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惑星の象意 WHAT PLANETS INDICATE |
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惑星 |
家庭・社会
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精神性
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太陽系の王である太陽は、いつでもどこでも王様です。王としての威厳は、ホロスコープのなかでの太陽の位置とかかわりがあります。
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太陽系の支配星とも言える太陽は、サンスクリット語のストートゥラ(stotra:讃歌)ではヴィシュヌ神と同格であるとされていますが、一般には、シヴァ神として知られています。しかし、ヴィシュヌ神、シヴァ神、ブラフマン神のどれでもよく、重要なのは、人々が精神的な生活を望むようになるように導き、ギヤーナ(Gyana:智慧)と呼ばれる神の叡智を人々に授ける役割を果たすことなのです。そして、それゆえに、アートマカーラカ(Atmakaraka:真我の表示体)とも呼ばれているのです(注意:ジャイミニ占星術で「最高位の惑星がアートマカーラカになる」という表現がありますが、それとは異なるアートマカーラカです)。ですから、太陽は、博愛の傾向やサットヴァ性と関係します。 |
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太陽以外で、王族を表す惑星は、月です。
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もし太陽がアートマ(魂)なら、月はマナス(心)です。人の精神的なパートは、月がつかさどっています。人の幸不幸を作りだすのは心です。コントロールされた心は、集中力を発揮し、瞑想に導きます。また、月は、凶星である土星や火星によって傷つくと、強い厭離〔おんり〕(vairagya:ヴァイラギヤ)の思いが沸き起こります。偉大なヨーギーや聖者のホロスコープには、月が土星や火星によって傷ついているケースが多いのです。私も、これまでに書いた書籍の中で、このサインを取り上げることが少なくありません(特に、「The Yogis, Destiny and the Wheel of Time」)。けがれのない精神、神聖な場所への巡礼を好むこと、神々への崇拝、サットヴァ性から生じる優しさ、穏やかさ、などは月と関係しています。だから、高揚の星座やヴァルゴーッタマ(Vargottama) の位置にある月は、その象意が強くなるので、好まれています。 |
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占星術では、火星は、生まれながらの指揮官です。
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火星は、「地球の子供(Bhoomi-suto)」と呼ばれるほか、「司令官」とも呼ばれています。火星は、苦行を行う決意を表すともいえます。火星は、ヴィシュヌ神とその化身を表すとも言われ、ヴェーダ経典の中では、サーマ・ヴェーダ(Sama
Veda)とみなされています。 |
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占星術では、水星は王子を意味します。
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聖者パラーシャラ は、水星の期間に、ヴィシュヌ・サハーストラナーマの朗誦を処方しています。周知のとおり、水星とヴィシュヌ神は同一と見なされており、水星が精神的なハウス(第4室、第8室、第12室)や法則のハウス(第1室、第5室、第9室)に強くてよい状態で在住するとき、経典や占星術(神の科学であり、もっとも重要なヴェーダンガ)を修めたいという強い欲求が沸き起こります。 水星は、一般に人を巡礼の旅にいざないますが、それが長旅になることはありません。ヴィシュヌ神を祭る寺院の建立は、水星の働きに負うところが大きいとされます。ヴィシュヌ神の顕現はすべて水星と同一視され、それゆえに水星は、もっとも優れたヴィシュヌ教の信者といえます。水星は、自己をコントロールする強い傾向を促します。また水星は、祭事を行う人を表しますから、マントラやヤントラに惹かれることは、水星の傾向としてよく知られています。水星は、アタルヴァ・ヴェーダ(Atharva Veda) を象徴します。 |
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木星は、神々のグルとしての栄誉ある地位を与えられており、聖職者や、聖なるものを表します。
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もしあなたが占星術家で、あなたのホロスコープの木星と水星が傷ついていれば、あなたの予言はあまり当たらないでしょう。しかしスピーチと関係する第2室と木星が関係(在住やアスペクト)し、加えて第2室あるいはその支配星が傷ついていなければ、あなたは予言の才能に恵まれるでしょう。また、そのような場合、すぐれた説法を説くこともできるでしょう。説法をする人は、実際の経験に裏づけられた経典の知識を持っていなければなりません。 木星は、ダルマ(法則)の真髄を意味します。神の叡智のより微細な部分、あるいは苦行、神への礼拝、布施などの精神的な修行は、木星と関係します。ヴァラーハミヒラ によると、木星が第10室にあるのはたいへんよいとされています。木星は厳格な道徳家を表すので、木星の影響によって言動はたいへん道徳的になります。木星はシヴァ神を意味するので、木星の影響が強い人は、真の宗教や精神性のためには自己犠牲を惜しみません。 |
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金星は、伝統的に、阿修羅(asura〔monsters〕)のグルとして知られており、64の芸術の主とされています。金星が、文化とおしゃれの星といわれるゆえんです。
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伝統によると、金星は阿修羅(asura)のグルとされ、教養ある宗教家を意味します。金星の特徴は見栄っ張りです。しかし、宗教的な情熱を敬虔さに変えていくことができる人も中にはいます。第10室に金星をもつ人を何百人も鑑定してきましたが、精神的な探求にまじめに取り組んでいるというよりは、体面を繕うためにやっているケースがほとんどでした。おそらく、金星の影響で煩悩的な日常生活を送る人が大多数なのでしょう。金星と関係するヴェーダ経典は、ヤジュル・ヴェーダ(YajurVeda)です。金星の良い面は、聖歌を好み、宗教に関係する場所を飾り、女神を始めとする神々を讃える歌を好んで作るところにあります。 |
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インド占星術家は、土星に関しては、やや迷信的過ぎるようです。たとえば、土星は、トラブル、悲しみ、老い、病気を表示します。しかし、インド占星術の聖典を見れば、土星には、見逃されがちな良い面があることが分かります。私がこれまでにいくつもの本で発表してきた研究では、土星の肯定的な側面について多くの実例を使って強調しています。
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「土星は惨めさを表す惑星である」というのは、完全に誤った記述です。出生図やトランジットに吉相の土星がない場合、本当の意味での現世あるいは欲望からの厭離(おんり)は絶対に生じません。土星は、自己犠牲(tyana:ティヤーナ)を意味します。自己犠牲と智慧(Gyana)は、宗教的な人生を送る上での強固ないしずえとなります。土星が弱い場合、修行者(sadhak:サダカ)に惹きつけられます。そしてさらに月が傷ついている場合、劣等な神に惹かれるでしょう。 |
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土星の次に評判が悪いのが、このラーフです。占星術家が、もっと研究を重ねない限り、今まで以上に占星術にダメージを与えてしまうでしょう。
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ラーフは、ラーマヌジュチャリア(Ramanujacharya)によると、ガンジス川での沐浴や聖地巡礼に関係するものとして、良いものとされています。これは、内向的であるケートゥと違って、ラーフが外向的であることに起因します。ラーフは、人々を何度も宗教や修行に向かわせますが、そのアプローチの方法は一風変わっています。そして一風変わった宗教的なアプローチを意味します。 |
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ケートゥは、占星術であつかう惑星のなかで、もっとも不可解な惑星です。精神的であり、神と関係する一方で、医学的な観点からは、不可解な側面があります。
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ケートゥと木星のどちらが、より解脱をもたらすのか?これは難しい問題です。しかし、ケートゥは、神の神秘をもっとも微細に体現しているという意味で、解脱をもたらすものと呼ばれています。 第12室にケートゥがあるとき、吉とされます。ケートゥには、常に人を隠遁へと導き、沈黙の行を行わせる傾向があります。
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