メルマガからの転載です。重要な法則なんで、ブログの方でも紹介いたします。

ただ、そのまま載せるのは、メルマガの読者に申し訳ないので、メルマガより例を減らして掲載しています(4つ→2つ)m(__)m


 

占いの鑑定に当たり、注意しなければならないのは例外則です。
例外則は知っていなければ、全く逆の結論を出してしまいます。

反対の結果をもたらすというのは、分からないことよりも悪いです。
良いと思った時期が悪かったり、才能がないと思っていた分野で才能があったり、こういう間違いは致命的です。むしろ占いなどやらない方がましということになってしまいます。

というわけで、インド占星術における例外則について取り上げてみます。

 

さて、減衰惑星というのは一般には嫌われますね。その支配や在住しているハウス、星の象意などに悪影響を及ぼし、その星のダシャー期には良くないことが起こりやすいです。

ただし、そうでない例外則があります。

一番有名なのはニーチャバンガです。ただし、ニーチャバンガについては、評価はいろいろです。
「ニーチャバンガしてると、その星は逆に凄く良くなる!」という言い方をしている古典や占星術師もいます。

また逆に、Light on Lifeでは、「ニーチャバンガがあっても、障害者がリハビリや補助器具で生活に支障がなくなったようなもので、健常者には戻れんよ」 みたいに書かれています。

http://indian-vedic-astrology.com/brog-1/2015/04/24/neecha-bhanga/

 

また、ニーチャバンガ以外にも、はっきり減衰している星の状態が良くなると思われる配置があります・・・今日は、その法則を取り上げてみたいと思います。

それは、

『3室、6室支配星や、3室、6室在住星が減衰する場合、
この配置の時、その星は逆に強くなり、ラージャヨガ(カラカ)のように振る舞う。』

という法則です。

ラオ先生の「運命と時輪(下)」お持ちでしたら、16Pに少し書いてありますのでご残照ください。(※非常に少なく、サラッと書かれているだけです。)

 

また、マーク・ボニーという人がこの例外則について詳細に調査した本が出版され、それを最近、清水先生が翻訳して出版しています。(詳しくはこちらより→マークボニー(英語)清水先生(日本語訳)。)

本には、デミ・ムーアなどの例などが非常に詳しく載っています(チャートやダシャーなど、非常に詳細なところまで扱っています。買う価値ありです!他にも多数の鑑定例があります。)

より詳しく知りたい方は、ご購入されるといいかと思います。
(※あまり売れないと、清水先生も翻訳本を出さなくなってしまいます。その意味でも、日本のインド占星術の発展のためにも、できるだけ買ってあげてくださいm(__)m)

 

鑑定をしていて、この法則が当てはまる人がいたので、少し例を挙げます。

 

〔例1:橋下徹 市長〕

橋下徹・大阪市長です。以前、このブログでも取り扱いましたね!

橋下徹

 

ラグナは鑑定家さんの見立てだと、蠍座ラグナになります。
土星が減衰してますが、蠍座ラグナだと、3室支配→6室在住で上記の法則がダブルで当てはまります。
普通に考えれば、6室に減衰惑星が入れば、そのハウスの悪いところが出そうですが、実際は6室(訴訟・ディベート)について、元弁護士であり、かつ、お茶の間を沸かせるあの議論の強さは半端ないです。
また、月ラグナから見ても、3室支配星が減衰することになり、これも上記の法則が当てはまります。

 

〔例2:あるインド占星術師の方〕

あるインド占星術をしている方のチャートです。(このメルマガの読者でもあります。許可を得て掲載しています。個人情報は消してあります)

Aさん

この方の場合、橋下市長と同じく、蠍座ラグナで土星が減衰しています。3室支配かつ6室在住なんで、この方もダブルで当てはまりますね!
また、D-9では、6室支配星の金星が減衰で、これも当てはまります。(※水星、金星がお互い減衰・対向アスペクトのニーチャバンガもあり、めずらしいです。しかも両方ともケンドラ、アスペクトバックがあり、水星の場合はディスポジターの木星が高揚と、非常に多くの多重ニーチャバンガになってます。)

パッと見てみますと・・・お仕事は、10室・金星(アマラ・ヨガ)や、素晴らしい11室(←2-5-8-11-10Lが絡むラージャ・ヨガ、スーリヤグル、ニプナ等)があり、非常に良さそうです。実際、この方は大企業に就職しているそうです。2、11室より、収入も良さそうです。また、ラーシ、D-9において、ともに8室系が強く、インド占星術をしているもの頷けますね。

さて、この土星について見てみますと・・・
3室支配→6室在住で減衰の土星なんで、普通に見たなら土星期は最悪な時期に思われますが、実際は学びが多かったり、評価されたりで、良い時期とのことでした。(現在、土星期が継続中)

また、3L-土星減衰なんで、普通に見たら忍耐や粘り、責任感等が無くなりそうですが、実際は我慢強く、粘りのある性格をしています。

また、3-4室支配→6室在住・減衰なんで、普通に考えれば、弟妹、家庭、または母親との関係はあまり良くないと判断しそうですが、実際は、妹さん(←同居されている)、ご両親とも、非常に仲が良いそうです。

このあたりはすべて、この例外則が働いていると判断できそうです・・・知らなければ、全く逆の結果を出しそうですね。

 

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さて、これまで見てきて、『3室、6室支配星や3室、6在住星が減衰する場合、その星は逆に強くなり、ラージャヨガ(カラカ)のように振る舞う』というのは、かなり信頼性のある法則のように思えます。

皆様も減衰惑星を見たら、この法則が当てはまっていないか注意してみるようにしてください。

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