【トラブルの星と室】:バーダカ/バーダカ・スターナ
今日はバーダカです。バダカとも呼ばれます。
かなりマイナーですが、たまに聞きますね。
意味としては、バーダカ・スターナ(baadhaka sthaana)が、『トラブルの場所』であり、バーダカ(baadhaka)は『トラブルメーカー』です。
要は、このバーダカの星や、バーダカ・スターナに在住している星のダシャー期にはあまりよくないことが起こるようです。
バーダカが悪い星と言っても、コンジャクト・アスペクトで他の星に悪影響はないみたいですが・・・(あくまで単独・ダシャーのみ悪いようです。確証はないですが・・・)
バーダカ、およびバーダカ・スターナは以下のような定義になります。
- 可動星座では、そこから11番目のハウスがバーダカ・スターナ。その支配星がバーダカ。
- 固定星座では、そこから9番目のハウスがバーダカ・スターナ。その支配星がバーダカ。
- 変通星座では、そこから7番目のハウスがバーダカ・スターナ。その支配星がバーダカ。
各星座における、バーダカ、バーダカ・スターナの一覧を以下の表に示します。
星座 |
バダカ・スターナ |
バダカ |
牡羊座 |
水瓶座 | 土星&ラーフ |
牡牛座 |
山羊座 | 土星 |
双子座 |
射手座 |
木星 |
蟹座 | 牡牛座 |
金星 |
獅子座 |
牡羊座 | 火星 |
乙女座 |
魚座 |
木星 |
天秤座 | 獅子座 |
太陽 |
蠍座 |
蟹座 | 月 |
射手座 |
双子座 | 水星 |
山羊座 |
蠍座 |
火星&ケートゥ |
水瓶座 | 天秤座 |
金星 |
魚座 | 乙女座 |
水星 |
う~ん・・・11や7室はまだいいとして、幸運の室である9室および9室支配星がバーダカ(障害)になるって、なんか違和感があります。
その場合、9室の支配星や在住星は良いのか悪いのか・・・原則が矛盾しあうというのは解釈に困ります。
例えば、牡牛座ラグナの人の土星(←スーパー・ラージャヨガ・カラカ)はバーダカですが、この土星を凶星扱いしている鑑定は、あまりお目にかかったことがありません。
一般には、ラグナについて、バダカを設定しますが、各ハウスについても見るようです。
使い方の例を以下に示します。
例1: D-10チャートで依頼者のラグナが乙女座であると仮定します。この場合、魚座がバーダカ・スターナで、木星がバーダカです。木星や魚座に在住する惑星のダシャー期は仕事に関することでの支障やトラブルが発生するでしょう。
例2: D-7チャートで第5ハウスは獅子座であると仮定します。この場合、牡羊座がこのハウスのバーダカ・スターナで、火星がバーダカです。火星や牡羊座に在住する惑星のダシャー期はその人の子孫に関することで問題が生じるでしょう。
例3: D-24チャートで第8ハウスは天秤座と仮定します。この場合、獅子座がこのハウスのバーダカ・スターナで、太陽がバーダカです。太陽や獅子座に在住する惑星のダシャー期は占星術とオカルトの学習に関することで問題が発生するでしょう。
例4: D-9チャートで第7ハウスは山羊座と仮定します。この場合、蠍座がこのハウスのバーダカ・スターナで、火星がバーダカです。火星や蠍座に在住する惑星のダシャー期は配偶者との関係で問題が発生するでしょう。
例5: D-20でラグナは牡牛座にあると仮定します。この場合は、山羊座がバーダカ・スターナあり、土星がバーダカです。土星や山羊座に在住する惑星のダシャー期は精神性に向上の面の問題が発生するでしょう。
どこまで使える技法か分かりませんが、かなりマイナーっぽいです。
参考HP:http://ashtakvargajyoti.com/2015/01/12/baadhaka-sthaan-and-baadhakesh/
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例えば
そのパーダカが高揚していた場合と減衰していた場合では
やはり高揚のときのほうが障害は小さくなるのでしょうか?
たぶんそうだと思いますが、記事にもあるように、バーダカ自体がかなりマイナーな感じですので、あまりよく分かりませんm(__)m
お返事ありがとうございます
バーダカは作用すると私は感じております
しかし
凶星がバーダカの場合はすんなり理解できますが
吉星がバーダカとなるとチャートの読み方が困難になるので
ロジックを深く理解したくなります
西洋占星術の場合はシンプルに木星は大吉星となっておりますが
インド占星術の場合木星でもマーラカやバーダカなど機能的に凶星になる場合もあり、そういう面では読み方がとても難しいのですが
私はやはりその点でインド占星術のほうが実践的な占いかと感じています
日本では占い自体がインチキのように扱われています
(それは悪徳占い師が横行していたり
テレビや雑誌でレベルの低い当たらない占いが市民権を得ているからだと思います)
占い好きとしては占いが盛んな国(台湾やインド?)
