【1.ドレッカナ・チャートの使用法】

今日はあれかな?これかな?どれっかな?

というわけで、今回はドレッカナについて見てみます!^^

兄弟、寿命、性格、悪い時期の算出など、意外と使い道が多いチャートです。

 

ドレッカナという言葉はサンスクリット語ではなく、ギリシャ語に由来しまして、「10」という意味らしいです。

ヴァラーハ ミヒラのような偉大な学者も、このドレッカナの重要性については、多大な関心をもっていたというそうです。

実は、ホーラと同じく、ドレッカナも解釈が色々で、いくつかのチャートがあります。
ホーラの時と同じ要領で、D-3チャート上で右クリックし、D-3に合わせると5つのチャートがあります。

ホーラと同じく、なかなか統一見解がないようですね。
ただ、ホーラほど混乱はしてないようです。

 

この辺りの事情を説明いたしますと・・・

それぞれの星座にある、ドレッカナの支配星について、専門家の間でもさまざまな意見があります。
それぞれの星座における、ドレッカナの主星についてのヴァラーハ ミヒラの意見は、

①:最初の10度は、その星座の主星(1番目)

②:真ん中の10度は、その星座から5番目の星座の主星

③:最後の10度は、その星座から9番目の星座の主星

これが普通の占星術(ジャータカ、ネイタル)では、最も一般的な解釈です。

Jagannathaでは「Traditional Parasara drekkana」が、これに相当します(←おそらく、デフォルトでこれになっていると思います)。

 

しかし、ヤヴァナは3つの支配をそれぞれ、

①:最初の10度は、その星座の主星、

②:真ん中の10度は、そこから12番目の星座の主星、

③:最後の10度は、11番目の星座の主星

としています。

 

また、星座の性質をもとに、ドレッカナの支配権を区別する人もいて、

①運動星座(チャララーシ)の支配星はその星座から数えて、順に1番目・5番目・9番目の星座の主星。

②同様に、不動星座(スティララーシ)の支配星は、5番目、9番目、1番目の星座の主星。

③それ以外の星座の支配権は、9番目・1番目・5番目の星座の主星。

としています。

 

また、サティヤー・チャーリャは、一般的な占星術とホラリー占星術との問で区別をしたようです。
一般的な占星術では、ドレッカナの支配性はすべて同じルールで、違いがあってはいけない、と彼は言っています。

一般的な占星術でドレッカナの支配星は1番目・5番目・9番目の星座の主星にあり、
これに対して、ホラリー占星術におけるドレッカナの支配星は、1番目・11番目・12番目の星座の主星にあるとしています。

これを推奨する人が多いようです。(当サイトでもこれを採用します)
ホラリー(プラシュナ)でドレッカナを見る時は注意しましょう。

 

例えば、ラーシで牡羊座の15度に惑星があったら、ドレッカナではそこから5室目の獅子座に入ることになります。

 

〔ドレッカナ・チャートの各ハウスの意味〕

ドレッカナ・チャートにおけるハウスの意味は以下のようになります。
(もしかしたら、一流派のもので、それほど一般的ではないかもしれません。ご参考までに・・・m(__)m)

ハウス 象意
1 ・兄弟からの一般的な幸福・利益

・兄弟の有無

・自発性・行動力

2 ・勇気や自発性の喪失

・兄弟の支出

・兄弟からの収入・利益

3 ・社会の中での行動

・行動の成功・失敗

・一番年が近い弟妹についての情報

4 兄弟の幸福・兄弟からの幸福
5 ・行動のプラン

・兄弟に対する考え

・2番目の弟妹についての情報

6 ・行為の結果を得ることに対する妨害
7 ・性的な傾向・性癖・欲望
8 ・寿命

・欲求を満たすことに対しての妨害

9 ・目標を達成する上で幸運な要素
10 ・欲求を満たすための行動
11 ・欲求の達成

・欲求

12 ・行為からの支出

・兄弟からの支出・ロス

・兄弟との別れ

 

さて、ハウスの象意を示しましたので、次回はドレッカナの読み方について解説します。

 

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