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Unit 1:ホロスコープ −
Lesson 2:スタティックな側面−惑星とハウス


猿にもわかる!インド占星術講座
ベイシックスキル−入門編
 
Topic : 在住: 土地との相性(番外編@) ムリチュヴァーギャ
 
減衰の星座のほかに、それぞれの惑星について、12星座のそれぞれに致命的な度数があります。その度数をムリチュバーギャ(MB:Mrityubhaga)と言い、その度数に在住する惑星は致命傷を負います。

ムリチュバーギャは、30分前後を許容度数とします。 月やアセンダントなどの早く移動する惑星や感受点は、前後40分くらいの比較的広い許容度数をとります。しかし、どちらにしても、ムリチュバーギャの正確な度数に近いほど影響力は大きくなります。そして、ムリチュバーギャに在住する惑星が、さらに凶星と関連することによって傷ついている場合は、悪影響が長引くが、他にあまり傷つけられている要素が無い場合は、一時的に悪影響が出るにとどまります。


経験的に、アセンダントがムリチュバーギャの場合は、人生全般において作用します。その他のムリチュヴァーギャは、アンタラ・ダシャーのときに厳しく作用します。

減衰の星位(最低星位)は、人生全般において作用するので、ムリチュバーギャと比べた場合、最低星位の方が厳しい現われ方をする傾向があるようです。


例: アセンダントが蠍座の23°にあるとき、アセンダントはムリチュバーギャにあるといい、アセンダントが表わす象意は著しく傷つきます。例えば、アセンダントには健康という意味合いがあるので、アセンダントとコンジャンクトする惑星などが示す人体の部位に発病したり、怪我をする可能性が高くなると読むことができます。

※このホームページの観天望気にMBに関する記事がありますので、参照してください。


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