▼ponponさん:
はじめまして、み、です。
一応、心理学の専門知識があるので、たぶん大丈夫だろうと思います。
息子さんが自閉症スペクトラムですか。
高機能自閉症とADHDなら、知能に問題がなくて、衝動性とか社会性に問題が生じるタイプだと思います。
高機能自閉症ならIQにそこまで生来的には大きな問題はないかもしれませんが、学校不適応等により成績不振から学力低下の可能性は極めて高いですね。
多動はADHD由来だと思いますし、どちらかといえばADHDの傾向の方が強めに出ているのではないかと。
このタイプでよろしいでしょうか?
チャートに出るか心配ですが、みてみます。
事前情報もらってしまったので鑑定としては楽をさせていただいてしまっていますが・・・。
しかし結構きつい癖のあるチャートですね。
1.自閉症スペクトラムであることを示唆する指標について
(1)衝動性と多動の傾向
8室で、知的能力を表す水星が太陽に焼かれて傷ついており、そこに衝動性を示すラーフが同居。
ラーフは非常に力が強いので、衝動性がかなり高いはずです。
この部屋はもともと「悩みや困難」という意味をもつ部屋です。
考えることができず衝動性が高いことに悩まされる、自閉症スペクトラムの傾向が出ていると思います。
どちらかというとADHD系の傾向ですよね、こちらは。
12室定座で強い土星が逆行しています。土星逆行は忍耐力の無さを表すのですが、12室でこの状態だと、「忍耐力のなさ」を「すてる」という意味になってきます。これもおそらく衝動性なのだと思います。
(2)社会生活上の困難
道徳性を表す9室で、火星が強い。エネルギーがありあまってしまう(衝動性?)傾向がここにもあります。
この火星によって、金星と木星という2つの吉星が殺されている状態です
(惑星どうしが度数が1度以内に存在すると、惑星戦争をしていて、強い星が勝って負けた星のエネルギーを全部吸い取るといわれています)。
木星も道徳性を示す星なのですが、これが火星に完敗。道徳性が衝動に殺されています。
しかも、自分を表すラグナロードでもあり、10室の仕事の部屋の支配星でもある木星が大ダメージをくらっているので、社会生活・自分の心身が大ダメージをうけている状態です。
そして、コミュニケーションの3室と、悩みの8室を支配する金星が在室していて火星に負けたので、コミュニケーション能力と悩みも大ダメージを食らっています。
ものすごく悩まされることに・・・。
9室自体が強くなっているうえ、凶星である土星が「喪失」の12室で定座で強く、しかも逆行。
その土星がアスペクトしてくるので、よりこれらの側面がネガティブな形で強調されやすいと思います。
高機能自閉症の場合、要らないことをいったり、コミュニケーション上の困難があることがよく指摘されますが、やはりその傾向は、2室ケートゥに出ています。
このパターン、口が悪いとかストレートにものをつい言ってしまう人によくある配置です・・・。
で、またしてもここに逆行土星のアスペクトがあるので、「抑えられない」。
衝動性の高さも出ていますが、このあたりの惑星配置からは、両方の症状が読み取れますね。
(3)知的能力について
知的能力を表す水星が太陽に焼かれて傷ついているところがやはりそうかも・・・という感じです。
(4)こころの面について
惑星戦争で瀕死とはいえ、木星が自室(1室)にアスペクトをかけてきてるので、木星の保護が少しだけ自分自身に残っています。
心を表す月が5室定座。これ自体はそれほど悪くないと思います。
この月は「母親」という意味もあります。
お母さん、つまりponponさんの存在は息子さんにとって心強いはず。
でも、母親を示す4室支配の水星が8室でコンバストなので、ponponさんに関する悩みは発生しているし、かなりponponさんがきつい状態なのだろうと思います。
一方、ponponさんの旦那様、つまり父親との関係については、9室火星なので、めちゃくちゃ折り合い悪いはずです。
自閉症スペクトラムであるという情報を先にいただいて鑑定しているので楽をしてしまっていますが、ここまできれいにフルセット出てしまったら、心理学の知識がある人ならば自閉症を疑いそうです。
