前へ 目次へ戻る 次へ


Unit 1:ホロスコープ −
Lesson 2:スタティックな側面−惑星とハウス


猿にもわかる!インド占星術講座
ベイシックスキル−入門編
 
Topic 3: 支配星
 
ハウス(室)は、いわば星座という土地の上に建つ建物にたとえることができます。それぞれのハウスにはオーナーがいます。ここでは、そのハウスのオーナー(大家)の話をします。

まずは、これまでの復習を少し・・・。

インド占星術では、それぞれの星座に必ずひとつずつハウス(室)が対応します。たとえば牡羊座に第1室、牡牛座に第2室、・・・という具合にです。どの星座にどのハウスが対応するかは、出生日時によって異なりますが、第1室の星座が決まると、第2室以降のハウスに対応する星座は、自動的に決まります。例えば、第1室が乙女座なら、第2室は天秤座、・・・というふうにです。ここまでは前回までのおさらいですね、よろしいでしょうか?

   
ここから本題に入ります。

それぞれの星座には、オーナーとして惑星がひとつずつ割り振られています。割り振りは、右表のようになります。このオーナーを、英語ではLord(支配星)と言います。大家を意味する英語のHouse lordのlordと同じですね。しかし日本語では、大家ではなく、支配星と訳されています。

ところで、なぜこのように割り振られるのか?それはわかりません。

また、ラーフとケートゥは、星座を支配しません。
星座
支配星
牡羊座
火星
牡牛座
金星
双子座
水星
蟹 座
獅子座
太陽
乙女座
水星
天秤座
金星
蠍 座
火星
射手座
木星
山羊座
土星
水瓶座
土星
魚 座
木星
   

これは星座を支配する惑星をまとめた表ですが、チャートを解読するときには、星座の支配星を、その星座に対応するハウスの支配星としても見なします。

例えば、右図をご覧下さい。このチャートでは、アセンダントが乙女座にあります。これはすなわち、乙女座が第1室、その右横の天秤座が第2室、以下順に、蠍座が第3室、・・・となるわけです。

●問い

それぞれのハウス(室)の支配星を求めて見てください。

   

●答え

それぞれのハウス(室)の支配星は、右図のようになります。


第1室: 水星
第2室: 金星
第3室: 火星
第4室: 木星
第5室: 土星
第6室: 土星
第7室: 木星
第8室: 火星
第9室: 金星
第10室: 水星
第11室: 月
第12室: 太陽

   
●覚え方

支配星の覚え方の説明に移ります。
   


●王と女王

まず、獅子座の星座、蟹座女王の星座します。太陽を象徴しますから、獅子座の支配星となり、女王を表わしますから、蟹座の支配星となります。

次に、南インド式のチャートに、右図のように赤線を引きます。上が女王の領土で、下が王の領土となります。




●王子

次に、王子です。王の横には王子がきます。同様に、女王の横にも王子がきます。ですから、双子座乙女座は、王子を表わす水星が支配します。


●宰相

王子の次には、宰相がきます。金星は、世事に長けている人物を表わし、国においては、宰相・首相・大統領などを指します。ですから、金星は、皇族の次席を占め、牡牛座天秤座の支配星となります。



●武人

商人の次には、武人がきます。武人は、王から商人までを守備します。火星は、武人をあらわので、牡羊座蠍座の支配星となります。

●宗教家

武人の外には、宗教家がきます。宗教家は、武人に保護してもらう必要がないし、皇族におもねる必要もない自由人なので、武人より外に位置します。木星は、宗教家をあらわします。ですから、木星は、射手座魚座の支配星となります。

●庶民

宗教家の外には、庶民がきます。庶民は、最も外側にきます。土星は、庶民をあらわしますから、山羊座水瓶座の支配星となります。

 
ドリル 


前へ 目次へ戻る 次へ