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Unit 1:ホロスコープ − Lesson 1:基本構成


猿にもわかる!インド占星術講座
ベイシックスキル−入門編
 
Topic 1: 天体配置
 

場所と時刻

ホロスコープは、ある場所と時刻における天体配置抽象化したものです。ですから、ホロスコープを作成するには、場所と時刻を特定する必要があります。

特定する場所と時刻は、個人の運勢を占うジャータカの場合、その人の出生場所と出生時刻です。サンヒターの場合は、国家や団体が設立された場所と時刻です。プラシュナの場合は相談を持ちかけられた場所と時刻ホラリーの場合はプロジェクトを開始したい場所と時刻です。

天体配置

たとえば2001年8月12日18:00に東京で生まれた人のホロスコープについて考えてみましょう。

2001年8月12日18:00における東京上空の天体配置は、下図のようになります。まだ夕方なので、実際に肉眼で確認することはできませんが、計算上、だいたいこのような天体配置になっているはずです。


この図から、その時刻における東京上空に広がる星座と惑星の配置が見て取れます。

この天体配置抽象化したものが、たとえば2001年8月12日18:00に生まれた人のホロスコープとなるわけです。

ここで注目したいのは、太陽系の惑星である太陽と水星、火星と、いわゆる12星座の獅子座(しし)、乙女座(おとめ)、天秤座(てんびん)、そして蠍座(さそり)が天空でほぼ一直線上に並んでいることです。時間の経過とともに、獅子座(しし)、乙女座(おとめ)、そして天秤座(てんびん)の順に南南東の地平から現われ、西方の空に移動していきます。いまちょうど蠍座(さそり)が地平から出終わったところなのがわかります。

ホロスコープは、この太陽系の惑星12星座の位置関係をチャートとして表現したものなのです。


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