【1.子供について

子供についてです。

・『Jyotish-and Progeny』 by Sri Jagannatha Center

を主に参考にしています。

あと少し以下のネット情報を参考にしています。

http://www.indiaparenting.com/hindu-rashi/454_5074/vedic-astrology-predictions-related-to-childbirth.html
http://www.astroguru-india.com/prediction_of_child_birth_article.html

あと「インド占星術の秘宝」も参考にしています。

 

子供の要素

子供について判断するときには、以下の要素を考慮します。

【第5室】
ホロスコープにおいて、第5室は子供に関するハウスです。また、月ラグナから5室、木星から5室も重要で、同様に考慮される必要があります。
吉星が在住・アスペクトすると良く、凶星が在住・アスペクトすると悪くなるというのが原則ですが、そう単純ではないようです。
木星が5室に入ると、二重象意となり、子供について良くないと言われます。ただし、例外も多く、非常に多くの子供を持つ場合もよくあります。

 

【第5室の支配星】
5室支配星がドシュタナに配置するときや、凶星に傷つけられている時、子供に問題が生じるというのが原則です。逆にケンドラやトリコーナに位置したり、吉星の影響がある時は子供に良いと言われます。
ただ、『Jyotish-and Progeny』には、5Lが水星・金星・土星と同居するとき、子供について問題が生じると書かれています。

 

【木星、子供の表示体】
木星が支配する射手座と魚座は、子供のための主なsignificatorの星座です。
木星が有害なハウスに置かれている(6 室、8 室または12 室)時や、ラーフ、ケートゥや土星のような有害な惑星に関連して、木星がホロスコープにおいて弱い場合、出産が妨害されます。

 

【月の配置】
5室に月がある時、多くの子どもたちに恵まれます。しかし、月にラーフ、ケートゥ、土星のような悪の惑星の影響がある時、出産の抑止力として作用するでしょう。
一方、『Jyotish-and Progeny』には、サプタムシャ(D7)において、女性のチャートでは月、男性のチャートでは太陽と木星が、出産・こどもに関するキーとなる惑星であり、これらの惑星が凶のハウスや、凶星に傷つけられている時、子供について問題が生じるか、子供ができないと書かれています。

 

【多産星座・不妊星座】
蟹座、蠍座、魚座は、多産の星座と考えられています。一方、牡羊座、獅子座、乙女座は不妊の星座と呼ばれています。あまり決め手にはなりませんが、参考程度に・・・

また以下のような記述もあります。

「9室が奇数の星座である時、多産となり、偶数である時はその逆となる。」(原文:The ninth in odd sign indicates many children and Vice versa. (J.S. 1.4.29 – 30)

(※9室が奇数星座ということは、要するに、ラグナが奇数星座の時に多産ということですが、1/2の人がそうなるので、こちらもあまり有用な情報ではないですね。)

 

【サプタムシャ・チャート(D7)】
D7チャートは、子供に関する分割図であり、受胎、子どもの性別、子供の誕生、のような子供に係る事項をより深い情報を与えます。
このホロスコープの第5室があなたの子供の主な決定要因です。D-7チャートの強さと5 室支配星の配置、第5室、木星の強さなど要因は 、子供たちと子供たちから得られる幸福について予測することができます。

 

【9室と7室、それらの支配星】
こちらのサイトには5室から5室目である9室、そして、結婚のハウスである7室の重要性も述べられています。
詳細な分析には、これらのハウスや支配星の状態も見ていく必要があります。

特に9室については、古典にも多く記述があります。

聖者ジャイミニは以下のように述べています。

「太陽・ラーフ・木星が9室にある時、たくさんの息子を持つでしょう。」

一方、聖者パラシャラも、以下のように同様なことを述べています。

「太陽・ラーフ・木星は優れた子供を与えるでしょう。」(9室かどうかは不明)

また以下のような記述もあります。

「9室に月がある時、(一人の)息子が得られるでしょう」

 

〔不妊について〕

聖者ジャイミニはウパディーシャ・スートラで、生殖能力について述べています。サンジャイ・ラス氏は以下のようにまとめて解説しています。(ちょっとややこしいです)

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「この方法はラーシ・チャートに基づきます。
ラグナと太陽からの3室と9室のハウスのアルーダ・パダ(arudha padas)を求めなさい
太陽からの3室目と9室目 (AS3とAS9)のアルーダ・パダは精子の生命・魂(アートマ)を作る能力を有します。
ラグナから3室目と9室目のアルーダパダ(A3とA9)は、肉体的な子供を作る能力を示します。