全体にはADHDの症状の方が強めに出ている人かな、というチャートでした。
2.先々のこと
ここまでは人生全体の基本傾向と若いうちのこと、表に出ていることをメインにみるD1というチャートだけを使いました。
ここからは、配偶者・結婚生活・表に出さない自分をみるD9チャート(そしてなぜか30代になるとこちらの影響が強く出てくる)、仕事をみるD10もみてみました。
(1)仕事について
これは厳しいだろうなぁと。
D1では10室に惑星なし、支配星の木星は惑星戦争で敗退、努力の6室支配星が8室にいて、6室には土星がアスペクト、努力を継続することも難しそう・・・。
D10も10室の支配星が土星(しかし逆行)が強いラーフと同居。責任を持って続けることが困難という状態に衝動のラーフが拍車をかけてきます。
D9も10室支配星の水星が逆行土星と一緒なので傾向的にはそうです。
ここまで繰り返し出てしまうと、もうこうとしか言いようが・・・申し訳ないのですが。
(2)結婚について
自閉症スペクトラムだって軽度なら結婚するもんね、ということで、結婚についてもみてみましたが、厳しかった・・・。
D1で7室支配星の水星がコンバストでダメージをくらっているうえに8室在住、困難がつきまといそうです。
D9は7室在住星が太陽。これは結婚しても遅くなります。そして太陽は8室の支配星。パートナーシップに困難が伴います。
相手が太陽っぽい人と解釈すると、太陽っぽい人というのはプライドが高くて自己中でオラオラした人なので、なにかとぶつかりそうですね・・・。
そして恋愛を意味する5室に、「離れる」の意味をもつケートゥ。これは縁遠いと解釈されることもあるし、ケートゥっぽい性質をもった人(何考えてるのかわからない禁欲的な人)がパートナーですという意味もあるのですが、ここまで見た感じでは、恋愛を「手放す」なのかも。
親としてはとても心配だと思いますが、星回りはこうでした。
3.その他
健康状態をみるD3というチャートもみてみました。
ラグナはかに座、水の星座ですが、火の星座であるしし座との境界線にかぎりなく近い。
この状態にあると、激しく自分自身が傷つくという意味になります。
息子さん自身が、まさに激しく傷ついている、ということになりますから、スペクトラムの症状も結構重度でしょうか。
こちらのチャートでは、12室がやはり支配星定座で強く、喪失の意味が強調されます。さらに、1室支配星の太陽が12室在住と、社会の中で生きていく力を喪失することになります。
健康をみるチャートでの喪失ですから、健康の喪失、と考えていいと思います。
仕事の10室にケートゥですし、やはり元気に働き続けるのは厳しいかと・・・。
さらに心の平安を意味する4室にラーフと逆行土星。心の健康も厳しいと思います。
・・・と、息子さんはチャート上でもわりと重度の自閉症スペクトラムであることが推測されます。
どちらかといえばADHDの方が強めだと思います(あってるのかな・・・)。
息子さんと旦那様の関係の悪さはそのままponponさん自身にもふりかかってきていると思いますし、息子さんからみた母親(=ponponさん)もいい状態ではないことが垣間見えます。
息子さんをこれからどうするのかは、やはり施設の専門家と相談しながら進められた方がよいと思います。
症状がかなりきつそうですから。
>はじめましてponponと申します。
>
>以下は長男のデータです。
>
>生年月日 1995.11.14
>時刻 21:04
>N34.635
>E133.922
>
>幼いころに高機能自閉症、ADHDなどの診断がありました。
>
>最終目標を社会的自立において奮闘してきましたが、
>
>最近、本人にとっては過重な目標設定かもしれないと
>
>思うようになりました。
>
>現在は時折作業所に通っている状態です。
>
>考え事をしている時にふらふらと歩き回るところや
>
>不安や神経症の症状が続いている状況で、簡単に
>
>昼夜逆転になってしまいます。家族も当てにならず、
>
>孤軍奮闘が続いています。
>
>これから何を目標にしていけばよいのかが分かりません。
>
>分かる範囲でご助言よろしくお願いいたします。