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会社方針PRASHNA

プラシュナとは

人は出産の時間や誕生日を知らない時があります。また、「無くした物はどこだ?」とかジャータカでは占えないような質問もあります。このような問題の解決策はプラシュナ(Prashna)です。西洋占星術ではホラリーと呼ばれてます。
プラシュナとはサンスクリット語で「質問」を意味する言葉で、この占術では出生時刻などの情報は必要なく、質問されたその時、その場所の情報を使用して、チャートを作成します。いわゆる卜占系の占いです。また、質問内容についての自由度は高く、便利な占いです。

インド占星術の聖典である『Brihat Parasara Hora Sastra』では、賢者マイトレーヤと聖者パラシャラの間で議論の形でプラシュナに関する多くの情報を伝えています。また、プラシュナは、カリヤーナ・バルマー、バラーハミヒラとカーリダーサによっても作品で議論されてます。
また、ホラリー占星術に関する優れた本を書いたクラウディウス・プトレマイオス、ウィリアン・リリーとアラン・レオのような西洋占星術師もいます。

プラシュナは、その質問に関する星・室に集中して占断します。問題を尋ねる人はクエラント(querent)、質問はクエリー(query)と呼ばれています。人が占星術師を訪問して、彼の質問を表すとき、その瞬間(日付と時間)、その場所の惑星配置からチャートは描かれます。また、クエラントが手紙を通して占星術師に質問を送る時は、占星術師がその手紙を読むときの、日時と場所を用いてチャートは描かれることになっています。

●質問者の心の問題

querentの心の問題は、プラシュナでは非常に重要です。querentには質問の結果に重大な関心があることが必要不可欠です。プラシュナは、単なる楽しみのため、または占い師を試すために、いかなる質問もしてはいけません。プラシュナは真に関心のある質問に答えるのに用いられなければなりません。また、プラシュナは遠い未来の事柄ではなく、通常、問題の時間から1年以内のイベントを知るのに役立ちます。

プラシュナの方法

ラグナと月、ナヴァムシャについて

プラシュナにおいてラグナ(アセンダント)・月・ナヴァムシャは非常に重要です。ラグナは“花”、月は“種”、ナヴァムシャは“香り/果実”と言われます。質問の回答そのものがラグナからみたチャートだとすれば、月ラグナから見たチャートはそれを成り立たせるもの・前段階と見ることができます。ナヴァムシャは質問の事象が成り立った後の状態を指します。質問によっては、月ラグナが序盤、ラグナが中盤、ナヴァムシャが終盤と見ることもできるかと思います。

Significatorについて

チャートのラグナ(アセンダント)は、質問者(querent)を示します。例えば、質問者が彼の配偶者について尋ねるとき、第7室とその支配星は慎重に検討されることになります。この場合、質問の対象なる第7室支配星は、significatorと呼ばれています。同様に、問題が仕事または職業の場合、第10室が検討されることになります。ここでは、第10室支配星は、significatorになります。このように、significatorは、質問に関連がある惑星になります。

また、これに加えて、以下に示すように、元来の性質のsignificatorも検査しなければなりません


●星の意味する物

Significator Planet その星が示す物
太陽 父、雇い主、政府役員、権限、統治者・権力者。
母、大方の女性、液体と関係があるものまたは水。
水星 若い男性、隣人、本、実業家、秘書。
火星 兄弟、警察、セックス、戦争、武器。
金星 妻、パートナー、若い女性、愛、楽しみ、美術。
土星 高齢者、部下、労働者。
木星 子供たち、幸運、先生、師、保護する人々。
ラーフ 低いカーストの人、悪い習慣を持つ人、泥棒、父側の祖父。
ケートゥ 低いカーストの人、黒魔術をする人とそのマントラ、母方の祖父



問題によって、占星術師はその関連する室を選定します。そして、その室とその支配星、その室に在住している星で判断されます。以下の表は、それぞれの室で支配される問題をまとめてあります。 一般にジャータカ(ネイタル)で使用される意味と同じものが多いですが、やや異なる部分もあります。

