【鑑定の伝え方】:原因や処方のレベルや視点
今日は、少し、「原因や処方のレベルや視点」ということについて述べてみます。
鑑定をしていると、たまに、今起きていることの原因・理由を聞いてくる方がいます。
理由と言われましても、視点により、いろんな回答がありますので、ちょっと返答に困りますね・・・
例えば、ある人が殺された時、なぜ死んだのかと原因を聞かれれば・・・
医者は、刃物で腹部を刺された結果、複大動脈が切れて、失血死したと言うかもしれない。
警察は、彼との金銭のトラブルの怨恨から、刺されて死んだと言うかもしれない。
心理家は、小さい頃の貧しく、母親のいない家庭環境が彼女に影を落とし、その結果、お金への執着と否定的・悲観的な性格を形成し、それが今回の事件を引き起こしたと言うかもしれない。
占星術師は、彼の星回りからトラブルによる死が予測され、ダシャーとトランジットから、死ぬべき時期に来ており、過去の悪いカルマがこれらの星回りにより芽吹いたと言うかもしれない。
おそらく、どれも間違ってはいません。説明としてはどれも正しいでしょう。
ただ、前者に行くほど、より表面的・直接的であり、
後者に行くほど、より内因的・内在的になります。
要は、扱っているレベル・視点ということになります。
同様に、私たちが人に処方・アドバイスするときも、このレベル・視点というものがあります。
宝石処方やマントラは、カルマというものに直接働きかける内在的な処方でしょう。
また、「~という観念があなたを不幸にしているから、・・・という考え方をしてみてはどうですか?」というアドバイスは心理的な処方でしょう。
「口でのトラブルが予想されるので、人と話す時は言葉に気をつけなさい」というのは、かなり実際的なアドバイスでしょう。
上記のように、私たちが依頼者にアドバイスするとき、その人の、性格や嗜好、心理面や精神面を考慮に入れる必要があるかと思います。
神秘的・精神的なことに興味が全くない人に、宝石やマントラ、祈りや瞑想を勧めても、おそらく絶対やらないでしょう。
また、この依頼者は悲観的過ぎて、行動を勧めただけでは変わらず、同じことを繰り返すと思ったら、心理面・考え方から変える必要があるでしょう。
逆に、現実的・実務的な処方を求めている人には、心理的なアドバイスは煩わしいだけかもしれません。
私たちが依頼者への処方・アドバイスを考える時、少し、その人の性格や嗜好を考慮し、どのレベルに働きかけるかというものを意識してみるといいかもしれません。
関連記事:
- 【ナクシャトラ】 21.ウッタラ・アシャーダ
- 【運命と自由意志⑪】:死の理由
- 【調査】:訪問する方のナクシャトラの調査結果
- アメリカ大統領選について
- 【情報】:ジャガンナータでの 出生図(ネイタル)とトランジット図の比較の方法
コメントを残す