もし太陽が、それらのパダから、2番目、6番目、8番目、または12番目の家にあるならば、不妊になります。
同様に、もし金星と水星がこれらのパダで同居しているなら、こちらも不妊になります。

もし、これらのパダが傷ついていないならば、出産が遅れても、子供が否定されるないでしょう。
もし、ラグナからのこれらのパダが傷ついているなら、医療的な治療が必要ですが、占星術師は不必要な処方をするべきではありません。
しかしながら、もし、太陽からのこれらのパダが傷ついているなら、占星術的な処方が必要でしょう。

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・サプタムシャにおいて、水星、土星、かつ/もしくは、金星がラグナからトリコーナに位置しているならば、子供は否定される傾向にあります。
水星と土星は去勢・不妊の惑星であり、これらがラグナに位置すると、不妊となります。
一方、金星は多数の人と関わりを持つ原因となるため、妊娠の機会が減ります。(←よく意味が分かりませんが、遊んで結婚しないためということでしょうか・・・?)

注:ラス氏は以下のように述べています。
「土星と水星と金星が、トリコーナに“単独”で在住するなら、他のどんな良いヨガがあろうとも、その人は不妊にります。これは最優先の法則です。」とのことです

・子供を作る上での成功は、女性では9室、男性では5室を見るべきです

・サプタムシャにおいて、トリコーナに火星と土星の影響がある時、養子を持つことを示唆しています。
火星と土星はそれぞれ「弟・妹(若い兄弟)、「兄・姉(年上の兄弟)を示しますので、血縁者からの子供を得ることか、または離婚経験者ですでに子供のいる人と結婚することを示しています

上記は『Jyotish-and Progeny』からですが、
「インド占星術の秘宝」には、子供に恵まれない組み合わせとして、以下のように書かれています。

  1. 第5室の支配星が減衰、敵対星座、弱い室にあり、6、8、12室の支配星と同居し、吉星からのアスペクトがない。
  2. 火星と土星が、5室をアスペクトしている。
  3. 7室の支配星が5室にある時、妻や子供を持てない。
  4. ラーフが5室にあり、5室支配星がドシュタナにある時、子供を失う。
  5. 5室の支配星が火星かラーフと同居していると、子供を失う。
  6. 5室の支配星と木星が火星と同居していると、子供に恵まれない。
  7. 5室の支配星が太陽と金星と同居していると、子供に恵まれない
  8. 木星、ラグナロード、5室支配星、7室支配星が弱いと子供に恵まれない。
  9. 凶星が1室、ラグナロードが5室、5室支配星が3室、月が4室にある時は、子供に恵まれない。
  10. ラーシチャートの月が偶数星座にあるか、ナヴァムシャの5室にあり、太陽からアスペクトされていると子供に恵まれない。

9と10は、子供にまつわる苦悩が大きいとのことです。
(※3や9、10あたりはなんでそうなるのか謎です。
特に10の月の5室は、良いとされるのだが・・・しかも太陽のアスペクトということは月は満月・・・なんで良くないのか分かりません。)

 

〔子供の例1(ほとんど例外則)〕

私が以前見た方のチャートです。(許可はありますが、名前と時間は伏せます)

・木星5室は、二重象意で子供に良くない。
・5室と木星はMaSaCoを受けています。
・5室支配星は太陽と同居で8室・・・しかも太陽12°27、金星12°48で緊密でコンバーストです。
・9室はRa在住で、9Lは減衰。
・月ラグナから5室はまずまずですが、5Lは木星でMaSaCoで3室。
・木星ラグナから5室はラーフ在住で、5Lの土星は減衰。

子供について、かなり最悪っぽいですが、何人のお子さんがいると思いますか?

・・・4人です。

なんでやねん!と思われますが、ラーフは9室です。

上記の太陽・ラーフ・木星が9室にある時、たくさんの息子を持つでしょう。」

の法則が効いているんでしょうかね?
だとすれば、これは他のマイナス要因をも打ち消す、優位性の高い法則になります。

他の観点では、木星5室は、一般の解釈では少子ですが、逆にかなりの多産になる時もあります。
5室には、木星在住と土星のアスペの影響があります。
木星と土星の両方の影響がある時、現実化しやすいのかもしれません。

また、中学生、小学生の子は不登校、さらに2歳ぐらいの子がいて大変です。

5室や木星の傷の方は、子供で苦労するチャートを示しているのでしょうか・・・(もしくは子供が苦労をする)

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