PACDARESのDは、Dhana
YogaeのDです。
これまでは、チャートに現われた惑星やハウスの絡みを読み取る手順について説明しました。ここからは、その絡みが示すテーマについて学びます。
ダーナ・ヨーガは、旦那のヨーガとも言われますが(本当か?)、富を表わします。このヨーガを形成する惑星のダシャーのときに、富が得られるとされています(「ラオ先生のやさしいインド占星術」 128〜139ページ参照)。
ダーナ・ヨーガの組み合わせは、大きく分けて以下の3つあります。
@
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収入を表わす2、11室の支配星と徳を表わすトリコーナ(1,5,9室)の支配星の絡み |
A
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月と火星の絡み(チャンドラ・マンガラ・ヨーガ) |
B
|
アルタハウス(2,6,10室)での惑星集中 |
@は、具体的に言えば、次のようになります。
(2、11) x (1,5,9):
・2室と1室の支配星の絡み
・2室と5室の支配星の絡み
・2室と9室の支配星の絡み
・11室と1室の支配星の絡み
・11室と5室の支配星の絡み
・11室と9室の支配星の絡み
A月と火星の絡み
・月と火星の星座交換
・月と火星のコンジャンクション
・月と火星の相互アスペクト
・月と火星のアスペクト
Bアルタハウスでの惑星集中
とりあえず、惑星集中は、ラーフやケートゥ以外の惑星が3つ以上かたまるときと定義しましょう。
チャートでは、2室と9室の支配星である金星が、1室と10室の支配星である水星と1室でコンジャンクトしています。ここで2,9,1の絡みが形成されており、ダーナヨーガが形成されています。金星と水星の時期に、大きな収入がある可能性が高いことが読み取れます。
惑星 |
在住 |
支配 |
アスペクト |
備考 |
太陽
|
1
|
12 |
7 |
|
月
|
4
|
11 |
10 |
|
火星
|
5
|
3 |
8 |
8 |
11 |
12 |
最高星位、土星と星座交換 |
水星 |
1 |
1 |
10 |
7 |
最高星位、ダーナヨーガ |
木星(R) |
7(6) |
4 |
7 |
1(12) |
3(2) |
11(10) |
定座 |
金星 |
1 |
2 |
9 |
7 |
最低星位、ダーナヨーガ |
土星(R) |
8(7) |
5 |
6 |
2(1) |
5(4) |
10(9) |
最低星位、土星と星座交換 |
ラーフ |
2 |
- |
- |
|
ケートゥ |
8 |
- |
- |
|
|
逆行惑星の考慮:
木星や土星のように惑星が逆行している場合、一つ前のハウスにも在住していると見ますので、土星と金星の間で相互アスペクトが成立し、2、5の絡みでダーナヨーガが形成されます。
また、土星は7室から4室に片側アスペクトします。ですから、絡みとしては弱いのですが、4室に在住する11室の支配星である月との間で、ダーナヨーガが形成されます。これは、5、11の絡みです。
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