今日から、プラシュナをちょくちょくやっていこうと思います。

以前に解説しましたが、一般のネイタルでは、細かい質問には答えにくいです。

「この人と結婚できますか?」みたいなよくある質問に、ネイタルから判断するとすると・・・
お互いのダシャーが結婚時期が合うこと、また、互いのチャート上で示されている結婚相手の性格が双方に似ていること、などから判断するしかありません。ですので、「おそらくそうかもしれない」「結婚の可能性は高い」ぐらいの判断しかできず、確定的な判断はできません。

ところが、プラシュナなら、イエス・ノーがかなりはっきり出ます。
この上なく便利で、汎用性が高いです。

プロの占星術師としてやっていこうと思っているなら、卜占系を1つマスターしなければやっていけません。

 

〔日時・場所の選定の問題〕

さて、プラシュナには日時・場所の選定の問題があります。
現代は昔と違って、ネットというもので鑑定できます。
それにまつわり、チャートを作る上で以下のような新たな問題が浮上しています。

  • 依頼者が質問を発した時間なのか? または、占い師が読んで質問を理解した時間なのか?
  • 場所は依頼者がいる場所なのか? または占い師がいる場所なのか?

一般に手紙での依頼は、鑑定者が読んだ時間、鑑定者のいる場所をもとにチャートを作る』とされています。
そういう意味では、メールやネットでも、占い師が見た時間、占い師がいる場所が優先されると思います。

しかしながら、例えば、掲示板などだと、複数の鑑定者が色々な時間に読みます。
すると出来てくるチャートも様々で、あるものは肯定的だったり、一方では否定的だったり、統一した見解がなくなります。
そういう意味では掲示板でプラシュナは向いていないかもしれません。
掲示板の場合は、依頼者が質問を発した時刻・場所を使うべきかもしれません。

実は、これらの問題は占い師たちの間でも結論が出ていません。
昔は依頼者が占星術師のところに赴くか、手紙を書くしかなかったので、これらの問題は発生しませんでしたが、現代はメールやら掲示板やらで世の中が複雑になってきましたので、いろんな問題が発生しています。
どの時間・場所を使うのがいいか、いろいろ検証が必要かもしれません。

 

ただ、以前投稿した「プラシュナの原理」でも説明しましたが、どちらを使うかは、もしかしたらあまり意味がないことなのかもしれません・・・それを選んだ偶然性も、ある意味、必然的な要素(共時性)としてチャートに組み込まれる・・・そんな気もします。

次回に解説するラグナの取り方についても、決まった一つのルールがあるわけでなく、いろいろな方法があり、ある意味結構いい加減です。

ある意味、わざと厳格に決めずに、偶然性を取り入れることで、神様(または共時性)が介在する余地を作っているようにも見えます。

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