ある方から、「ジャイミニ教えてくれ」と言われたので、数回にわたり、基礎から紹介しますm(__)m

まずはカラカ(表示体)から説明します。

 

〔ジャイミニ・カラカ(チャラ・カーラカ)〕

チャラ・カラカのチャラとは「動く・可動」という意味です。

一般に使われるカラカは、金星が美・芸術・恋愛で、月が心や母親とか、惑星に対応し固定されていますが、ジャイミニで使われるチャラ・カラカは、その惑星が在住する度数により、意味が変化します。
(※度数というのは、牡羊座を基点とした360度の絶対度数ではなく、各星座内の度数(0~30°)です。)

7カラカ制を使う場合、それぞれのカラカは、意味の上で1室から7室に対応します。それぞれのカラカには、その名前が意味するもの以外にも、関係するハウスの意味合いも含まれています。

 

《アートマ・カラカ:AK》

1番度数の高い星です。

アートマとは真の自分・魂を示す言葉で、自己・自分を示します。

カラカムシャ・ラグナを見つけるときにも使用します。

また、アートマ・カラカが入っているナクシャトラも、月や太陽、ラグナに加え、自己をよくあらわすとのことです。

1室を象徴し、性格、容姿、健康などを示します。

 

《アマティヤ・カラカ:AmK》

2番目に度数の高い星の甘ちゃんです。

アマティヤは言葉上では「大臣」という意味で、実際上は援助者・アドバイザーを指します。

また、アートマが『真の自己・魂』なのに対し、その援助者ということで、その人の『心』も示します。

仕事の成功や、金運を見るときに非常に重要になります。(AKより重要と書かれている本もあります。)

今後のジャイミニ系の解説も、AmKの使用法が非常に多くなります。

アマティヤ・カラカは、富・経済・言葉・家族など、2室を象徴しますが、成功や仕事など、5、9、10室の象意も含みます。

 

《ブラトリ・カラカ:BK》

3番目に度数の高い星です。

ブラトル・カラカは、父親、兄弟姉妹を指します。

弟、妹、近所の人、短距離移動、趣味など、3室の象意を象徴します。

また、父親、兄、姉、友達など、9、11室の意味も含みます。

 

《マトゥリ・カラカ:MK》

4番目に度数の高い星です。

マトゥリ(マター)は、母親を示します。

母、不動産、乗り物、幸福など、4室を象徴します。。

 

《プトリ・カラカ:PK》

5番目に度数の高い星です。

プトラは子供を意味します。

また、仕事においては部下を示します。(※また、PiKはボス・上司を示す)

子供、知性、創造性など5室の象意を示します。

 

《グナティ・カラカ:GK or JK》

6番目に度数の高い星です。

グナティは、言葉上では「父方の親戚」という意味ですが、実務上は「敵・ライバル」を示します。

発音が難しく、インドでの表記も、Jnaati Karakaとか、 gnaatiとかgyaatiと書かれます。

敵・病気・トラブル・争いなど6室の象意を象徴します。また、不幸・障害・損失など、8、12室の象意も含みます。

 

《ダラ・カラカ:DK》

7番目に度数の高い星です。

ダラ・カラカは配偶者を示します。

7室の象意を象徴し、配偶者、ビジネスパートナー、海外旅行などを示します。

ラオ先生は、「ジャイミニ系とパラシャラ系は混ぜて使ってはいけない」と言っていますが、ダラ・カラカだけは別で、ヴィムショッタリー・ダシャーなどでも使用できるとのことです。

例えば、「今は月期で、この月はダラ・カラカだから、恋愛の時期かもしれません」みたいな鑑定をすることも可能です。(ただし、一般にDK以外のチャラ・カラカの象意は、チャラ・ダシャーしか使えないと思った方がいいでしょう。)

 

表にまとめると以下のようになります。

 
  No ジャイミニ・カラカ 表記 表示する
人物
象徴する
ハウス

高い
度数

 

 

低い
度数

アートマ・カラカ AK 自己 1
アマティヤ・カラカ AmK 支援者 2、(5、9、10)
ブラトリ・カラカ BK 兄弟・父親 3、(9、11)
マトリ・カラカ MK 母親 4
プトリ・カラカ PK 子供 5、(9)
グナティ・カラカ GK 敵・ライバル 6、(8、12)
ダラ・カラカ DK 配偶者
パートナー
7

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