が羨ましいです
日本人の頭の良さで国民がもっと占いに関心をもってくれたら
他国に負けないレベルの鑑定家がどんどん生まれそうなものですが
堅実な日本人の国民性的にはやはり占いはマイナーなのでしょうかね
バーダカはマイナーということですが
どこまでバーダカを参考にしながらチャートを見ていいものか
思案してしまいます
しかし
双子座ラグナのビルゲイツが
その人生でマハーダシャー木星期を過ごさないであろう点からも
やはりバーダカは要注意なもの
マイナーとはいえ見過ごせないものだと感じます
素敵な記事をありがとうございます
コメント、ありがとうございます。
そう言えば、蟹座のバーダカは金星なのですが、金星-金星期は猛烈に苦しい時期でした。
金星は12Hで8Lの土星とコンジャクションしてるので、そのせいかと思いましたが、バーダカも作用しているかもしれません。
マイナーかと思いましたが、意外に機能するのかも・・・
ただ何人か見てみましたが、必ずしも、バーダカが苦しい時期には重なっているとは限りませんでした。
例えば、この前記事にしたシンプソンは金星期に入り苦しくなりましたが、獅子座なのでバーダカは火星ですね。
逆に、自分の鑑定経験から言うと、牡牛座の人は土星がRYKなのですが、結構、バーダカである土星期に苦しむ人が多かったように思います。
占いは市民権を得ていないですね・・・
割と皆がやるのは神社のおみくじだけですね。
占いもそうですが、宗教や形而上学的なことなどに興味がない人が、日本では世界的にも群を抜いて多いです。(←特に若い人たちは)
昔は不思議だったことが、科学技術が発達して、今はほとんどのことに説明がついてしまいました。
それで占いや宗教、神など、説明のつかないことはインチキだという認識が広まったことが大きいですね。
さらに、オーム事件や霊感商法が流行ったせいで、そう言ったものが「危ない・インチキ」と思われたからでしょう。
おそらく、今後も多くの人が唯物論的な考えになっていくような気がします(^^;
https://togetter.com/li/1252186
清水先生のような人が、もっとインド占星術のすごさを証明して、占いというものの市民権を取ってくれればいいのですがね・・・
そのダシャーの惑星が在住するハウスを1ハウスとしてみる見方だと
金星ダシャーの時は
土星は9L→1H
金星は1H→1Hとなっているということでしょうか?
それだとなかなか良いダシャーのはずですよね
やはりそのダシャーの惑星が在住するハウスを1ハウスとしてみるより
アセンダントを1ハウスとしてみる見方が当たるということでしょうか
蟹座ラグナで金星が12Hということは
4L→12H
9L→12Hですか?
それはなかなか厳しいそうなチャートですね
こういう場合
パダカの象意なのか
12Hの象意なのか
障害の出所を見分けるのがとても難しいですね
しかも土星も加担しているという
バーダカは機能している気もしていましたが
よくよく考えると
そこに根拠はありませんでした
バーダカの取り扱い方がわからない以上
技法として使えないですね(^^;)
>そのダシャーの惑星が在住するハウスを1ハウスとしてみる見方だと
>金星ダシャーの時は
>土星は9L→1H
>金星は1H→1Hとなっているということでしょうか?
>それだとなかなか良いダシャーのはずですよね
う~ん・・・ラージャヨガは組んでても、土星は8Lでもあるから、機能的にも吉星とは言い難いし、
そもそも土星が1H自体もかなり微妙ですし、土星によって金星も傷ついているし、あまり良いとは言えないと思います。
>蟹座ラグナで金星が12Hということは
>4L→12H
>9L→12Hですか?
蟹座ラグナだと、金星は4-11Lですね。
まぁ、失うものは多い人生ですね(^^;
4L→12Hなので、故郷には戻らず、引っ越しだらけ、家庭は一家離散状態・・・家と車は一応、2年ぐらい前にやっとゲットしましたが^^
11L→12Hなので、お金は貯まらず、出費も多い。兄弟(姉たち)も基本的に疎遠
ただ、吉星の12Hは、慈善や寄付などの出費が多いことを示す時があるので、一概に悪いとは言えませんが・・・
>バーダカは機能している気もしていましたが
>よくよく考えると
>そこに根拠はありませんでした
海外のサイトでも詳しく取り扱っているところは少なかったです。
何十個、何百個のチャートを、バーダカに注意して見てみて、法則があるかないかを検証するしかないですね。
何か新しい情報が入りましたら、また記事にしたいと思いますm(_)m
バーダケーシャのグラハ(スーリヤ)がアンタルダシャー(ウッチャで7室)時、大きなトラブルがあり、その後それに落ち込み、自己免疫系の病気が発症しました。バーダカを知らない頃は、ウッチャかつケーンドラだが11室支配星だからか?と思っていましたが、バーダカも一因だと判明しました。
なるほど!ご報告、ありがとうございました。
大変参考になりましたm(__)m
たしかにアンタルダシャーだけ見ると良さそうな時期なので、バーダカも一因かもしれませんね。
他に考えられるとすれば・・・
・トランジットの影響(例えば、サディサティやダヤ)
・マハーダシャーの惑星と太陽との位置関係・友好関係
・太陽へのアスペクト・コンジャクション
・太陽の位置(ガンダーンタやムリチュバーギャにないか?)
などですかね・・・
これらの影響がなければ、いよいよバーダカが原因くさいですね!^^;
私もアンタルが金星期は厳しかったので、意外に信頼できる技法なのかもしれません。