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インド占星術.comは、ジョーティッシュ・インド占星術による鑑定、および解説・研究するサイトです。

 

会社方針HOUSE

ハウスについて

下の表の「室(ハウス)」の番号を押すと、その室の詳しい解説に飛べます。

12室 
放棄・損失
父の弟妹・継父
ドシュタナ
モクシャ
1室 
健康・性格
自分
ケンドラ
ダルマ
2室 
富・スピーチ
家族
マラカ
アルタ
3室 
努力・趣味
弟妹
ウパチャヤ
カーマ
11室 
取得・収入・再婚
兄姉・友人
ウパチャヤ
カーマ
  4室 
土地・車・平安

ケンドラ
モクシャ
10室 
仕事・職・使命

ケンドラ
アルタ
5室 
才能・教育
子供
トリコーナ
ダルマ
9室 
法・精神性
父・師・先生・孫
トリコーナ
ダルマ
8室 
寿命・秘密・障害
配偶者の家族
ドシュタナ
モクシャ
7室 
結婚・人間関係
配偶者
ケンドラ・マラカ
カーマ
6室 
敵・競争・病
継母・ペット
ドシュタナ
アルタ


ハウスは人生の流れになっています。  

1.誕生 → 2.家庭・衣食 → 3.訓練・努力 → 4.人生の基盤を築く → 5.学習・理想 → 6.障害や病 → 7.人間関係を築く → 8.悩む → 9.精神性に目覚める → 10.社会的な活動 → 11.達成 → 12.死 → 1へ戻る

各番号が室の番号であり、その室の大きなテーマとなります。人生はこの流れ・サイクルで進んでいきます。

ハウスの分類

ハウスには以下のような分類があります。

トリコーナ
ハウス

1、5、9室はトリコーナと呼ばれます。1室を頂点とした三角形の室です。ラクシュミ・スターナ(スターナ=場所)と呼ばれます。西洋占星術ではトラインハウスです。過去に積んだ功徳の結果としてもたらされる幸運のハウスです。ここに在住する惑星は、凶星なら凶意が弱まり、吉星なら吉意が強まります。トリコーナハウスに多くの惑星が集中する場合、宗教性や道徳性が高くなります。

吉意の強さは、第9室>第5室>第1室となります。

ケンドラ
ハウス

1、4、7、10室をケンドラハウスと呼びます。1室を軸とした十文字の室になります。このハウスはヴィシュヌ・スターナ(スターナ=場所)といい保護を与え強い影響力をもつハウスです。西洋占星術ではアングルハウスに当たります。非常に重要なハウスで、チャート全体の健全性を見る時に使われます。ラオ先生曰く、ここに吉星があると高潔で精神性に大きな役割を示すとのことです。逆に凶星ばかりだと、悪意があり、不誠実になりやすいとのこと。ケンドラを支配する時は生来的吉凶の働きを中立化します(吉星は吉意減少・凶星は凶意減少)。

吉意の強さは、第10室>第4室>第1室>第7室となります。

ウパチャヤ
ハウス

ウパチャヤ・ハウスは、3室、6室、10室、11室を指します。西洋占星術ではカデントと呼ばれます。ウパチャヤ・ハウスに惑星が在住すると、最初は困難があるが、時間が経つにつれて努力によって改善されるとされています。ウパチャヤ・ハウスを支配する惑星は、やや凶星化するが、ドゥシュタナほどの悪影響はないとされています。

凶意の強い順番に並べると、第11室>第6室>第3室となります。

ドシュタナ
ハウス

第6室、第8室、第12室はドシュタナハウスと呼ばれ、困難や不運と関係します。このハウスに惑星が在住すると困難をもたらします。但し、支配の場合は、第8室と第12室は中立となります。ドゥシュタナに多くの惑星が集中する場合、異端性や反社会性が強くなります。

凶意の強さは、第8室>第12室>第6室となります。

マーラカ
ハウス

 死・病気に関わるハウスです。第2室、第7室が相当します。7室は、生命を表す8室から12室目(損失)、2室は生命を表す8室からさらに本質の8番目の室(=3室)から、12室目(損失)で、それぞれ、死を表すとされます。このハウスが絡むダシャー期に病気の時期、死期等が表示されます。

凶意の強さは、2室>7室になります。



1室 (タヌ・ハウス/身体の室)

1室は主に自分に関することを指します。身体・健康の良し悪し、全般的な性格や傾向、また人生全般を示すもっとも重要な室です。したがって、健康面では、ラグナやラグナロードが傷つかないことが重要になります。ドゥシュタナ(6,8,12室)やその支配星がラグナやナグナロードと絡むと健康や一般運勢について悪い影響を及ぼします。また、凶星に挟まれると、人間関係で窮屈な思いをしたり、トラブルに巻き込まれがち。
また同様に、1室は自分自身を表すことから、ラグナやラグナロードに惑星がアスペクトやコンジャクトをすると、その星の性質が、自分の性格や身体に影響します(星の強弱によって出方が異なります)。 だいたい、以下のような傾向になります。

