人は富を蓄えるために、あらゆる努力をする。

愛という富を獲得するために、それと同じくらい努力をしなさい。

今日の人間は自らの愛という財産を、惨めな事柄に投資している。

それよりも、自らの愛の全てをバクティ(神への愛)という神聖なる銀行に投資しなさい。

この預け先は安全なだけでなく、

至福という名の大きな運用益(return)をもたらすだろう。

あなたがたは皆、快適さや便利さを我慢して様々な方法で節約し、

支出を減らして収入を増やすための自制を何千回も行って、

非常に気を回しながら貯金する。

しかし、あなたは財産を置いて、空の手で行かなければならない日がやって来る。

お金を現世の銀行に預ける代わりに、

今日から神の銀行に口座を開きなさい。

その銀行は預金を受け取り、厳格に、また秘密裏に口座を維持する。

細かな金額の一つひとつは、

あなたの行い、思い、言葉が良かったか、悪かったか、あるいは中立であったか、で構成されている。

どんな息子も娘も、その財産を求めて訴訟を起こすことはできない。

どんな徴税人も、それに手をつけることはできない。

どんな悪党も、それを自分の財布に移すことはできない。

この世とあの世であなたが繁栄するために、神の銀行に預金口座を開きなさい。

あなたの霊的努力によって増えるその預金は、あなたに喜びと平安をもたらすだろう。

現世で、老後と万が一に備えて習慣的に確実に貯蓄をする間に、

同様に、あの世に備えて、神の銀行に貯蓄する習慣を発展させることが必要である。

そうすれば、あなたがたは救われるだろう。

富(ダナム)という言葉は、貴重な所有物、愛着の対象という意味である。

それは、金銭や貴金属だけを意味するのではない。

人間の最も価値のある富は、アートマン(真我、内在神、真の私)の智識である。

アルジュナはこれを手に入れたことで、ダナンジャヤ(富を勝ち得た男)と呼ばれたのである。

誰でも金を稼ぐことはできる。

詐欺師や泥棒や海賊たちでさえ金を蓄える。

神の銀行に貯蓄するに値する真の富とは、

神聖であろうと苦闘する人々のみが手に入れることができる有徳、無執着、謙虚さである。

この貯蓄を過小評価してはならない。

あなたの称賛に値する崇高な行いや、あなたの純粋さ、あなたが人類同胞に対して示す無私の愛が、

貴い品々として神の所に運ばれ、

神はそれらをあなたの口座への預金として快く受け入れるのである。

 

-サティヤ サイババ

https://blogs.yahoo.co.jp/happyhappysai2010/43626012.html

 

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