敬意を示す。
良い妻と子供を得る。その人は皆に好かれ、親しみやすい。

スリナータは維持の神であるヴィシュヌ神の名の一つです。このヨガはヴィシュヌ神の名のつくものの中で、最も重要です。
水星はヴィシュヌ神を示し、金星はその奥さんのラクシュミ女神を示す。9室支配星は法と美徳を再構築するために化身となって現れるヴィシュヌ神を象徴している。
このヨガがある時、その人は、精神的な傾向と責任感もち、法と秩序を打ち立てるか、管理するでしょう。

 

〔例〕
アメリカ大統領のハリー・トルーマンです。

トルーマン2

水星はトリコーナで友好星座、9室支配星である金星はケンドラで友好星座で、シュリナータ・ヨーガが成立しています。スリナータはヴィシュヌ神の名のひとつであり、この世に化身して法を打ち立てます。

また、高揚の木星と、定座の月で、非常に強いガジャケーサリーがあります。
しかしMaSoCoを受けています。しかも、この火星は3-8Lで減衰しています。よって、木星の高揚はウッチャバンガ、火星はニーチャバンガされています。
また、ラオ先生曰く、凶星にアスペクトされた木星は、隠れた理想主義の欠如を偽善主義に変えると言っています。
吉凶混合で、なかなかこのヨガのクオリティの判断は難しいですね。

また、9-10の星座交換や、カーラサルパ・ヨガもありますね・・・なかなか特徴的なチャートです。
月から見て、10室に高揚の太陽で、政治家らしいですね。(しかし、ケートゥが合)

 

このクオリティ判断の難しいスリナータとガジャケーサリーの表すものを見てみましょう。

第二次世界大戦中、ルーズベルト大統領が急死し、代わって大統領になったのが、副大統領だったトルーマンでした。
トルーマンは周りの反対を押し切り、原爆の投下を決定しました。

原爆の使用について、名目上は、「戦争を一刻も早く終わらせ、兵士たちの命を救うこと」だそうです。
しかし、日本は降伏寸前であることをアメリカは知っていたため、真の目的は以下の4つと言われています。

  • 膨大な予算を使ったマンハッタン計画の成果が必要だったこと
  • 実戦での評価(実験)
  • 戦後の覇権争いでソ連に対して優位に立つこと
  • 日本への懲罰

結果的に、原爆の製造・使用によって、冷戦時代に突入しました。

また、戦後の世界情勢は、彼の判断で形成されたものが多いです。
彼の判断でアメリカは中国から手を引くことを決め、毛沢東はソ連の支援で中華人民共和国ができたことや・・・
朝鮮戦争においては、彼は強硬路線のマッカーサーを解任し、結果的に朝鮮半島を2分したなど・・・
別の大統領だったら、現在の形の中華人民共和国や北朝鮮・大韓民国ななく、アジアの国・情勢は今とは全く異なっていたかもしれません。

善悪は別として、時代のキーパーソンの一人であったのは間違いないでしょう。

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