・太陽:自信家・威厳・リーダー性・エゴイスティック
・月 :人気・大衆性・変化に富む人生・容姿の美しさ 
・木星:精神的・道徳的・楽観的・良い体格
・火星:エネルギッシュ・行動的・攻撃的・色黒で筋肉質
・水星:賢い・冷静・スリム・清潔感
・金星:芸術性・文化的な性質・快適性や贅沢を好む・容姿が美しい
・土星:忍耐力・我慢強さ・公平性・真面目さ・仕事熱心さ・暗さ
・ラーフ:個性的・型破り・異常性・外向性・欲求が増す・海外との関連
・ケートゥ:個性的・内向性・精神性・神秘的な物へ傾倒・海外との関連

また、1室では、水星、木星は方位の強さ(ティグバラ)を得て、非常に強力になります。
※1室と在住星の詳しい関係は○星が○室在住○支配星が○室在住を見てください

 1室の意味(ウッタラカーラムリタより)
身体。四肢。幸福。みじめさ。老年。知識。誕生場所。名声。夢。力。威厳。政治。寿命。平静。年齢。慎重。誇り。 生計。ギャンブル。汚名。名誉。肌。睡眠。熟達。富の損失。他人の侮辱。人の性質。病気の回復。冷静。任務の遂行。 家畜の飼育に従事すること。礼儀の欠如。同じ階級の者からの非難。


また、BHPSのChapter 12.には1室のことが書かれています。
ちょっと抜粋してみます(訳が正しいかは自信がありません)

 第1の家の影響

〔健康の問題〕
ラグナロード(1室支配星)が凶星にコンジャクトされるか、または、8、6、または12室に在るならば、健康面で問題が生じやすいです。またラグナロードガがケンドラ/トリコーナでいるならば、体の健康は良く保たれるでしょう。ラグナロード(1室支配星)が減衰、コンバースト、または敵のサイン中であるならば、病気がにかかりやすい。吉星がケンドラまたはトリコーナに在るならば、すべて病気は治るでしょう。

ラグナ(アセンダント)または月が凶星でアスペクトされるか、コンジャクトしており、かつ吉星からのアスペクトがないなら、身体の健康に問題が生じやすいでしょう。


〔身体の美しさ〕
アセンダントに吉星がある場合、良い容姿を得るでしょう。一方で、凶星の場合は良い容姿を損なうでしょう。また、ラグナ(アセンダント)が吉星からアスペクトされるか、コンジャクトされるなら、体に関して幸運を得るでしょう。


〔他の利益〕
ラグナロード、水星、木星または金星がケンドラ、または、トリコーナでいるならば、その人は長寿で、裕福で、知的で、権力者に好かれます。ラグナロード(1室支配星)が可動星座の中であり、吉星によってアスペクトされているならば、名声、富、多くの楽しみと、体に関する利益・快楽は得られます。また、水星、木星または金星が、月と一緒にラグナにあるか、ラグナからケンドラでいるならば、人は国王の印(運)を授けられます。


〔らせん状(coiled)の出生〕
出生が牡羊座、牡牛座と、獅子座ラグナのいづれか1つで、土星もしくは火星が在住しているならば、子供の出生は纏わりつきます(coil around)。対応する四肢は、ラーシまたはナヴァムシャのアセンダント(rising)に従ってあります。(最後、意味不明でした)


〔双子の出生〕
四足獣の星座に太陽が入っていて、かつ、他の星が強い状態で変通星座に在住するならば、双子の1人として生まれます。


〔3人の母によって育てられること〕
太陽と月が全く同一の室にコンジャクトして、1つのナヴァムシャに落ちるならば(←同じ室に入るってこと?)、その人は、その出生から最初の3ヵ月の間3人の異なる母によって養育されて、その後、その父と兄弟によって育てられます。

2室 (アルタ・ハウス/富の室)

身体を維持していくためには、食べ物、衣服、お金(収入)が必要です。生活の基盤となる「富」の室です。最初は両親から与えられますが、後に自分自身で調達しなければなりません。ですから、第2室には、家庭という意味もあります。その他、言葉やスピーチもこのハウスの象意です。このハウスに火星が在住すると悪口をつきやすく(声もでかくなる)、土星が在住すると嘘をつきやすくなる反面、木星が在住すると良い言葉を話す傾向があるとされています。また金星が入ると美声だったり、歌がうまくなったりします。
同様に、口の象意から、食べることも示します。以下のような感じになります。
 ・火星→大食家、または辛いものが好き
 ・土星・ケートゥ→小食   
 ・ラーフ→酒飲み   
 ・金星→美食家   

また、2室は顔を示すので、吉星が入ったりアスペクトがあると容姿が良くなりやすく、逆に凶星は悪くなり安い傾向にあります。また、体の部位では「目」という象意もあり、目の病気は2室で見ます。
また、生命の本質を示す8室から8室目が3室になり、その一個手前はその象意(生命)を失う意図して死(マーラカ)のハウスとも言われています。この星の時期には、健康問題や死に関することがおきやすいとされます。
マラカの強さとしては
  2室支配星>7室支配星>2室在住の星>7室在住の星
の順番になります。

