【1.ドレッカナ・チャートの使用法】

ドレッカナはその人の性格・身体的特徴も見ることができます。
ラーシにおけるラグナの星座やナクシャトラに追加して見てみると面白いかもしれません。

以下は、ヴァラーハ ミヒラによって記述された、ドレッカナによる性格・身体の記述です。
ラーシチャートを見て、ラグナ(または月)が、どのドレッカナに入っているか見てください。

私も、最近知ったので、どこまで使えるか分かりません。中には、「なんじゃこれ?」みたいな記述もありますが、性格判断の一助になればと思います。
自分に該当するドレッカナの性格・身体を見て、当たっているか確認してくださいm(__)m

 

〔ドレッカナの肉体的・精神的特徴について〕

牡羊座の第1ドレッカナ
顔色が暗く、どう猛な外見の男性。眼が赤くて腰に白い布を巻いている。
おの斧を振りあげ、他人を守る。その残酷さで人を服従させ、リーダーとなり、自分以外の人間を守る。(以下はシャラーヴァリの説。慈悲深い。争い事を起こしやすい。家族に厳しい罰を与える)

牡羊座の第2ドレッカナ
ヤヴァナによると、馬顔で壷のような体つきの女。赤い服をまとい、装飾品を身につけ、食べることが好き。つねにのどが渇いている。(以下はシャラーヴァリの説。強欲。音楽が好き。意志が強い。ハンサム。女性や友人の財産を手に入れる)

牡羊座の第3ドレッカナ
残酷。褐色の男性。芸術、運動に優れている。誓いを破る。赤い服を身にまとっている。棒を振り上げている。(以下はシャラーヴァリの説。良い人だが、他人を傷つける。王様の召し使いになる。寛大で、自分の家族を愛する。これらは気まぐれな司令官を暗示している)

牡牛座の第1ドレッカナ
短くカールされた髪の女性。この女性の体は壷のような形。服は焼けこげている。とてものどが渇いている。空腹。装飾品に目がない。

牡牛座の第2ドレッカナ
山羊のような顔をした男性。農業と畜産で繁栄。いかり肩。汚い服を着ている。つねに空腹。これらは有能だが、貧乏な農夫を暗示している。

牡牛座の第3ドレッカナ
象のように大きな身体。真っ白い歯。顔色が茶色い。トラのような足をもつ男性。これらは羊と鹿の肉をとるハンターを暗示している。

双子座の第1ドレッカナ
子供がない。美人。秘めた情事を好む。服や装飾品で着飾る。いかり肩の女性。これらは利口な高級売春婦を暗示している。(以下はシャラーヴァリの説。お金持ち。背が高い。頭が大きい。雄弁。王様から栄誉を受ける。恋愛を楽しむ。ギャンブルをする男性)

双子座の第2ドレッカナ
英雄。プロの戦闘士。顔が曲がっている。スポーツ好き。財産・子供・装飾品を大切にする。これらは庭園に立ち、弓で武装している男性を暗示している。

双子座の第3ドレッカナ
装飾品を身につけ、宝石をもつお金持ち。鎧と矢筒でしっかりと武装する。
弓をもつ男性。詩人。ダンスと楽器演奏が上手。

蟹座の第1ドレッカナ
葉・つる・果物を手にしている男性。象のような身体。トラのような足。豚のような顔。馬のような首。マラヤ山の森の中に住んでいる。この説は、ヴィヨーニジャンマ、鳥や動物の誕生において役立つ。(以下はシャラーヴァリの説。愛想が良い。知的。人を助ける。色白。永遠に神とブラフマン〈ヒンズーの神〉に身を捧げる)

蟹座の第2ドレッカナ
下品な振る舞いをする女性。蛇を飼う。蓮の花で頭を飾る。森の中で、パラシャの木の枝をつかみ、声をあげて泣いている。(別の専門家によると、眠ることが好き。欲ばり。女性にあごで使われる。病弱。恋愛好き)

蟹座の第3ドレッカナ
うずを巻いている蛇を飼う。船の中に座り、妻の装飾品を探すために、海に出かける。金の装飾品を身につけている。平面的な顔。女房の尻に敷かれた夫。愛する人が喜ぶためなら、危険をかえりみない。

獅子座の第1ドレッカナ
人と四足獣と鳥の組み合わせ。(別の見解によると、寛大。敵を征服することに余念がない。勇敢。多くの妻と友人をもつ。裕福。王様の家来の男性)

獅子座の第2ドレッカナ
馬のような体つきの男性。頭に白い花冠をつけている。鹿の皮と布を身にまとう。ウエストが細い。鼻の先が上を向いている。弓をもっている、近づき難い人。

獅子座の第3ドレッカナ
鹿に似た顔をした男性。猿のような動き。棒・果物・肉を手にしている。ひげをたくわえている、カールした髪。

乙女座の第1ドレッカナ
たくさんの花が生けられた壷を抱えた処女。単色の服を身につける。多くの財産と服を望む。父親のもとにいきたがっている。(以下はシャラーヴァリの説。デリケートで慎み深い。雄弁。頭が長く、蜜のように甘い目をした、背が高い色黒の男性)