●室の意味する物

室の示す物
第1室 質問者自身、質問者の性格と容姿、質問者の健康、考え、人生一般。
第2室 資源、お金、現金、富、言葉、装飾品、宝石類、動産。
第3室 コミュニケーション、ニュース、文書、手紙、兄弟、隣人、緊密な関係、いとこ、短い旅行、車と道。
第4室 財産、母、車両、土地、不動産、建物、家、レストラン、固定資産、農場、源、鉱山や地球の資源。
第5室 趣味、知性、創造力、愛、ロマンス、妊娠、子供、推測、株式投資、選挙、エンターテイメント、教育。
第6室 病気、敵、使用人、同僚、部下、激務、ペットの動物、同居人入居者、負債、泥棒
第7室 配偶者、パートナー、結婚、愛情、人間関係、(周知の)敵、ライバル、泥棒、戦争、querentが尋ねた占星術師
第8室 死、事故、他の人のお金、配偶者のお金、querentに借りられているお金、税、抵当、ローン、保険、訴訟、親類の死の後の遺産、超自然的(オカルト)に関連した物、長命、セックス。
第9室 長距離旅行、外国、法律と法廷、哲学、宗教、神の崇拝、宗教上の師、科学と幸運。
第10室 経歴、仕事と職業、ボスまたは雇い主、父、昇進、社会的地位、名声、政府、統治者、父の地位、querentの母
第11室 友人、望みと欲求、グループ、社会、利益、ビジネス、成功、王のまたは雇い主のお金、兄姉、文書
第12室 支出、病院、刑務所、隠遁、秘密の関係、薬(ドラッグ)とアルコール、悲しみ、死、慈善事業、隠れた敵、損失、外国旅行

問題に対する“吉凶”・“成否”は、問題に関連した室の支配星(significator)を観察しなければなりません。他の惑星からのsignificatorへのアスペクトや状態を調べて判断します。
significatorが吉星からアスペクトを受け取るか、高揚するならば、我々はイベントが行われると予測することができます、そして、目的は望ましい方へと成功しています。
significatorが凶星のアスペクトを受けているか、減衰するならば、そのイベントの実り多くないか、失敗を予測することができます。


TAJAKAシステム

通常のParasara方式とともに、“Tajaka”システムも適用されるならば、より正確な判断をするすることができます。“Tajaka”システムは古代のギリシア人によって伝えられたと言われます。

●TAJAKAアスペクトについて

当事者と問題となる2つの惑星の位置関係が、3、5、9および11室目に互いににあるとき、それらは友好的な位置にあります。その場合、成功を収めるために適した位置となります。
たとえば、惑星は牡牛座にあるとします、そして、もう一つの星はは乙女座にあります。牡牛座から、乙女座は、第5室目です。それため、質問の答えは、ポジティブになります。それは、イベントが円滑にで、そして、より少ない努力で起こることを意味します。

2つの惑星が1、4、7、および10室目に互いにあるとき、それから、彼らはあまり良い位置関係ありません。このケースでは、多くの障害か、何度かのチャレンジの後に、イベントが起こる可能性があります。

2つの惑星が2、6、8および12室目にあるとき、アスペクトはそれらの惑星の間で作られません。このケースでは、イベントは起こりません、または、失敗と損失があります。

●Tajakaヨガ

プラシュナで使われる2つの重要なTajakaの組合せ(ヨガ)があります。ラグナロードと質問の対象となるのsignificatoについてrは、これらのヨガを調べる必要があります。

 
イタサーラ・ヨガ

ラグナロードとsignificatorにおいて、どちらが惑星が速い惑星であり、どちらが遅い惑星であるかを調べます。速い惑星が遅い惑星の背後にあるならば、イベントは行われます。

たとえば、問題は「結婚できるかどうか」であるとしましょう。
プラシュナ・チャートでは、ラグナは蟹座にあるとします。この場合、質問に関わる室は第7室(結婚)は山羊座になります。ラグナロードは月で、第7室支配星は土星でsignificatorとなります。プラシュナチャートでは、月は土星の後ろにあると仮定しましょう。月が速い惑星であるので、それはすぐに土星に追いつきます。そのため、結婚はその年起こります。

この、速い惑星が遅い惑星より後ろにあるときに形成されるヨガをイタサーラ・ヨガ(Ithashala yoga)と言います。 質問に対して肯定的な結果をもたらします。

惑星の速度: 月 > 水星 > 金星 > 太陽 > 火星 > 木星 > 土星


 
イシュラーフ・ヨガ(ムシュリフ・ヨガ)

一方、遅い惑星が速い惑星の背後にあるならば、遅い惑星が速い惑星に追いつくことができないため、イベントは発生しません。そのため、イベントが次の1年で行われないと言うことができます。

これは、イシュラーフ・ヨガ(Ishraf yoga)またはムシュリフ・ヨガ(Mushrif yoga)と呼ばれています。 質問に対して否定的な結果をもたらします。


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