 2室の意味(ウッタラカーラムリタより)
演説。富。宗教的伝統の信心。他人への助力。爪。食べ物。真実と嘘偽。舌。目。衣服。ダイヤモンド。銅。宝石。 真珠。熱意。人為的な調合。家族。貿易と商業。寛容。収入を得るための産業。お金。援助。友人。栄光。欲深さ。 雄弁。学習。金。銀。とうもろこし。謙遜。鼻。精神の安定。個人の付き添い。行き来。快活。



また、BHPSのChapter 13.には2室のことが書かれています。
ちょっと抜粋してみます(訳が正しいかは自信がありません)

 第2の家の影響

〔富のための組合せ〕
第2室の支配星が2室に在住するか、ケンドラ、またはトリコーナに在住するならば、彼はその人は富(または収入の良い地位)を得られでしょう。2室の支配星が6、8、12室に在住するならば、財政状態は良くないでしょう。2室に吉星がに在住すれば富が得られ、一方、凶星が在住するならば、財政的に困窮するでしょう。

木星が第2室の支配星として、第2室に在住するか、または火星と同居するならば、その人は裕福でしょう。

11室の支配星が2室に在住するか、2室支配星が11室に在住するならば、その人は富を得るでしょう。あるいは、これらの2人の支配星は、ケンドラで、または、トリコーナで結合しても同様でしょう。

2室の支配星がケンドラに在住するか、11室支配星がトリコーナに在住し、木星と金星によってコンジャクトしているかアスペクトされるならば、その人は裕福です。


〔貧困ののヨガ〕
2室の支配星が不吉な室に在住するか、11室支配星も同様に凶の室に在住し、2室が凶星によって占められるならば、その人は文無しです。2室と11室の支配星が両方ともコンバーストされるか、凶星と同居するならば、生まれた時から彼の食物さえ求めなければならない極貧があります。


〔国王を通しての富の損失〕
2室および11室の支配星が、6、8、12室に在住し(共同でまたは分かれて)、火星が第11室に在住し、ラーフが第2室に在住すると、その人は権力者からの罰のために彼の富を失います。


〔良いことへの出費〕
第11室の木星、第2室の金星、また第12室に吉星、または第2室支配星が吉星とコンジャクトしていると、宗教に関することか慈善的な出費があるでしょう。


〔名声・その他〕
2室支配星が定座(自分の星座に在住)にあるか、高揚しているならば、その人は彼の身内の世話をして、他を助けて、有名になります。


〔たやすい取得〕
第2室支配星が、Paravatamsa(その星が、7つの分割図のうち6つ好ましい星座に入る)のような、吉星とコンジャクトしている良い分割図があれば、ありとあらゆる種類の富がたやすく彼の家族に得られるでしょう。


〔目〕
2室支配星が力を授けられるならば、その人は美しい目を所有します。2室支配星が6、8、または12室であるならば、目の奇形の病気にかかるでしょう。


〔不誠実な人〕
2室と、その支配星が凶星とコンジャクトしたならば、その人は告げ口をする人で、嘘をつき、「風」の病気に悩みます。



3室 (サハジャ・ハウス/兄弟の室)

お金を得るためには働かなければいけません(労働)。勇気や努力も見せなければいけません。このような努力は、伝統的な社会にあっては“兄弟”の協力を得て初めて可能となります。ですから、第3室は、労働、トレーニング、勇気、努力、兄弟(←年下)を意味します。また、2室の“声”から発展し、コミュニケーションや様々な“表現”の室でもあります。

 ・言葉による表現→コミュニケーション
 ・文字による表現→文筆・情報発信
 ・音による表現→音楽
 ・体による表現→ダンス

などの象意が3室にあります。3室や3室支配星が、5室支配星と絡んだり、金星・水星・木星などと絡むと、それに対応した芸術的・文化的な才能が発揮される傾向があります。3室は趣味の室ともされます。
また表現・コミュニケーションより、社交性を表す室となり、金星などが入ると、社交的(←特に金星は異性についても)になります。うちゃ氏のブログによると、社交性を表すことから転じて、浮気を示す室としての見方もできるとのこと。

また4室は出生地・ホーム・安定などの象意があり、3室は4室から12室に在るため、4室の象意を失い、「旅」「移動」「不安体」などの象意も出て来ます。1室支配星や4室支配星が3室にいくと、出生地を離れたり、引越しが多くなったりする傾向があります。7室支配星が3室に入ると、恋愛が一人の人と長く続かなかったり、結婚生活が不安体になったりします。

また、第3室には、吉星よりも凶星が在住する方が良いとされています。理由は2つあります。ひとつは、凶星は重労働を意味します。もうひとつは、第3室は凶のハウス(ウパチャヤ、トリシャダ:3,6,11室)の1つとされており、凶のハウスに凶星があることによって、凶意が2重否定され、結果的に凶意は相殺されると考えます。

下の兄弟(弟・妹)を示す室ですが、木星と火星が3室にアスペクトしたり、コンジャクトすると、兄弟ができます(←火星・3室支配星が傷つかないことが条件)。また、金星が入ると兄弟に女性が多くなります。また、木星が入ると兄弟は多くなり、水星が入ると、兄弟は少なくなる傾向。

