【ヨガ】:カパタ・ヨガ Kapata Yoga その②
メルマガからの転載です。カパタ・ヨガの厳しい例です。
『カパタ・ヨガ Kapata “deceit” Yoga 』
〔成立条件〕
①:10室支配星が凶星であり、それは4室に在住し、土星か火星かラーフとコンジャクトし、凶星からのアスペクト受けている。
②:凶星が4室に在住し、4室支配星が凶星と絡んでいる。
③:4室支配星が、土星、またはラーフ、またはマンディと同居し、凶星からのアスペクトを受けている。
〔影響〕
その人は偽善者(hypocrite)である。
Kapataは裏切り、騙すこと、詐欺を意味します。
カパタ・ヨガがある人は、見えている物がすべてではなく、いろんな隠し事があります。
4室は「隠されたハウス」(※家や住処、心の平安、地下など、プライベートで内向きの方向のハウス)であり、ここに凶星の影響がある人は、ネガティブな考え、感情、行動を持っていることを示唆します。
それらは隠されますが、時とともに暴露されます。このヨガの影響は女性の場合は顕著になります。
精神に障害があったり、残虐行為を犯したりします。
〔例〕
高級売春婦・ストリッパー、そして女スパイのマタ・ハリのホロスコープです。
アストロデータバンクのレーティングはAA(出生証明付き)です。
http://www.astro.com/astro-databank/Mata_Hari
4室支配星の土星はラーフとコンジャクトし、太陽と火星からラーシ・アスペクト(※火星は8番目アスペクトも)を受けており、カパタ・ヨガを形成しています。
美しい方ですね。以下にカラー化したマタ・ハリの写真があります。
https://klimbim2014.wordpress.com/tag/mata-hari/
彼女は離婚してから、エロチック・ダンサーになり、また、1907年、カパタ・ヨガを形成する土星-ラーフ期にドイツの女スパイにもなりました。
数知れないほど多数のフランス軍将校あるいはドイツ軍将校とベッドを共にしたとされ、それにより軍事的に重要な情報を手に入れるなど、国際的な陰謀の道具となっていきました。
10室(仕事)にはKe(内向・隠遁)、10Lは、8(秘密)-11(取得)Lの水星(情報)と、1(自分)-6(争い)Lの火星(減衰)と同居しています。
また、10Lのディスポジターも4Hで、ラーフ(隠蔽)と土星(嘘)と同居して傷ついています。
まさに、諜報部員・スパイという感じですね。
カパタ・ヨガは、彼女の恋人たちを騙し、また、彼女から結婚や恋愛の幸せを妨げました。
このカパタ・ヨガは、減衰した火星の影響や、月とラーフの同居の影響を受けるため、非常に厳しいものとなっています。
彼女は結局、諜報活動がばれて、スパイの容疑で銃殺刑にされました。
また、チャートを見て気になったのが両親&家庭です。
4室・月は母親、9室・太陽は父親に対して悪い相であり、かつ、4室、月、9室、太陽は凶星の影響でかなり傷ついています(特に月・4室はカレーMaSaRaです)。また10室も相当傷ついています。
父は1889年に破産し、両親は離婚。母は1891年に亡くなり。父は1893年に再婚し、一家は離散しています。
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人は育った家庭、親との関係に影響を受け続け人生を生きる側面があるのかもしれない…と思わされます。
マリリン・モンローも心理治療を重ねていたと聞いたことがあります。
こちらのH・Pで月から11室が友人を現わすと知り、わたしのラーシにはムーラトリコーナの木星とRYKの土星がコンジャクトしており、わたしの思い違い?でなければラオ先生の本で、木星と土星のコンジャクトは心理学また携わる人を意味すると…。
そういう仕事に関わる方に助けられ支えられ、いえ生かされていると感じます。
人間関係に苦しみが付きまとうと思っていましたが、それ以上に恩恵を受けているのかもしれません。
感謝につきます。
匿名さん
コメント、ありがとうございますm(__)m
>人は育った家庭、親との関係に影響を受け続け人生を生きる側面があるのかもしれない…と思わされます。
「三つ子の魂、100まで」とも言いますが、幼少のころの経験というのは、自分の人生の大きく影響を及ぼすでしょうね。
よく、人の性格は先天的か後天的かという議論があります。
インド哲学では、その人の考えの傾向や性格は、これまで過去世や今生で生きてきて、経験し、感じ、考えたこと、その絶え間ない印象の総和とされます。
これを「サムスカーラ」と言います。
要は、過去世から現合までの経験が、潜在意識に染みついて、あなたの心の習性・性格を形成していると言えます。
絶え間ない経験が人格を形成するという意味では後天的だし、それを次の生に持ち越すという意味では先天的であるともいえます。
経験が人格を形成しますが、特に幼少のころの経験は、人格形成に大きく影響するでしょうね。
家族・友人・兄弟・・・そういったものはその人の運命に大きく影響するでしょう。
>そういう仕事に関わる方に助けられ支えられ、いえ生かされていると感じます。
>人間関係に苦しみが付きまとうと思っていましたが、それ以上に恩恵を受けているのかもしれません。
>感謝につきます。
良い方に出会われたのですね!(セラピストやカウンセラー、精神科医の方かな?)
出会いと言うのは、運命に大きく影響致します。(ある意味、上記で言った「家族」や「兄弟」も、人生の最初の出会いと言えます。)
少し前に、『人の幸せは“出会いがすべてだ!』って言う人に会いました。
まぁ、この人の言うことすべてには同意できませんが、“出会い”が幸せの要素のかなり多くの部分を占めていることは間違いないなと感じます。
仏典にこんなのがあります。↓
————–
あるとき仏弟子アーナンダが、師であるお釈迦さまに尋ねた。
「お釈迦さま。
よくよく考えてみますと、私どもが善き友をもち、
善き仲間と共にあるということは、
すでにこの聖なる道のなかばを
成就したに等しいと言えるのではないでしょうか?
どのように思われますか。」
お釈迦さまは答えて言った。
「アーナンダよ、それは違う。
その考えは正しくない。
われらが善き友をもち、善き仲間と共にあるということは、
この聖なる道のなかばにあたるのではなく、
この道のすべてなのである。」
——————
「道のすべて」とは大きいですね!
たしかに、自分の好きな物を買ったり、ブランドの服を着たり、美味しい物を食べたり、いい車に乗ったり、大きな家を建てたり、世間の賞賛を得たりするのも、たしかに喜びや幸せなのだろうけど・・・
良き人に出会うこと以上の幸せは無いのかもしれないですね。
良き友人、良き伴侶、良き恋人、良き師、良き先生、良き協力者・・・・
これらは、どんな物より大切な宝ではないでしょうか・・・
むしろ、人との良き出会いにより、他の要素・・・富も、仕事も、喜びや楽しみも、困ったときの助けも、人間的な成長・霊的な進化ももたらされるのでしょう。
逆に言えば、悪き仲間、無理解な家族、横暴な上司などは、不幸になる第一要因なのかもしれません。
そう考えると、人生の幸せは、“出会い”がその大部分を占めているかもしれませんね・・・
その良きご友人を大事にしてください。m(__)m