▼みさん:
「母親を守りたい」といったスポット的な目的ではなく、全般的な開運が目的であれば、下記の3通りがありえると思います。
1 機能的かつ生来的吉星を無難に強化すべきという流派の場合、金星一択。恋愛と贅沢品、仕事、家庭、収入、ラグナロードに良く、強すぎる太陽も間接的に抑制できます。弱点は、月ラグナでみたときにイマイチ、あとは現世的な側面ばかりなので解脱の妨げになりうる、という程度でしょうか。
2 悪さをしている惑星をとりなす、なだめる流派の場合。木星金星ケンドラ、ラグナ、ラグナロードに効果的に遅延と六室の象意をばらまき、ダシャーロードでもある土星でしょうね。月のディスポジターでもあり太陽にも影響を与え、メジャーな星全てに影響しています。
火星はラグナロードと関連しないこと、太陽が強いなかこれ以上熱のエネルギーは危険なこと、ダシャーロードと相性が悪いので選択されないでしょう。
3 上記の混合。幸い、土星と金星は相性がよく、ダシャーロード的にも同じです。金星の石2カラットに土星の石1.5カラット、金星の指輪と土星のネックレス、金星の石と土星のプージャなど。
一見、1がメジャーかつ安全牌です。しかし、BPHS86章では、
惑星が悪影響をもたらす時でも、適切に崇拝された惑星は其の者に良い影響をもたらす。ブラフマンは崇拝されるためにその惑星を創り出したがゆえに。
とされ、太陽火星土星ラーフケートゥなど凶星も含めた惑星の崇拝の仕方及びマントラが紹介されており、惑星の機嫌をとる、なだめる、propitiateという英語で訳されています(このホームページから見れるBPHSではなくsagar publicationsのBPHS)。
1の見解なら、凶星のマントラなど使う場面はほとんどないのになぜそれがBPHSに出てくるのか微妙ですし、訳語と文脈からは「凶星の悪影響を抑えるのがレメディー」としか読めません。ゆえに、実は2の方が正統なのではないかと思います。さらにいえば、減衰などしていない吉星をとりなしても無意味である可能性すらあります(悪影響がないので、とりなしようがない)。
なお、ナーディ占星術でも、吉凶関係なく弱っている星を強化するとあります(処方にまで言及したナーディ占星術の本は一冊しか持っていませんが)。ただし、同時に木星強化のヤントラなどを並行して処方するようです。
ということで、聖典を根拠にすると、2、余力があれば3というのが実は私見です。全くリスクをとりたくない場合や出生時刻曖昧の場合のみ無難に1になるでしょう。
なお、鑑定板において、説が分かれているのに、知識がない相談者にリスクをとらせることは不適切なので、今後も鑑定板では2、3を教示することはないでしょうし、私から効果不明な「処方」を積極的に教示することもありません。
>鑑定版で、ag2さんがされていた宝石処方、このチャートだといかがでしょう?
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>1981.6.23 12:38
>東経136.57.35 北緯35.04.41
>
>強気なD1に比して弱いD9 。
>本人が自覚している性格は、D9 ラグナ双子座とその在住星・火星金星に移行してます。
>D1 ラグナ乙女座は残ってはいますが。