〔兄弟姉妹がいることの約束〕
1. 火星(7木星)と3室の支配星が、3室にアスペクトしているなら、兄弟姉妹がいます。
2. 一方、火星と3室の支配星が傷ついていたり、悪い場所に位置しているなら、兄弟姉妹が生まれる可能性は減ります。
3. 3室に男性惑星の方が多い場合。

3室の意味(ウッタラカーラムリタより)
勇気。兄弟。戦い。耳。足。行路。神聖な場所。精神の混乱。天国。悲しみを引き起こすこと。夢。兵士。勇敢。 親類縁者。友人。動き。のど。おいしい食べ物。財産分与。力。装飾品。美徳。学問を学ぶ喜び。スポーツ。取得。 身体の成長。高貴な家系。使用人。手の親指と人さし指の間の部分。小さなボート。大きな約束。宗教的義務。


また、BHPSのChapter 14.には3室のことが書かれています。
ちょっと抜粋してみます(訳が正しいかは自信がありません)

 第3室の影響

3室が吉星によってコンジャクトしているかアスペクトであるならば、その人は兄弟(coborn)を授けられて、勇敢です。

3室支配星が火星とともに第3室をアスペクトするならば、その人はこの第3室のために良い結果を受けます。あるいは、これらの2つの惑星が3室でコンジャクトして在住していても同様です。

上記の2つの惑星が凶星と同居するか、凶星が所有している星座に在住するならば、兄弟(coborn)はすぐに破壊されます。


〔兄弟(coborn)の性別〕
第3室支配者が女性の惑星であるならば、または、第3室が女性の惑星によって占められるならば、その人の後に妹が生まれます。同じように男性の惑星と男性の星座は、弟を意味します。それらが混合であるならば、男女両方の兄弟姉妹(coborn)は得られます。これらの影響は強さと弱さを考慮した後に判断されます、

第3室支配者と火星は、第8室でコンジャクトすると、兄弟(coborn)は破壊されます。火星または第3室支配者がケンドラ、またはトリコーナに在住で、または、高揚か友好星座にいるならば、これに関して良い事が起こります。


〔兄弟と姉妹の数〕
水星が第3室で在住、または第3室の支配者と月がコンジャクト、また同様にインディケーター(火星)と土星がコンジャクトしている場合の影響は以下の通りです:一人の姉は誕生し、弟が生まれるでしょう。さらに、3人目の兄弟は死にます。火星とラーフがコンジャクトするか、3室支配星が減衰の星座に在住すれば、弟妹は失いますが、3人の兄/姉が得られるでしょう。もし3室支配星がケンドラか、また表示体がトリコーナで高揚し、木星とコンジャクトするならば、合計で12の兄弟姉妹(coborn)がいるでしょう。これらのうち、2人の年上とより若い3、7、9、および12番目の若い兄弟は短命で、この12人のうち、他の6人が長生きでしょう、

第12室支配者(11室支配者と解釈されるテキストあり)が火星と木星とコンジャクトするか、または月が3室を占めるならば、7人の兄弟姉妹(coborn)がいるでしょう。月が孤立して3室に在住し、男性の惑星にアスペクトされるならば、弟がいるでしょう。また金星のアスペクトならば、妹がいることを示します。


〔逆行惑星〕
第3室の太陽は、生まれる前に破壊されます。土星が3室に在住するならば、生まれた後に破壊されます。同様な状況においての火星は生まれる前、生まれた後の両方滅ぼします。

そのようなヨガの強さと弱さ、兄弟と姉妹に関連した影響を考慮した後に、判断してください。


※最後の方(数など)はどうしてそうなるのかさっぱり分かりません。
 またcobornの意味が調べても分からなかったので、文脈から、兄弟(姉妹)と訳しました。

4室 (バーダヴァ・ハウス/男性の血族の室)

4室は位置としては地下となり、プライベートなことにかかわる室です。象意は主に 、安定・幸福・家庭・建物・快適性(家・車・土地)出生地を示します。主に生活の基盤になるものの象意となります。4室に吉星やが入るなら、乗り物や家などにおいて、快適・贅沢な暮らしができるでしょう。
4室やその支配星が10室関連と絡むと、不動産や建築業とも関係しやすくなります。4室は出生地も表しますので、4室支配星が3室や12室に入ると、出生地から離れて暮らしたり、引越しの多い相となります。同様に4室に火星などが入ると、家庭のトラブルや生まれた土地の居心地が悪くなり、こちらも出生地を離れて暮らすことが多くなります。
また、高度な教育(大学など)は5室が示しますが、基盤となる義務教育は4室が示すと言われます。また、人間関係では母親を示します。4室を1室と見て、母親を占うことも出来ます。

