ＰＡＣＤＡＲＥＳのAです。ＡｓｐｅｃｔのＡです。

それぞれの惑星がどのハウスにアスペクトを投げかけて影響を及ぼしているのかを把握します。アスペクトとは、惑星が実際には在住していないが、あたかも在住しているかのような影響を与えるので、重要な概念です（「ラオ先生のやさしいインド占星術」76〜77ページ参照）。

通常のアスペクト：

ラーフとケートゥを除くすべての惑星は、対面にあるハウス（７室目のハウス）にアスペクトします。

例外のアスペクト：

火星の場合： 7室目のアスペクトのほかに、４室目と８室目のアスペクトがあります。 火星は、将軍です。人々の生命（８室）と財産（４室）を守る義務があります。だから、４，８室にもアスペクトします。
木星の場合： 7室目のアスペクトのほかに、５室目と９室目のアスペクトがあります。 木星は、宗教家です。徳を表わす５室（過去世の功徳）と９室（今生の功徳）にアスペクトして影響を及ぼします。
土星の場合： 7室目のアスペクトのほかに、３室目と１０室目のアスペクトがあります。 土星は、努力・労働を表わします。ですから努力（３室）と職業（１０室）のハウスにもアスペクトします。

では、それぞれの惑星について、アスペクトするハウスを記入しましょう。

木星は定座から、１室にアスペクトし、そこに在住する太陽、金星、水星にいい影響を与えています。

また、土星と火星は５室と８室の間でお互いにアスペクトしあっており、さらにこれらの惑星は星座交換し合っているのがわかります。５室と８室はかなり強力に絡み合っていることが読み取れます。

逆行惑星の考慮：

木星や土星のように惑星が逆行している場合、上で説明したアスペクトのほかに、一つ前のハウスからもアスペクトを投げかけると見ます。