先日、インド占星術師必携の書、「ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラ(BPHS)」上巻の日本語訳をお知らせしましたが、この度、さらに、中巻が発売されたようです。(Amazon/Kindle)
サンスクリット語原典から直に翻訳されたものです。

今回はダシャーが中心で、非常に重要な内容となっています。

 

清水先生も頑張っておられますが、ここ数年でインド占星術関連の書籍がすごく増えましたね・・・
昔は英語本・テキストで四苦八苦しながら勉強していましたが、非常にインド占星術を学びやすい環境になってきました。
今後も皆様に頑張ってもらいたいものですm(_)m

このBPHSの解説がありましたので、以下に載せておきます。


内容紹介

 本書は「ブリハットパラシャラホーラシャストラ」の中巻(第二巻)です。
ブリハットパラシャラホーラシャストラ」(BPHS)は、インドのヴェーダ学の一分野であるジョーティシュ(インド占星術)の原典とされる経典です。サンスクリットで継承されてきたこの古典には、インドの宇宙観やその哲学、古代の生活模様や風習、インドの占星学の世界が垣間見られ、ヴェーダ学およびジョーティシュを学ぶうえで極めて重要といえるにもかかわらず、今まで日本語訳が存在なかったため、英語の文献などを通じてしか触れることができませんでした。本書は日本で初めて、サンスクリット語から直に起こした「ブリハットパラシャラホーラシャストラ」完訳です。

ヴェーダには36の分野があるといわれており、そのヴェーダの一分野に、ジョーティシュ(ヴェーダの目、光の知識、全知の知恵等とも呼ばれる)があります。もし、インド占星学の実用書として本書を手に取るつもりなら、事前にある程度のインド占星学の知識を習得しておくことをおすすめします。

インドの文献は本来口頭継承のものです。それぞれの家系において口伝えで保管され、伝承者がいなくなると文献として文字に記録されます。そのため、色々なバージョンが存在するようです。現代でも、例えばインドの伝統的な占星術師の家系では、幼少時より全てを暗記暗唱するため、「ブリハットパラシャラホーラシャストラ」には口頭継承版や筆記されたテキスト版など、種々のバージョンがあります。

本書は、筆記された文書のサンスクリットテキストを2004年に日本語に翻訳したものです。
(インターネット上で、原語版・英語版などを閲覧することができます)
原典のデータ量が多いので、下記のように三部に分けて出版いたしました。

〇上巻として、1~45章・1682句・180000字・宇宙と星と星座とその性質についての教説
〇中巻として、46~65章・1542句・177000字・ダシャー(期間・周期)についての教説
〇下巻として、66~97章・786句・87000字・アシュタカバルガ(配置と得点)他の教説

「ブリハットパラシャラホーラシャストラ」の文献は、口頭継承された詩句が元になっており、ヴェーダのリシ・バラシャラという人物とその弟子のマイトレーヤがリシ・パラシャラに質問をして、知識を給わるという会話形式の詩句で構成されています。
詩句形式で一句ごとに知識が述べられているため、時に指示代名詞や前置詞や、その他省かれた用語を付加しないと、意味が理解しがたくなります。そこで、事前にインド占星術と天文の知識のある監修者が単語毎に( )や[ ]で用語を補足、解説、しました。

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