4室または支配星が傷ついていると、上記の象意になんらかの障害があることをあらわします。例えば、4室に火星が入ると、威圧的な母親、母親や家庭でのトラブル、建築系への興味、出生地を離れるなどの象意が出ます。4室が12室関連とかかわると、引っ越しや海外生活、快適性の欠落(貧困)などの意味も生じます。また、金星、月は4室で方位の強さ(ティグバラ)を得ますが、一般に月の4室在住は、母親が苦労すると言われています(同象意の組み合わせは、あまり相性が良くない。※7室金星、5室・11室木星なども)。 また、トランジットでは、土星が4室を通過する時をダヤといい、快適性や平安が失われやすい時期と言われます。

 4室の意味(ウッタラカーラムリタより)
教育。王国。家。乗り物。オイル風呂。母。友人。親類の男。カースト。衣類。井戸。水。ミルク。幸福。香水。 人気。効き目のある薬。信頼。嘘。教壇。勝利。汗。農業。野原。井戸や庭の設置。母方の親戚。論理的思考力。父。 妻。財宝の蓄え。富。大邸宅。芸術と建築。新居。結論。性格。きらめき。父方の財産。アンブロージア[不老不死の食べ物]。 盗品が隠されている場所の手がかりを得る方法。蟻塚。ヴェーダ[インドの聖典]。水牛。牡牛。馬。象。湿った土地。


BPHSのChapter 15.には、4室についてのことが載っています。
ちょっと抜粋してみます(訳が正しいかは自信がありません

 第4の室の影響

2. 住宅快適にするもの:
4室がその支配星、または、アセンダントの支配星によって占められるか、吉星によって、アスペクトされているならば、住居における快適性(贅沢品)を所有しているでしょう。

3. その他:
5室支配星が定座、あるいは、自分のナヴァムシャ(←ヴァルゴッタマのこと?)、または、高揚しているならば、その人は土地、乗物、家、そして、楽器などに関連した快適さを授けられます。

4. 住宅における快適性:
10室支配星がケンドラ、または、トリコーナで4室支配星に結合するならば、その人は美しい大邸宅を得ます。

5. 親類:
水星が、アセンダントに在住し、4室の支配星が吉星で他の吉星からアスペクトを受けているならば、その人は彼の親類から称賛を受けます。

6. 長く生きている母:
4室に吉星が在住し、かつ母を示すその4室支配星が高揚の星座にあって力を授けられるならば、その人の母親は長生きでしょう。

7. 母への幸せ:
水星が高揚し、金星がケンドラかつ、4室支配星もケンドラでいるならば、その人の母は幸せです。

8. 四足獣:
太陽が4室、月と土星が9室、火星が11室に在住する時、このヨガは、その人に牝牛と牡牛(現代だと、おそらく「財産・乗り物」の意味)を与えます。

9. 言語障害:
4室支配星が可動星座に在住し、かつ火星が4室支配星と一緒に6室または8室に在住するならば、その人は口がきけないです。

10-14.乗物:
アセンダントな支配星が吉星で、4室支配星が落ちる(in fall 減衰の意?)か、11室在住し、表示体(金星)が12室に在住するならば、その人は12歳で乗り物を手に入れます。太陽が4室にあり、4室支配星が高揚し、金星とコンジャクトするならば、人は彼の32歳で乗物を得ます。ナヴァムシャにおいて、4室支配星が10室支配星と(4室支配星の)高揚の室で結合するならば、その人が乗物を授けられるのは42歳です。11室と4室支配星の間での星座交換は、12歳で乗物を与えます。4室に関連する吉星(とその支配星)は乗り物に関して吉相であり、また、凶星は悪い影響を及ぼします。

5室 (プトラ・ハウス/子供の室)

生活の基盤が整ったら、次はいろいろなものを“創造”します。子供と教育、そして趣味の追及と恋愛です。第5室には伝統的に、幼・青年期においては教育を意味し、成人・中年期には子供を意味し、壮年期以降は精神的な鍛錬(修行)を意味します。

5室は、人間関係においては子供を示しますが、子供運が良くなるためには、5室や5室支配星、子供のカラカの木星が傷つかないことが大事です。特に5室や5室支配星に火星のアスペクトがあると不妊の傾向。また、5室支配星が4室に入るのは、ラージャ・ヨガではあるが、子供運は悪くなります。(5室から12番目で、5室の象意を失うことになる。)また、子供運には、木星から5室目も重要となってきます。

 5室の意味(ウッタラカーラムリタより)
子孫。父。宗教の功罪。大臣。良い性格。機械的な芸術。精神。学習。胎児。差別。傘。物語。縁起の良い招待。衣服。 大きな計画。父方の財産。直感。妻から得る幸運。高級売春婦とのつながり。威厳。偉大さ。秘密。礼儀正しさ。 ジャーナリズム。福祉。友情。作詩。胃。仕事の引き受け。マントラを唱えること。稼いだ富。食べ物の恵み。知恵。 熟考。収入を得る方法。労働。祝い事。学識。世襲。聖職。

BPHSのChapter 16.には、5室についてのことが載っています。
ちょっと抜粋してみます(訳が正しいかは自信がありません

 5室の影響

1-3. アセンダントと5室の支配星が定座、または、ケンドラで、または、トリコーナに在住するならば、その人は子供たちを通して完全な幸せを楽しみます。5室支配星が6、8、または12室に在住するならば、子供たちがいないでしょう。5室の支配星が燃焼するか、凶星とコンジャクトするか、弱い場合も子供がいないでしょう。もし得られるとしても、彼らはすぐに世界を去るだけです。

