▼ゆはなさん:
ゆはなさん,こんにちは。私もまだまだ修行中の身ですが,私の勉強の意味合いもこめてコメントさせていただきます。そういう解釈もあるのかな,というあたりで受けとめていただければ幸いです。
1 8室の火星と金星
(1)火星は5室と10室を同時に支配するラージャヨーガカーラカであり,11室を支配する金星との絡みは同時にダーナヨーガとなり,木星の保護もあります。その意味では8室,及びそのアスペクトを受ける2室に良い影響をもたらすと解釈すると思います。具体的には,良い収入や家庭(2室),遺産や不労所得,研究や霊的能力の獲得や発達(8室)など。
(2)また,ラーシ(出生図)のうち,仕事を司る10室支配星が8室にいるという意味では,例えば法律事務所や保険会社,リサーチ会社(8室は訴訟や保険金,研究も象徴)への就職を意味するかもしれません。理工系や技術職専門職を象徴する火星と金星がコンジャクトしていますので,金星=芸術ではなく乗り物あたりと理解し,交通事故を扱う法律事務所や自動車保険会社もアリと思います。
D9上では,10室に木星・ラーフ・土星,10室支配星月は3室在住です。旅行会社勤務やツアコン(3室は短い旅行を象徴),外国語の先生あたりを想定しますが,ダシャー的には今は金星期なので,ラーシの方の解釈を本命にしたいと思います。
(3)配偶者を象徴する金星が8室(事故,病気)にいるという意味では,D9でも金星は6室(病気)在住ですから,未来の旦那さまは持病等に悩まされている可能性は高いと思います。ただし,いずれも木星のアスペクトがありますので,重度ではないでしょう。
ものの本では,8室の金星は長寿を約束するが結婚に凶であり,8室の火星は事故を暗示するとありますが,以上のとおり,D9の状況や火星の支配室も併せて考慮する必要があろうかと思います。
2 7室の土星
(1)7室の土星ですが,教科書的にはやはり凶,結婚の遅れを示すものと思います。D9でも7室に土星がアスペクトしており,結婚に土星の影響があることは確度が高いと思われます。ただし,ラーシでは土星は自室在住,D9ではラージャヨーガカーラカですので,「凶的な意味合いで遅れる」というより,「慎重に交際をすすめ,勤勉で色黒な人(土星)と最終的には遅めの結婚をして幸せな結婚生活(2室)を送る」と解釈したいと思います。
(2)8室の支配星が7室にいるという点では,結婚の不和や離婚を暗示すると思いますし,D9でも弱い凶星の太陽のアスペクトがありますが,D9では金星が高揚し7室には火星のアスペクトバックがあるため,乗り切れない不和ではないと解釈したいと思います。
3 病気
(1)自分の身体を司る1室支配星,及び月は,ラーシ,D9いずれも無傷で,ムリチュバーギャ(致命的な度数)に該当する惑星もありませんので,全体としてざっくり言えば幸運な人生に分類され,基本的には健康でもあると思います。
(2)病気を司る6室の在住星であるラーフのダシャーは,今から40年後ですので,晩年には体調を崩しやすいでしょう。6室の支配星はラーシ,D9ともに木星であり,いずれも土星やラーフ,火星によって傷ついていますので,肝臓と糖尿病(木星)に注意するべきと思います。
特に64歳の10月以降,近年では金星/木星期の2023年12月からの3年間は,お酒を飲むなら飲み過ぎや,健康診断での肝臓の異常値に警戒してください。
以上,簡単ではありますが,ご参考になれば幸いです。