PACDARESのRは、RajaYogaeのRです。
ラージャ・ヨーガは、王様のヨーガで、成功をもたらすヨーガです。このヨーガを形成する惑星のダシャーのとき、サラリーマンなら昇進、芸能人や芸術家なら成功・名誉が得られるでしょう。(「ラオ先生のやさしいインド占星術」 152〜163ページ参照)。
ラージャヨーガの組み合わせは、徳を表わすトリコーナのハウス(1,5,9室)と守護を表わすケンドラのハウス(1,4,7,10室)との絡みです。パターンは、次の11通りです。
@1室と4室の絡み
A1室と5室の絡み
B1室と7室の絡み
C1室と9室の絡み
D1室と10室の絡み
E4室と5室の絡み
F4室と9室の絡み
G7室と5室の絡み
H7室と9室の絡み
I10室と5室の絡み
J10室と9室の絡み
RYK: ラージャ・ヨーガ・カーラカ
他の惑星と絡まなくても、単独でラージャ・ヨーガを形成する惑星があります。たとえば、天秤座にアセンダントがある場合は、土星は4室と5室の支配星ですから、単独でラージャ・ヨーガを形成します。この惑星を、ラージャ・ヨーガ・カーラカと呼びます。
それぞれのアセンダントには、固有のラージャ・ヨーガ・カーラカが存在します。
アセンダントごとに、RYKを視覚化しました(下図)。
たとえば、天秤座にアセンダントがある人は、土星が4室と5室を支配するのでRYKとなります。 牡牛座がアセンダントの人は、土星が9室と10室を支配するのでRYKとなります。
しかし双子座、乙女座、射手座、魚座のいずれかにアセンダントがある場合、RYKはそれぞれ水星(1,4室支配)、水星(1,10室支配)、木星(1,4室支配)、木星(1,10室支配)となりますが、これらの惑星が支配するハウスはケンドラであると言えなくもないので、これらのケースではあまりRYKとして使用されることはありません。
木星
(1,10)
|
|
土星
(9,10) |
水星
(1,4) |
金星
(4,9)
|
RYK |
火星
(5,10)
|
金星
(5,10)
|
火星
(4,9) |
木星
(1,4)
|
|
土星
(4,5)
|
水星
(1,10)
|
|
例題:
1室と10室の支配星である水星が、9室の支配星である金星と1室でコンジャンクトしてラージャ・ヨーガを形成しています。さらに水星と5室の支配星である土星は、お互いにアスペクトしあってラージャ・ヨーガを形成しています。また、4室と7室の支配星である木星は、1室に在住する9室の支配星である金星と互いにアスペクトしあってラージャ・ヨーガを形成しています。また、逆行する土星は、木星と7室でコンジャンクトし、4,7,5の絡みでラージャ・ヨーガを形成しています。1室に在住する水星とも相互座主ペクトして、5、4,7の絡みでやはりラージャ・ヨーガを形成しています。
惑星 |
在住 |
支配 |
アスペクト |
備考 |
太陽
|
1
|
12 |
7 |
|
月
|
4
|
11 |
10 |
|
火星
|
5
|
3 |
8 |
8 |
11 |
12 |
最高星位、土星と星座交換 |
水星 |
1 |
1 |
10 |
7 |
最高星位、ダーナヨーガ、ラージャヨーガ |
木星(R) |
7(6) |
4 |
7 |
1(12) |
3(2) |
11(10) |
定座、ラージャヨーガ |
金星 |
1 |
2 |
9 |
7 |
最低星位、ダーナヨーガ、ラージャヨーガ |
土星(R) |
8(7) |
5 |
6 |
2(1) |
5(4) |
10(9) |
最低星位、土星と星座交換、、ラージャヨーガ |
ラーフ |
2 |
- |
- |
|
ケートゥ |
8 |
- |
- |
|
|
|