4.  アセンダントの支配星が火星とコンジャクトし、5室支配星が6室に在住するならば、彼の一番最初のチャイルドを失います。また、その女性は子孫を残しにくいでしょう。

5.  5室支配星が6、8、または12室に在住し、水星とケートゥが5室在住であるならば、その人の妻は1人の子供だけを生みます。

6.  5室支配星が減衰(?)in fall)して、かつ(その星が)5室へのアスペクトがなく、土星と水星が5室に在住する時、その人の妻は1人の子供だけを生みます。

7.  9室支配星が支配星が秋とケートゥである5室が水星に加えて5室であるアセンダントな間であるならば、後継者の獲得は多くのordalium(←意味が不明)の後あります。

8.  5室支配星が6、8、または12室に在住するか、あるいは敵対星座に在住するか、減衰しているか、または5室自身に在住するなら、その人は苦労して子供を得るでしょう。

9.  5室が土星または水星によって所有されて、土星とマーンディによって占められる、またはアスペクトされるならば、その人は養子を得るでしょう。

10.  太陽と月がにラーシでコンジャクトし、そして、同じナヴァムシャであるならば、その人は3人の母または2人の父によって育てられます。

11.  その支配星が12室に在住する間5室が6つの惑星によって借用されるならば、採用された問題は示されます、そして、月とアセンダントは力を授けられます。

12.  5室支配星が強く、5室に強い水星、木星と金星によってアスペクトされているならば、多くの子供たちがいます。

13.  5室支配星が月とコンジャクトし、または、decanateの中に在住するならば、その人は娘を得るでしょう。、

14.  5室支配星が可動星座中に在住し、土星が5室に在住し、ラーフが月とコンジャクトし、(生まれる)子供は疑わしい(questionable)出生です。

15.  月が8室にあり、木星が月から8室目(=3室)であるならば、その人は他の腰(loins)で生まれます。凶星のアスペクト/コンジャクトがこのヨガの要点です。


16.  5室支配星がを高揚しているか、もしくはアセンダントから2、5、9室目に在住するか、または木星によってコンジャクト/アスペクトしているならば、子供たちの獲得は確実なものでしょう。

17.  5室支配星が減衰(in fall)し、5室が3つまたは4つの凶星によって占められるならば、その人はつまらない行為にふける子供たちを得るでしょう。1つでも吉星(水星を含む)が5室にあれば、上述の条件は除外されます。

18.  5室に木星が在住し、5室支配星が金星といるならば、その人は32/33歳に子(子孫)を得ます。

19.  5室支配星がカラカである木星と一緒にケンドラに在住するならば、人は30または36才で子供を得ます。

20.  木星が9室に在住し、金星がラグナロードとともに、木星から9室目(=5室)に在住するならば、その人は40才で子供を得ます。

21.  ラーフが5室に在住し、5室支配星は凶星と結合し、そして、木星が減衰するならば、その人は32才で子供を失います。

22.  もし、木星から5室目に凶星が存在し、もう別の凶星が5室に存在するならば、33と36歳で子供たちを失うでしょう。

23.  マンディがアセンダントに在住し、ラグナロードが減衰する(in fall)ならば、56才で子供を失う悲しみを経験するでしょう。

24-32. 子供たちの数
4室と6室が凶星によって占められ、5室支配星がラグナロードとコンジャクトし、深い高揚にあり、木星が吉星とコンジャクトしているならば、10人の息子がいるでしょう。
木星が高揚し、2室支配星とラーフがコンジャクトし、9室が自分の支配星によって占められるならば、その人は9人の子供がいるでしょう。木星が5室/9室に在住し、5室支配星が強く、2室支配星が10室にいるならば、その人は8人の子供がいるでしょう。
土星が9室に在住し、5室支配星が5室に在住しているならば、7人の子供がいて、そのうち双子が2回生まれるでしょう。
5室支配星が5室に在住し、2室支配星とコンジャクトしているならば、7人の息子の出生がありますが、そのうち3人が他界するでしょう。
もし、凶星が5室に在住し、木星が土星から5室目に在住する(逆も同様)ならば、たった一人の子供がいるでしょう。
もし5室に凶星がいるか、または土星が木星から5室目にいるかのどちらかならば、その人は2番目か3番目の奥さんによって、子供が得られるでしょう。
5室が凶星によって占められ、5室で木星が土星とコンジャクトし(←木星が土星を持ち)、ラグナロードが2室に在住し、5室支配星が火星とコンジャクトするなら、その人は長生きであるが、相次いで子供を失うでしょう。



6室 (アリ・ハウス/敵の室)

教育(第5室)が修了すると、キャリアが始まり、健やかな健康作りの段階に入る。また、それと同時に、病気、敵対、借金の問題も生じる。そのため、6室は敵、争い、競争、病気、トラブル、労働、奉仕などを示す。

