【1.射手座期とGKの例】

GK(ギャーティカラカ、またはグナティ・カラカ)と言うのは6室を象徴し、敵・トラブル・病気を意味するカラカです。
また、射手座はちょっと特別な星座で、上昇と失墜を示す星座です。

従って、トラブルや不幸を見るとき、この2つには注意して見る必要があります。
GKが1室、6室、8室に入る時期や、射手座期にはトラブルが起きやすいです。

GKは凶のハウスや凶星によって傷つくほど、凶悪化します。
また、GKとコンジャクトするカラカにより、誰に害が起きるかを示し、DKなら配偶者、PKなら子供、BKなら兄弟・父親、MKなら母親となります。

今日はこのGKと射手座期について、例を用いて見てみます。(※ラオ先生の、『Jaimini’s Chara Dasha』というテキストからの引用です。)

 

〔子供のトラブル例〕

以下は、トラブルにあった子供の例です。

  • ラグナロードは土星で定座ですが、8室支配・かつ敵対する太陽とほぼ同じ角度で同居しています。(太陽15度41分、土星15度32分)
  • 6室を象徴するGKの金星は12室在住で、火星とラーフにより、激しく傷ついています。
  • ヴィムショッタリーダシャーでは、6室支配の水星の時期です。(水星期:出生~1998.10末)
  • チャラダシャーは、土星と太陽の2つの凶星がある山羊座期より始まり、最初のサブダシャーはGKと2凶星(←火星とラーフ)のある射手座期です。射手座はアクシデントの星座です。非常に危険な時期です。

この子供は乳幼児期にタブ(桶・風呂桶)の中で溺れ、医者により一命を取り留めましたが、彼の脳はほとんど死に、大きな障害が残りました。

 

それでは、この子の母親を見てみましょう。

  • 母親は蠍座ラグナで、子供を示すPK(プトラ・カラカ)とトラブルを示すGKは獅子座で同居しています。
  • この子供を産んだとき(1992.1)、チャラダシャーでは獅子座期でした(1989.9~2001.9)

上記のように、互いの運命はリンクします。

従って、その事象に関わる当事者の間で、クロスチェックも重要です。(※特に結婚なんかでは重要だと思います。)

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