ムフルタとは『吉日の選定』などと訳されます。
目的は以下の2つがあります。
1.その日の性質・その日に向いている行為や活動、その日の吉凶を知る
2.重要な行事や、イベントをする時にいつが良いか選定する
吉凶を算出するパラメーターとしては、
があります。
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パンチャンガは5つの要素があります。ターラバラは自分のナクシャトラとその日のナクシャトラのから相性が出ます。ラーフカーラ等の時間は曜日と日の出・日の入り時刻から決まってきます。
1、3、4は誰にでも当てはまる普遍的な事項で、2、5は個人によって変わる事項となります。よって、2、5は多人数で行う行事の吉日選定には使いません。
イベントの時間の選定には、始め良ければすべて良しではないですが、主にそのイベントの始まる時刻を吉日・吉時間に持ってきます。
イベントの種類により、具体的に吉日選定をどうしたらよいかはこちらをご覧ください。
上記の1のパンチャンガ (panchangam)は五つ(パンチャ)の要素(アンガ)と言う意味です。
伝統的なインド暦は、時間をこの5つの要素で表わして、宇宙の時間という自然の波の特徴を表わしています。パンチャンガは下記の5つを指します。
があります。
「日の出時刻」について
インドの暦では、1日はその日の「目の出時刻」から始まると考えます。その日の日の出時刻から、翌日の日の出時刻の前までが、月の暦上の1日になります。一方で、普段の私達の1日は午前0時からその日の24時までです。この流れと、月の暦の1日とでは1日の区切りがずれていますので、注意が必要です。
インド式では、太陽の中心が地平線または水平線にかかった時刻を、日の出時刻と定義しています。
それに対して、日本式では、太陽の上の辺が地平線または水平線に、ぎりぎり掛かった時刻を日の出時刻と定義しています。その為、国立天文台等、日本の公の機関が発表する日の出時刻と、インド式の日の出時刻とでは、約5分の差があります。
月の暦では、日の出時刻が重要なポイントになります。目の出時刻に月のいる場所のナクシャトラと、日の出時刻のティティが、その日のナクシャトラやティティになります。その日のナクシャトラがその日の性質になり、それによって、その日に合う活動が決まります。その日のナクシャトラとティティの吉凶がその日の吉凶の要素になります。