6室はドシュタナ、かつウパチャヤ、トリシャダで凶のハウスです。ラグナロードが6室に入ったり、6室支配星が1室に入り傷ついていると健康に問題が生じやすい。
6室は競争や争いを示し、3室と同様に凶星が入る方が望ましいとされ、敵に打ち勝つという象意が生じる。
6室の強い人はスポーツ選手やギャンブラー、弁護士に向いています。

また、6室は7室から12室目で、人間関係が失われると争いが生じることを示しています。
10室が6室に絡む場合・・・病気の象意より、医者や看護師、奉仕より、サービス業、労働より、ハードワーク、競争・争い・敵より、スポーツマンや弁護士などになる。単に職業上のトラブルが多発することをしめす場合もあり。

母親を示す4室から3室目(弟妹)で、母型の叔父・叔母を示す。またペットも6室が示す。

 6室の意味(ウッタラカーラムリタより)
病気。障害。ケンカ。母方の伯父。粘液。汗腺。残忍な行為。精神異常。腫れ物。敵。憎しみ。欲深さ。疾病。負傷。 性病(淋病)。食べ物。疲労。借金。中傷。敵の力。消費。熱。潰瘍。精神の落ち込み。怒り。人との対抗意識。 絶え間ない目の病気。施し物を受ける。時期外れの食事。学習の損失。従兄弟。血縁者。取得。種族。毒。拘束。腹痛。 自身の名誉を守ること。泌尿器の病気。赤痢。叱責。奴隷。泥棒。災難。監獄。兄弟との誤解。


7室

職(第6室)につくと、人間関係(ビジネスパートナー)が形成され、やがて人生のパートナー(妻・夫・同棲相手)を欲するようになります。7室は、結婚、人間関係、配偶者、ビジネスパートナーなどを示します。
また、1室の対極、自分からもっとも遠い室ということで、海外も示す。

結婚や配偶者を見る時、このハウスと支配星をまず見ます。 7室支配星がドシュタナに入ったり、ドシュタナ支配星が、7室に入ると、結婚に障害が出やすくなる。
また、金星が7室に在住するのは、理想が高くなり良くないとされる(最近の研究結果では、あまり関係ないとも・・・)
7室の支配星が6室在住で、ケートゥとコンジャンクトしていると離婚することを示す。
土星や太陽が入ると晩婚化。火星やラーフは結婚における障害を示す。特に、火星の7室在住はクジャドーシャやマンガリクと言われ、結婚におけるトラブルを示す(日本の丙午のようなもので、インドではクジャドーシャを持つ人を伴侶にすると、その伴侶より早く死ぬとか殺されるという迷信(?)がある。また、火星が1室、2室、4室、8室、12室も弱いクジャドーシャとされる。)
木星が7室在住は良い配置であるが、木星が逆行して7室に入ると、結婚しない場合が多いとのこと。

8室は生命を示し、その12番目の室である7室は8室が失われることを示し、マラカ(死)のハウスと言われる。ケンドラの室であるが、マラカでもあるため、ケンドラハウスの中では吉意は低い。

 7室の意味(ウッタラカーラムリタより)
結婚。身もちの悪さ。好色な人。勝利。女性に対する敵意。道からはずれること。香り。花。贅沢な食事と飲み物。 キンマ[コショウ科の植物]をかむこと。旅行。凝乳。忘却。衣服の獲得。精液。夫。妻。生殖器。尿。肛門。貿易。 ミルク。蜜のある飲み物。スープを飲むこと。ギー[バターミルク]を飲むこと。贈り物。勇気の欠如。敵を滅亡させること。 どこかにしまわれたお金。論争。性的結合。養子。外国。性的秘密。窃盗。


8室

伴侶と結婚し、人は長生きをしたいと思います。また、人との関係を持つと、悩みが生じます。隠し事も生じます。
第8室は、神秘的なもの、隠されたものを支配するハウスで、生命、神秘、秘密、突発性、意図しない出来事、研究などの象意を持つ。
8室は、幸運の9室から12番目であり、ドシュタナ最凶のハウスである。悩みや障害、死などの不吉な象意がある。また、モクシャの室であり、この困難さや悩みが、精神性を高める方向に働く。
神秘かつモクシャの室なので、この室が強いと、宗教的な事柄やオカルトなどに興味を示しやすくなる。
生命のハウスであることから、8室や8室支配星が傷つくと、短命になる傾向がある。

7室の両脇の室はどちらもドシュタナ(苦の室)であり、6室では人間関係を失うと争いが生じるが、8室は人間関係を得ると悩みが生じることを示唆します。

逆に9室(師・父親・法則性・精神性)からは12室目で、この9室のを失うので、不規則性や突発性という象意が生じます。9室支配星が8室に入ると、無法者・不誠実、グル(師)を持てない、父親との仲が悪い、などの意味が生じる。

また、7室(配偶者)から2室(富)目で、配偶者の財産、または遺産を示します。また、配偶者の家族を見る時も使います。
2室や11室が絡むと、遺産や保険金、宝くじ、棚ぼた収入の可能性が・・・特に8室支配星が2室に在住しアスペクトバック、または2室支配星が8室に入り、アスペクトバックしてると、その可能性は大きい。

