〔ある社長のチャートと火星のマガーについて〕

ちょっと、ナクシャトラの研究をしたいと思います。

以下は、うちの会社と付き合いのある、とある会社の社長さんのチャートです。
この社長さん、超大金持ちで、車を100台ぐらい、自家用飛行機も所有しています。
また、天才肌で、非常に研究熱心です!

この方のチャートは、以下のようになります。(掲載許可は得ています)



すごいチャートをしています。 トランプ大統領と非常によく似ています。(以下、トランプ氏のチャート)

 

ラグナ・火星・土星・ラーフ・ケートゥは同位置です。
月と太陽が逆ですが、トランプ大統領が月減衰・蝕に対して、こちら社長さんは月高揚で、蝕は免れています。
むしろ、こちらの社長の方が良いのではないかと思えますね!^^

 

〔性格・一般〕

RYKの火星が自分を示す1室に入っています。また、火星と非常に相性が良い、マガーという「王」のナクシャトラに入っています。
1-4の星座交換になっています。
火星の配置は4L→1Hで、トランプ氏と同じ配置であり、
さらに、4室に木星と太陽があり、スーリヤ・グルヨガを形成しています(※1)
また、高揚・満月の月のアスペクトがあり、高品位なガジャケーサリー・ヨガを形成(※2)。スーリヤグルとガジャケーサリーの両方があり、非常に幸運!
4室の象意である土地・車・建物・贅沢品に恵まれていることを示します。

一方で、月とラーフが緊密に同居しています。月は心を示します。ラーフは欲求の星であり、外交的であり、ずるさや狡猾さも示します。この高揚の月と高揚のラーフのコンジャクションは、行動力の源となるとともに、勇気のある行動や外交性、また狡猾さを示しています。(実際、ちょっとえげつない商売もしています)

かつ、4室は金星と水星に挟まれ、シュバカルタリ状態・・・月から見て、6、7、8室に吉星があるので、アディ・ヨガ(チャンドラディー・ヨガ)を形成しています。非常に珍しいヨガで、社会的に成功する。高い地位に就く。繁栄・権力を享受する。敵を打ち負かす。ことを示します。ちなみに、これはビルゲイツと同じ配置(ヨガ)です。

また、水星は言葉・知性・論理性・コミュニケーションという象意があり、この水星が同様に知性・コミュニケーション、表現を示す3室に位置しています。水星は友好星座の天秤座に在住、凶星の影響はなく、ディスポジターの金星は幸運・創造・教育の5室に在住。このことは、非常に頭がよく、コミュニケーション能力が高くなります。3室には文筆という象意もあるので、ここに言葉を示す水星が入ることによって、物を書く才能も高いと思われます。また、芸術関連で、大きな才能を示すでしょう。
実際、ピアノと語学が非常に達者です! (学生時代はピアノで稼いでいた。また数か国語を話します。イギリスに留学経験もあります。)

また、トランプ氏も離婚歴がありますが、この社長も離婚歴があります(7L→12H・敵対星座)

 

〔仕事運〕

さて、仕事運を見てみます。
仕事を示す10室には、高揚の月と高揚のラーフがあります。
Wで高揚の惑星が入るのは、この牡牛座のみであり、実際にこの相を持つのはラグナが獅子座であること=1/12。月が高揚すること3/360=1/120。ラーフが高揚1/12であり、1/12×1/120×1/12=1/17280となり、17280人に一人ということになります。
ラーフは海外を表し、月は12室支配星であり、どちらも海外を示します。
そのため、お仕事は海外と関わることになります。転職も吉でしょう。
実際、留学後、海外の有名な研究所に務めて、その後、日本に帰って、丸紅だか伊藤忠だかの研究所所長をやり、その後独立して社長をして大成功。中国にも支社があり、そちらは大変儲かっています。

10室支配星は、創造・学問・幸運を示す5室に入り、これはラージャ・ヨガです。ディスポジターの木星も大変よい位置・状態です。
仕事の惑星が5室に入ることにより、製造業やクリエイティブな職業、学問や教育に関わる仕事をすることを示唆しています。
高等教育を受けており、学識が高いことも示しています。

また、10室には、5-8支配の吉星である木星と1室支配の太陽のアスペクトがあり、これも学問・研究と、自営業(社長・企業)を示唆しています。
木星と太陽にとって友好星座であり、木星はヴァルゴッタマで非常に強い状態です。

またナヴァムシャ・チャート(D9)では、10室支配星は研究を示す8室に在住し、9室支配星と同居し、ダルマ・カルマ・ラージャ・ヨガを形成しています。これは、仕事行においての幸運と、研究に従事することを示しています。これに、12室支配星である太陽がアスペクトして、ここでも海外や転職を示しています。

 

〔財運〕
2-11支配の水星は友好星座である天秤座・3室にあり、ディスポジターの金星は、幸運の5室にあります。両惑星とも、凶星の影響もありません。このことは良い財運であることを示しています。

そして、生活の質・裕福さ(土地・車・家・快適性)を示す4室は凄まじいことになっています。
まず、1室と4室とで星座交換しています。しかも、4室支配星の火星(RYK)はマガーのナクシャトラに入っています。
マガーと火星の相性はよく、この配置は不動産王であるトランプ氏と同じものです。
この、高品位の1-4の星座交換は、土地・乗り物・家・贅沢品が自分に入ってくることを示しています。
また、4室には5-8支配の木星と1室支配の太陽がコンジャクトし、ラージャヨガを形成しています。同時に、気高さや教師、高い地位を示すスーリヤグル・ヨガ、また、10室にある月と、4室の木星とで、ガジャケーサリー・ヨガを形成しています。
そして、4室の両脇である、3室と5室にはそれぞれ、水星と金星が位置し、シュバカルタリ・ヨガを形成しています。これは月から見ると、6-7-8に吉星があることになり、チャンドラディー・ヨガも形成しています。
総合して、これは大変吉祥な相であり、4室は私の見た中で最強ともいえる強さを誇っています。
車を多く所有しているそうですが、この4室が原因であることは間違いありません。ほかにも多くの資産があり、飛行機の所有などもこの4室の影響でしょう!

 

〔マガーについて〕
火星や太陽のマガーは、非常に良いとされています。
マガーの説明には
「他のファクターが等しいのなら、王の星である太陽や火星がマガーに入ると、その星は非常に強くなり、逆に奴隷の星である土星やラーフ、ケートゥが入ると、その星は大きな障害になる。」とあります。
http://indian-vedic-astrology.com/nakshatra.html#n10

 

また、他に類似例がないか調べてみますと・・・
ヘンリー・フォードが当てはまりました。こちらどうぞ。
http://www.astro.com/astro-databank/Ford,_Henry

獅子座ラグナで火星はマガーに入ってます。(※ラーフとケートゥは上記の2氏とは逆)

上記2氏と同様に、ヘンリーフォードも大金持ちです!

上記の例を見ると、マガーの火星が強くなるというのは、結構ガチな法則かもしれません。
特に獅子座の場合は、火星がRYKであるために、かなり良い相になるのでしょう!
そういう意味では蟹座も有望かな・・・

ちなみに私も、火星がマガーにあります(※蟹座ラグナです)。
私はガンダーンタ在住なんでダメかもしれませんが・・・^^;

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