メルマガからの転載です。

今回は、非常に依頼の多い「結婚」に関するプラシュナです。
結婚は質問が複雑な場合が多いですので、ネイタルだけでは厳しいです。
結婚のプラシュナをマスターしないと、プロとしてはやっていけないかもしれません。

結婚のプラシュナ-その①

結婚において最も重要なのは7室・7室支配星とラグナ・ラグナロードです。あと金星も重要になってきます。このあたりは、ジャータカとあまり変わりませんね。
その他、プラシュナでは、1Lと7Lがイタサーラを組んでいるかということや、月の状態も重要になってきます。

下記に、プラシュナにおける結婚に関する法則を記載します。

 

  • 7室と1室の絡みは結婚の成功を示す(7L→1H、1L→7H、1-7exchange)
  • 1L、7L、金星の高揚hが結婚の成功・早婚を示す
  • 金星やそのディスポジターがウパチャヤハウス(3、6、10、11室)に在住していると、幸福な結婚生活(※3、6室でなぜ良いのかは不明)
  • 月が7H、2H、ウパチャヤに在住し、木星のアスペクトがある場合、早婚となる。
  • 月が7H、2H、ウパチャヤに在住し、凶星のアスペクトがある場合、結婚の否定となる。
  • 月が3、5、6、7、11室に在住し、木星のアスペクトがあると早婚になる。
  • 月が1、4、5、8、9、12室に在住し、木星のアスペクトがあると結婚の障害になる。(※1、5、9室でなぜだめなのかは不明)
  • 土星が女性(偶数)の星座にあると、結婚が可能
  • 土星が奇数(男性)の星座にあると、結婚の否定。ただし、土星が奇数の星座に居ても、ラグナや7室で、定座や高揚ならば結婚が可能
  • 吉星がケンドラにあると、結婚を示唆
  • 1Lまたは月が7Hにあり、7Lがラグナにあるとき、努力なしで結婚できる

 

〔早婚まとめ〕

  • 1Lや月が7室在住
  • 1Lまたは月が、7Lとイタサーラを組んでいる
  • 強い月と金星が、偶数の星座か偶数のナヴァムシャにあり、ラグナをアスペクトしている
  • ラグナが双子座、乙女座、天秤座、水瓶座
  • 月か金星が、ラグナか7室に在住
  • 月か金星が吉のハウスで高揚
  • ラグナが女性のドレッカナにあるとき。

※ちなみに、女性のドレッカナは以下の通りです。
 牡牛座の第一ドレッカナ
 双子座の第一ドレッカナ
 乙女座の第一ドレッカナ
 蠍座の第一ドレッカナ
 蟹座の第二ドレッカナ
 蠍座の第二ドレッカナ
 射手座の第二ドレッカナ
 山羊座の第二ドレッカナ
 魚座の第二ドレッカナ
 乙女座の第三ドレッカナ

 

〔誰が結婚に協力・交渉するか?〕

・2Lに絡む惑星(カラカ、ハウスの支配星)が協力・ネゴシエイトする。

例えば、2Lに月や4Lがコンジャクトしていると、母親が結婚に協力することになる。

 

〔結婚時の両親の生死〕

・太陽や月が減衰して、ラグナやアルーダラグナ(AL)をアスペクトしていない。
 →父(太陽の減衰の場合)や母(月の減衰の場合)は結婚時に生きていない。

・同様に、太陽や月が減衰して、7室やA7をアスペクトしていない。
 →配偶者の父や配偶者の母は結婚時に生きていない。

・強い太陽がラグナや7室をアスペクト
 →結婚時に父親は生きているが、配偶者は彼から利益を得ることはない

 

〔婚約決定後の障害・妨害〕

・8H・8Lは結婚の障害となります。

・凶星が8室にあり、他の凶星と絡んでいるとき、または8Lが7Lや7Hや金星と絡んでいる時、婚約後に結婚が中止となる。

・同様に、6室は病気や口論などを示します。凶星が6室にあったり、6Lが7Hや7L、金星と絡むとき、病気や口論、誤解などの障害を示す。

・傷つけられた火星が7室で高揚したり定座であったりすると、結婚後にその女性(配偶者?)が死ぬことを示唆している。

 

〔配偶者の特徴〕

・「ヴェーダー星学教本」によると、配偶者の特徴は7室を1室として見たときのチャートとなるとのことです。(このあたりはジャータカと変わらず)

・また、「Prashna Shastra」によると

  • ラグナ、ラグナロード、月が固着星座 → 配偶者は純粋でスポイル(ダメに)されてない
  • ラグナ、ラグナロード、月が可動星座 → 配偶者はスポイル(ダメに)されている
  • ラグナが可動星座で月が変通星座 → 配偶者は純粋でないが、彼女の欠点は取るに足らない
  • 月と火星が固着星座が変通星座で同居している → 配偶者は情事の隠し事がある
  • 月と火星が可動星座で同居している、または月と土星がラグナで同居 → 配偶者は性的に奔放

以下の組み合わせは「不貞・淫ら(unchaste)」となる

  • 火星と土星がケンドラで同居して、蠍座か蠍座のドレッカナに位置している月が金星にアスペクトしている
  • 減衰した凶星が5室にあり、他の凶星をアスペクトしている
  • ラグナに太陽がある
  • 6、7、11室すべてに凶星が位置している。

 

〔配偶者となる人がいる方向〕

・「ヴェーダー星学教本」によると、配偶者の方角は、7Lの星が示す方角とのことです。(例えば、7Lが水星なら北など)

・「Prashna Shastra」によると、ラグナまたはアルーダ・ラグナ(AL)のうち強い方の星座が示す方向とのことです。(例えば、牡羊座なら東など)

 

以上です。

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