一般に忌み嫌われる8室ですが、木星、水星、Ke、土星の8室在住は精神性にとって悪くないとされます。


 8室の意味(ウッタラカーラムリタより)
寿命。幸福。挫折。故人の遺産。苦悩の顔。死。災害。泌尿器の病気。食糧を巡ってのケンカ。災難。兄弟の敵。 妻に対する悩み。髪の毛の房。敵の要塞。怠惰。王による制裁。恐怖。富の損失。債権者。長年積み立てた貯金。 意地悪い人の到着。犯罪。生き物の殺生。四肢の切断。解雇。悲惨な話。不運または不吉な前兆。残酷な行為をしたいという衝動。 戦争。激しい精神障害。


9室

やがて、良い行ない(宗教的な善行)によって長生きできるので、長寿の願望が良い行ないを助長します。第9室は宗教性のハウスです。また、伝統的に家長は宗教の師にも擬せられました。北インドでは、父親は第9室で表されます(南インドでは第10室が父親を表わしています)。派生して、第9室は、教師、師のハウスです。


 9室の意味(ウッタラカーラムリタより)
博愛。美徳。巡礼。懺悔。年長者への尊敬。薬。指導。精神の純粋さ。神への礼拝。学習意欲。富裕。旅行。乗り物。 運。外交。武勇。道徳。宗教上の水浴。栄養。高徳な仲間。世襲財産。子供。8種類の繁栄。馬。象と水牛。戴冠式の広場。 精神的(ヴェーダの)価値の確立。宗教的儀式(いけにえの儀式)。宝。


10室

行ない(業:カルマ)のハウスです。父親が子供を職に就かせたり、あるいは自分で努力してキャリアを形成しようとします。第10室は職業、名声のハウスです。南インドでは、父親は宗教上の師というよりも職業上の師として見るので、第10室は父親を表すとされています。職業や昇給・昇進はこのハウスを見ます。

アセンダントあるいは月から見て10室に吉星が在住し、傷ついていないとき、すべての行いにおいて道徳的で、それにより地位や名声を獲得します。凶星が在住したり、かつ吉星のアスペクトがあると、理工系職への傾向を示します(アマラ・ヨガ)。


 10室の意味(ウッタラカーラムリタより)
貿易と商業。王様からの名誉。乗馬。運動。王様の義務。懲役。農業。医者。名声。宝物。蓄積された富。優れた献身。 教師または年長者。機械。護符。呪文。母。功績の拡大。薬。大腿部。神々。マントラの完遂。富。養子。支配者。自尊心。 道。名誉ある生き方。君主。教育。権威の印章。征服と命令。


11室

第11室は、第10室から見て第2室なので、第2室と同様に収入のハウスを意味します。第10室でなにを得るかは、このハウスで見ます。また、それゆえに、達成を意味し、称号(タイトル)、名誉なども意味します。また、第3室は弟妹を意味しますので、第11室は兄姉のハウスでもあります。なぜならば、第11室から第3室目は兄姉の弟妹、すなわち自分自身を表わすからです。願望成就のハウスと言われています。

 11室の意味(ウッタラカーラムリタより)
あらゆる取得。授受。悪い願望。依存。長兄。父方の伯父。神々への礼拝と高徳。学習。金。収入を得る上手な方法。 父方の財産。膝。宝石と装飾品の愛好。王様の富。富の損失。美術。恋人のために装飾品を作ること。知性。聖職。 義理の兄弟。幸運の始まり。願望の実現。料理。望み。母。長寿。耳。すね。絵画。


12室

第11室で得た収入は、このハウスで消費されます。そこから、損なうハウスと呼ばれています。人生の最終段階のハウスでもあるので、死の準備のハウスでもあり、解脱を意味するモクシャハウスでもあります。
12番目のハウスは、損なうハウスなので、そこからハウスの象意に新たな意味が加味されます。 たとえば、生命を意味する第8室から12番目のハウスである第7室は、生命を損なうので、死を意味するマーラカのハウスとされています。 第8室から8室目の第3室は、第8室と同様に生命を意味します。ですから、そこから12室目の第2室は、生命を損なうので死を意味するマーラカのハウスとされます。 また、宗教性や功徳を表わす第9室から12室目の第8室は、宗教性や功徳を損なうので、悪徳や隠れて何かをする(秘密)という意味もあります。また、第8室はモクシャハウスでもあるので、それにモクシャハウスの意味合いが加味されて、タントラやマントラという意味合いも生じます。 人間関係を意味する第7室から12室目の第6室には、人間関係を損なうことから、競争、係争、敵対関係などの意味が加わります。


 12室の意味(ウッタラカーラムリタより)
睡眠妨害。精神的苦悩。足。敵が抱いている恐れ。投獄。苦悩と借金からの開放。馬。象。父方の財産。敵。 天国への上昇。四肢の損失。愛人になること。結婚の解消。家を出る。失業。精神異常。不幸。束縛。 父方の伯父にとっての幸福の損失。論争。怒り。身体の負傷。死。外国へいくこと。あらゆる損失。妻の死。

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