【プラシュナ】:行方不明者・旅行者のプラシュナ その1
【1.行方不明者・旅行者のプラシュナ】
行方不明者・旅行者のプラシュナについてはあらゆる古典・テキストで言及されています。以下の本から情報を得るとよいでしょう。
- Prithuyshasによる『Shatpanchashika』
- Bhattopalaによる『Prasna Marga』
- Kalyan Varmaによる『Saravali』
- BV Ramanによって翻訳されたNeelakanta師の『Prasna Tantra』
- Neelakanthaによる『Tajaka Nilakanthi』
- Suryanarain Raoによる『Chappanna』または『Prashnasastra Horary Astrology』
- Smt Gayatri Devi Vasudevaによる『Practical Horary Astrology』
〔基本的な概念〕
すべてのテキストに共通して、以下のハウスが特定事柄を意味すると述べています。
- ラグナ – 行方不明者/旅行者。
- 第4室 – 行方不明者/旅行者の幸福度・状態
- 第7室 – 海外からの帰還、直面している問題・困難
- 第10室 – 移動や旅行の目的。
迷った人に関する問題は、以下の状態に結論付けられます。
- 無事に早めの帰還をする
- 迷ったこと、病気、監禁、誘拐、その他の要因のために、帰還が遅れる
- 死亡、または帰ってこない
〔①:無事に早めの帰還する場合〕
以下は、早めで安全な復帰を意味するプラシュナ・チャートの組合せです。
- すべての惑星は、2、3および5室に在住する。
- ラグナロードが、ラグナに入っている惑星、または第10室に入っている惑星でと、イタサーラを組んでいる。
- ラグナロードが2または8室に入り、10室に在住している惑星とイタサーラを組んでいる。
- ラグナロードは3または9室に在住で、ラグナにある惑星とイタサーラを組んでいる。
- 金星と木星が2、3または5室に在住。
- ある惑星(吉星でも凶星でも可)が6室または7室に在住し、木星がケンドラに在住。
- 水星または金星がトリコーナに在住し、吉星がケンドラに在住している。
- 第8室に月があり、ケンドラが凶星により傷ついていない。
- 第8室に月(傷ついていない)があり、吉星がケンドラにある。
- ラグナロードは逆行していて、そして、月がラグナあり、逆行する惑星とイタサーラを組んでいる。
- 月は、12室を占めているラグナロードと、イタサーラを組んでいる。
- ラグナから、または4室から、または他の吉星から、第2室目、または第3室目に吉星がある。
- ある惑星(←なんでも良い)が6室または7室を占めていて、木星がケンドラにあり、金星と水星がトリコーナにある。
- 太陽、水星と金星が、第11室に在住している。
- ラグナロードが第4室と第11室の間におかれ、吉星がケンドラにある。
- 月が逆行する惑星とイタサーラを形成している。
- 吉星がケンドラとトリコーナにあり、凶星が3、6、11室にある。
〔②:遅れて帰還する場合〕
以下は、様々な原因により復帰が遅くなることを意味するプラシュナ・チャートの組合せです。
- 第3室に凶星があり、かつ、他の凶星のアスペクトがあり、吉星のアスペクトがないとき、その旅行者は他の場所に移動したことを暗示している。
- ラグナがプルシュトーダヤ・サインであり、ラグナが凶星からアスペクト受けている時、その行方不明者は、監禁されているか、殺されていることを示します。
- もし、4、5、7、8室に凶星があり、9室に凶星のアスペクトがある時、その行方不明者・旅行者は厳しい制限の状態にあるでしょう。
- もし、凶星が7室または8室にある時、その行方不明者は打ちのめされているか(beaten)、投獄されている。
- 凶星が7室と8室とアセンダントにある時、その人は監獄から早く解放されるでしょう。
- もし月がケンドラにあり、土星からアスペクトを受けているか、絡んでいる時、その人は長い間苦しむことになるでしょう。もし、同様に月が嘉永からアスペクトされるかコンジャクトしている時、独房で打ちのめされているでしょう。
- 3および9室の支配者が吉星であるならば、彼は早いうちに自由を得ます。
- 月が、ケンドラに在住している3室または9室の支配星とイタサーラを組んでいる時、早い解放があるでしょう。
- 強い金星がラグナにいる限り、権威者はその人を拘留中し続けるでしょう。しかし、金星が星座を移動したあとは、その人は自由を得るかもしれません。
- ラグナロードが4または7室に在住するか、第7室の支配星とイタサーラを組んでいるでいるならば、その人は多くの困難を伴って帰還するでしょう。
- 第8室に傷つけられた土星または火星がある時、その行方不明者・旅行者が、暴力の恐怖かまたは苦しみを受けていることを示します。
- 凶星がケンドラにある時、その旅行者は途中で略奪されたでしょう。
- 太陽と月が8室に在住し、土星にアスペクトされているなら、武器によって傷つけられている危険性があります。火星によってアスペクトされるならば、火の武器で傷つけられるでしょう。
〔③:死、または、帰還しない〕
以下は、様々な原因により復帰しない、または行方不明者がすでに亡くなっていることを意味するプラシュナ・チャートの組合せです。
- ケンドラの支配星がケンドラに在住しているとき、監禁された人は解放されません。
- ラグナのロードがコンバースト(焼失)して、第4室を占拠して、火星によってアスペクトされているならば、その人は死にます。
- 月が凶星と絡み、4室に在住するか、もしくは、8室支配星とコンジャクトするなら、その人は監獄で死ぬでしょう。
- ラグナロードがケンドラに在住する惑星とイタサーラを組んでいて、そして、ラグナに惑星のアスペクトがないとき、その人は決して帰還しないでしょう
- ラグナが凶星によってアスペクトされていて、吉星からのアスペクトが無く、プルシュトーダヤのサインであり、そして、第6室に、水星が在住し、凶星と絡んでいるているならば、その行方不明者・旅行者はすでに死んでいると考えられなければなりません。
- 吉星のアスペクトが無く、凶星により傷ついた土星が9室か8室に在住している時、その行方不明者・旅行者が病気から苦しんでいるか、海外で亡くなっているでしょう。
次回は月の位置からの判断になります。その2に続きます。
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