【1.AK(アートマカラカ)の例

あまり面白くありませんが、一応、AK期についても解説しておきます。

射手座期とGKについてやりましたが、AKも上昇と失墜の時期と言われます。

でも、調査すると、なかなか判断が難しいという結論のようです。

パラシャラ仙は「獅子座期」、「射手座期」、「アートマカラカ(AK)の時期」についての危険性について述べています。
また、『Jatak Tattva』には、AK期の危険性が述べられていますが、それがヴィムショッタリーダシャーなのか、チャラダシャーなのか述べられていません。

以下、少しだけ、ヴィムショッタリーダシャーとチャラダシャーにおけるAKの時期について、例を用いて見てみます。(※ラオ先生の、『Jaimini’s Chara Dasha』というテキストからの引用です。)

 


〔例1.エリザベス女王Ⅱ〕

 

〔チャラダシャー〕
Maha Dasas:
Cp: 1926-04-21 – 1928-04-20
Sg: 1928-04-20 – 1929-04-20
Sc: 1929-04-20 – 1931-04-21
Li: 1931-04-21 – 1935-04-21
Vi: 1935-04-21 – 1941-04-20
Le: 1941-04-20 – 1945-04-20
Cn: 1945-04-20 – 1957-04-21
Ge: 1957-04-21 – 1966-04-21
Ta: 1966-04-21 – 1975-04-21
Ar: 1975-04-21 – 1984-04-20
Pi: 1984-04-20 – 1986-04-21
Aq: 1986-04-21 – 1994-04-21
Cp: 1994-04-21 – 1996-04-21
Sg: 1996-04-21 – 1997-04-21
Sc: 1997-04-21 – 1999-04-21
Li: 1999-04-21 – 2003-04-21
Vi: 2003-04-21 – 2009-04-21

エリザベス女王のAKは木星です。減衰していますが、高揚の火星と同居しています。

ヴィムショッタリーダシャーで見てみますと・・・
彼女のマハーダシャーの木星期はまだ来ていませんが、サブダシャーは何度か来ています。(※エリザベス女王の木星期は2007.11からですが、この本は1993年に初版、2005年に増補版で、まだ木星期は来ていませんでした。)
調べても、木星期には、特に目だった失墜はありません。

チャラダシャーで見てみますと・・・
AKが1室に来る山羊座期、10室目に来る牡羊座期とも、特に失墜は経験していません。

 


引用は以上です。

ラオ先生の本には、他にもいろいろ例が載っていますが、良かったり悪かったりです。
(※ご興味のある方は、本を買ってみてください。たしか、清水先生も翻訳本を出していたと思いましたので、ご購入されるといいかもしれません。)

要は、AK期は、上昇したり、失墜したり、良くわからんという事みたいですね。
ただ、AKの状態に依存して、ダシャー期に吉凶が反映する傾向があるようです。

AKについて、一つ言えるのは、ヴィムショッタリーダシャーにしろ、チャラダシャーにしろ、他の要因も考えて、早急に結論を出してしまわずにしなければならないという事です。

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