乙女座の第2ドレッカナ
ペンを手にした男性。色が黒い。頭にはターバンを巻いている。お金は稼ぐが浪費もする。大きな矢を背にしている。身体は毛に覆われている。詩人か芸術家。(以下はシャラーヴァリの説。外国旅行に向いている)

乙女座の第3ドレッカナ
女性。肌が褐色。白い絹のすばらしいサリーをまとう。背が高い。壷とひしゃくをもっている。とても純粋。寺院にいく。

天秤座の第ードレッカナ
天秤をもった賢い商人。市場の店の前に座っている。

天秤座の第2ドレッカナ
曲がった顔をした男性。妻と子供に会いに、飛んでいきたいと望んでいる。空腹でのどが渇いている。

天秤座の第3ドレッカナ
猿のような外見をした男性。宝石で身を飾る。金の鎧かぶとと矢筒をもっている。森の動物を怖がる。手には果物と肉をもっている。(以下はシャラーヴァリの説。恩知らずで素行が悪い。醜い悪漢。腰が曲がった大きな男。知性がない。信用・友人・財産を失っている)

蠍座の第1ドレッカナ
服や装飾品を失った魅力的な女性。海から岸にたどり着く。地位を失う。足には、蛇が巻きついている。

蠍座の第2ドレッカナ
身体を蛇に巻かれた女性。夫のために、良い地位と幸福を望む。壷か亀のような身体つき。(別の専門家によると、金色の顔色の大食漢の男性。ハンサム。おびえたような目。他人の財産を手にする。良い性格。芸術に長ける)

蠍座の第3ドレッカナ
亀のように大きく平たい顔。マラヤ地方を統治。犬・鹿・豚・ジャッカルを追い払う。(カリャーナヴァルマンによると、口ひげ・あごひげのない男性。残酷で腹が出ている。茶色い目。勇敢な人。巨大な腕。兄弟をなくしている)

射手座の第1ドレッカナ
顔が人問。身体が馬。長い弓をもつ。隠れ家のような場所に滞在。苦行者と供物を守る。このドレッカナは、射手座に属するので、射手座自体の描写とかなり一致し、同様の意味がある。木星は、苦行と犠牲を受けもつ精神的な惑星なので、戦闘士と競争好きな人にとって、良い意味がある。

射手座の第2ドレッカナ
金色の顔の魅力的な女性。中背。玉座に座っている。海の宝石とは縁がない。(別の人の見解によると、ダルマシャーストラに精通している男性。賢い経典の解説者。神にいけにえを捧げる。神聖な場所につねに通う)

射手座の第3ドレッカナ
ひげを生やしている。金色の顔をした男性。豪華で価値のある椅子に座っている。絹と皮を身にまとっている。

山羊座の第1ドレッカナ
毛深い。豚のような体つき。どう猛な風貌の男性。手には、ロープ・網・わなをもっている。(別の人の見解によると、長い腕。色黒の男性。名声・個性・栄誉に恵まれる。にこやかに話す。裕福)

山羊座の第2ドレッカナ
芸術に長ける。蓮の花びらに似ている。長い目をした女性。いろいろなタイブの服を求める。装飾品で飾られた耳をもつ。(他の説によると、顔が小さい。細い腰をした男性。賢い。寛大。徳の道を知っている人)

山羊座の第3ドレッカナ
キンナラのような身体。布をまとった男性。鎧かぶと・弓・矢筒をもっている。肩に水差しを乗せている。宝石を奥地に運ぶ。おしゃべり。外国で困難に悩まされる。

水瓶座の第1ドレッカナ
曲がった顔をした男性。布・絹・皮を身にまとっている。油・ワイン・水・食べ物を手に入れる。背が高い。仕事に興味がある。お金持ち。王様の召し使い。多くの女性や権力を操り、悪名高い。

水瓶座の第2ドレッカナ
サルマリの木でできた、作りかけの車に座っている。頭に多くの壷を乗せて運ぶ。金属を運ぶ仕事に従事。服が汚れている。男性なら、食いしん坊。楽しく陽気。多くの友人に恵まれる。

水瓶座の第3ドレッカナ
色黒、耳に毛のある男性。頭には王冠を載せている。樹皮・葉・果汁と果物で満たされた金属の壷を運ぶ。

魚座の第1ドレッカナ
供物・真珠・巻き貝をあつかう人。装飾品を身につける。妻の装飾品を探すために、航海を仕事にする。

魚座の第2ドレッカナ
身分の高い未婚の娘。従者を伴って海を渡る。旗を掲げた船に乗り込む。顔の色は金色。男性は、贅沢なものを食べる。ステキな話し振り。女性や徳の高い人たちを楽しませるのが上手。

魚座の第3ドレッカナ
森の中の洞穴の近くで身体に蛇を巻きつけ、裸で立っている。泥棒と火事によるトラブル。声をあげて泣いている。(以下はシャラーヴァリの説。色黒の男性。芸術に長けている。大きな足。友人たちにおいしい食べ物や、酒を振る舞う。陽気な人)

——

以上です。

関連記事: