【プラシュナ・基礎】:ラグナ・アセンダントの取り方・選定について
〔ラグナ・アセンダントの取り方・選定について〕
昨日、掲示板におけるラグナ(時間・場所)の取り方の問題について投稿しましたが、そもそもプラシュナにおいて、ラグナの選定は結構いい加減です。
質問されたその時間のラグナでやったり、鑑定者が自分で選んだり、依頼人に数字を選ばせたり、目に入った数字からだったりします。
以下にその種類を記載します。
【①:その時、その瞬間のラグナを使う方法】
一番スタンダードです。多くの人がこの方法を使っています。清水先生や本多先生も、ほとんどこの方法のようです。ちなみに私も基本的にこの方法です。
ただこの方法だと、いろいろな問題も起こります。
例えば、依頼者が来て、プラシュナで行うような質問を何個かしたとします。ラグナは約2時間の幅を持ちますから、複数の質問に対し、全く同じチャートができてしまう可能性が高いです。仮にチャートが否定的だった場合、すべての質問に全く同様な否定的な回答になります。これは合理的とは言えません。質問を一回あたり一個に絞るのなら別ですが・・・
【②:いろいろな惑星を使う方法】
以下は、古典の「プラシュナ・タントラ」に書かれている内容です。
質問の数により、いろいろな惑星をラグナに使います。
上記の①で発生する同一のチャートになるのは防げます。
以下のように記載されています。
———-
●複数の質問に対する回答
最初の質問はアセンダントから、2回目の質問は月から、3番目の質問は太陽から、4番目の質問は木星から、5番目の質問は水星と金星の強い方から読む。
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これは便利なのですが・・・ただ、これだと、木星や金星がアセンダントになったときは、1室に吉星が入ることになり、質問に対してかなり肯定的になるのではないでしょうか・・・そのあたりが腑に落ちません。
【③:依頼者に選ばせる方法】
これは春日秀護氏の『ヴェーダ占星学』に書かれていた方法ですが・・・
12に区分けされたところにコインや神像を置いてもらい、それをラグナにする方法です。また、他のウェブサイト(海外)でも紹介されています。
これも複数の質問において同一のチャートになるのは防げます。
ただ、これだと、インド占星術をよく知っている人は、自分の有利になるところにおいてしまうかもしれないという懸念がありますね。星の配置を見せなければいいのかもしれませんが、プラシュナでは他の星回りに関係なく良いラグナの配置もあります(例えば、シルショーダヤ・サイン←頭から昇る星座)
また、この方法だと、ナヴァムシャのラグナが出ないのが欠点です。(また選んでもらえば別ですが)
また、この方法は、依頼人でなく、占い師がコインや神像をおいてしまったりもするようです。
「理性のゆらぎ」という本にプラシュナの面白い記述があります。
著者が占い師にプラシュナで占ってもらった直後の会話です。
————————
『シャシクマールがプラシュナ・マールガを試した時には、チャートの一か所に自分でコインを置いたと言っています。
今日は私が祈っていて、先生が何か貝殻で計算をし、宝石を置かれました。
もし私がそれを置いたとしたら、違った結果が得られたのではないでしょうか?』
ナラヤン師は、良い質問だとばかりにうなずいた。
そして、チャート上のブルーの宝石の指で小突きながら、静かに答えた。
『もしそうさせていたら、君もまさにこの位置に、コインを置いたのだよ』
-「理性のゆらぎ」 青山圭秀 著
————————–
不思議と言えば不思議ですが、適当と言えば適当かもしれません。
【④:数字から選定する方法】
これも春日秀護氏の『ヴェーダ占星学』に書かれていた方法ですが・・・
依頼者に1から108の数字から好きなものを言ってもらい、それを9で割り、商がその星座の番号(←0を牡羊座とする)、余りがその星座におけるナヴァムシャの番号(←0を最初のナヴァムシャとする)とする方法です。
例えば、64なら、9で割ると商が7で余りが1になります。
従って、ラーシは蠍座ラグナ、ナヴァムシャは蠍座の2番目のナヴァムシャであるから蟹座となります。(以前やったナヴァムシャの表を参考にしてください)
1なら、商が0で余りが1・・・ラーシは牡羊座ラグナであり、ナヴァムシャは牡羊座の2番目のナヴァムシャで牡牛座です。
108なら12あまり0で、1周して牡羊座の第一ナヴァムシャ、すなわちラーシもナヴァムシャも牡羊座です。
自分で行う場合は、例えば、目についた数字や開いた本のページの数字から行うなどの方法を取ります。
この方法は便利で合理的ですが、ラーシとナヴァムシャのラグナしか出ないのが欠点です。
プラシュナにおいてドレッカナなども使う人にはお勧めはできません。
—–
以上ですが・・・
結局、プラシュナ(ホラリー)というものが共時性を利用しているなら、その方法を選んだのも共時性の法則の範疇ということになり、何でも良いということになるのかもしれません^^;
追記1:
古典では、依頼者が占星術師に近づいてくる方向により、アルーダ・ラグナが決まります。
以下の図に様になります。真西とか真東とかから来られると、どっちの星座にしようか迷うかもしれません^^;
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プラシュナのラグナの取り扱い。
Toshi方式ですが。
プラシュナも占星術の大原則に基づき、ラグナを決めます。
その大原則とは「生まれた時間と場所」です。
一般のラグナは、
〇生まれた赤ん坊が呼吸を始めた瞬間、大抵最初にオギャーと鳴きます。
〇もう一つ場もっと微妙な、受胎した時です。ニシェカラグナですね。
プラシュナの質問の時間の原則。
ラグナにあたるのは、その質問が発せられた時です。
また疑問が心に浮かんだ時間はニシェカラグナにあたります。
例えば、Aという人とBという人が居たとします。
1:AがBに最初に質問を発した。時間と場所
2:Aが紙やメール等に初めて質問を記した。そしてこの質問でよいと決めた時間と場所3:Aが声に質問をだして、その上でその時間と場所を記した。
1の場合実はBが居なくても質問が物理的・情報的に発せられれば生まれた事になります。
Bは大抵占星術師ですが、Bはその質問の誕生に立ち会っただけなのですね。
2:は記した時間とこれでよいと自分が決めた時間。手紙であれば、書き直す必要がないと判断した時間。書いても出さなければ、あるいは書き直したのであれば、その質問は生まれた事にならない。投函されて届かなければ生まれた事にならないが、普通は届くので良い。
例えば BBSであっても 記した時間ほぼ投稿時間になります。(記した内容でよいとアップロードもしくは送信した時間。
3:はほぼ手紙と同じ。
質問が一つではない場合。
質問には大きく二通りあります。
1:真剣な質問に関連する質問。例えば、結婚できますか!であれば 結婚できるか?結婚相手は?結婚時期は?結婚場所は?と真剣な質問に付随する関連する質問が全てチャートに現れます。この場合は、複数の質問でも全て同じラグナで分析できる。
2:相互に関係のない質問
全然関係のない質問は真剣な質問の場合にはあまりありえないがその場合でも、その質問が同時に発せられることはない。
仮に質問が真剣でかつ相互に別の内容で、初めて発生された質問であれば、呼吸の時間分(基本20秒)ずらしたラグナを使います
パラシャラホーラシャストラの下巻でました!
売りは?用語集を付けた事かな・・・単純に用語の翻訳のものから、用語の定義や意味まで記載してみた。
たぶん、かなり正確(笑
まあ、完璧は人であるうちはありえないが・・・
曖昧さを省く捕捉
仮に占星術師に質問する場合に、既にメモしてきた場合はメモした時間が質問が生まれた時間であり、
メモを読み上げた場合は、質問が生まれた時間ではなく質問を読み上げた時間になります。
正確には 1:質問が心に浮かんだ時間—△
2:メモなどした場合は 質問が生まれた時間—〇
3:メモを読んだ場合は、つまりメモを読んで質問した時間—×
4:心にあった事を初めて口にして質問した場合、真に質問が生まれた時間—パーフェクト。
2や3で時間が曖昧な場合のみ、それこそサイコロを振るしかなくなります。浮かんだ数字言ってみて?形式です。
Toshiさん
BPHS、完結しましたね!
おめでとうございますm(_)m
早速、購入させていただきましたm(_)m
またブログで宣伝しておきます!
その他の本の出版も皆さま待っていますので、よろしくお願いしますm(__)m
ラグナの取り方について、参考になります。
ありがとうございますm(__)m
生まれた時間を重要視する方式ですね。
清水先生のblogを読むと、質問が生まれた時間をメモって、あとで調べたりしています。
やはり、それが一番正当なのかもしれませんね。
ただ、プラシュナの説明でよくある「占星術師が手紙を受け取った時間・場所でチャートを作る」というのは、質問が生まれた時間とはかなり異なりますね。(おそらく、数日の差があります)
それでプラシュナとして機能してきたのですから、なかなか理解が難しいですね^^;
「占星術師が手紙を受け取った時間・場所でチャートを作る」も機能はします。
機能条件:それは、他の人に一切話さず、占星術師に送り付けたときです。
つまり、誰にも話さない、この人に相談しよう!と本人が思って実行した場合は、占星術師が目にした時に、質問が生まれた事になります。それは同時に、占星術師の疑問として扱われる側面があるのですね。というかそのように受け取れたときは成功します。
しかし、もし、他の人に口に出して、それから手紙を書いた場合は、機能しません。
あとは・・・・いつかお会いすることがあったら、こっそり秘密を^^
ふむふむ、なるほど。
参考になりますm(__)m
占星術師の心の問題でもあるわけですね。
占星術師の真剣さも大切ですが、さらに恩寵が得られるようにガネーシャ様に祈りをささげてから、鑑定することにしますm(_)m
>早速、購入させていただきましたm(_)m
>またブログで宣伝しておきます!
ありがとうございます・゚・(ノ∀`;)・゚・
是非、本体とともに、下巻に追加挿入した用語辞書もご覧ください。
可能な限り、定義と簡単な解説をいれてあります。
750単語も! シュクラ 金星 終わりというそっけないのも多いですが(笑
>750単語も! シュクラ 金星 終わりというそっけないのも多いですが(笑
いやいや、ナクシャトラの説明なんか、相当詳しいじゃないですか!
知らない単語も多かったですm(_)m
本の翻訳の方もよろしくお願いしますm(__)m
ISOPさん
お久しぶりです。
年末にコメントしてみました。
さて、書いて頂いた①はラグナ、
③と④はむしろアールーダの決定ですね。
②は複数質問の取り扱いということになるでしょうか。
明確化のために、僭越ながら若干の説明です。
確か12世紀のクリシュニーヤ以降の(ケーララ)プラシュナの伝統では、
チャラチャクラとスティラチャクラの2種類のホロスコープが使われます。
①のチャラチャクラは(時間と共に)変動するチャクラであって、ラグナを起点にします。
(ラグナというのはintersection、要するにアセンダントです。
関連する他のラグナ(マディヤラグナ、アスタラグナ、パーターララグナ、各種ヴィシェーシャラグナなど)と特に区別したい場合はウダヤラグナと読んだりします。)
いつ・どこのラグナとするかは、伝統的なプラシュナの占星術家は今でも対面でしか鑑定しないので、これが問題となることはなかったと思います。
電話やメールで鑑定したい場合は、鑑定者にとってよく機能するものを採用すればよいでしょうが、現実的には、鑑定者が質問を受け取ったあるいは理解した時間・場所とする以外は、ホロスコープの信頼性の観点から使いにくいでしょう。
②のプラシュナ・タントラはタジカ占星術のテキストなので、よりインド的なプラシュナにミックスして機能するかどうかは注意が必要かもしれません。
複数質問について一つ興味深い記事を紹介しておきます。
https://www.indiadivine.org/content/topic/1502077-for-jyothisha-bashing-ppl-to-read/?tab=comments#comment-6248363
どのように複数質問を処理したのか記事には書かれていませんが、
下記する内容がヒントになるかもしれません。
③と④は、アールーダを起点とするスティラチャクラに関します。
サンスクリットのārūḍhaは「乗っかっている」というような意味で、つまり質問者がバチャクラ(ゾディアック)のどこに乗っかっているか(どこに存在しているか)ということです。
よって、質問者がどの方角から質問を投げかけたに基づいてアールーダを決定するのが原則となります。
とはいえ、鑑定用の机と椅子が固定されているなど、これだと現実的に使えないなどの問題が昔からあったようです。
というわけで、アールーダを便宜的に特定する方法が伝統的に考案されてきました。
典型的なものが、③にある通り、金のコインやカヴァディ(貝殻)を使うといったものです。
青山氏の本の占星術家もこれらを使っていますね。
④の起源を私は知りませんが、もしかしたら最近の占星術家(ジェームズ・ケラハー氏とか)が電話鑑定に便利ということで考案したものかもしれません。
また、春日氏の本を確認していませんが、説明頂いた④のアルゴリズムに間違いがあるような気がします。
ちなみに、ラグナの度数からアールーダの度数も決定できるので、ヴァルガでの使用も排除されません。
なお、上記のアールーダは、ジャイミニ占星術のアールーダ(ジャイミニスートラでいうパダ)とは求め方も使い方も異なる別の概念だと思います。
ごっちゃにしているテキストをたまに見るので念の為。
あれこれ書いてみました。
良いお年をお迎えください。
shiiさん
あけまして、おめでとうございますm(_)m
お久しぶりです^^
貴重なコメント、ありがとうございますm(_)m
はじめて聞く内容で面白かったです^^
>さて、書いて頂いた①はラグナ、
>③と④はむしろアールーダの決定ですね。
>②は複数質問の取り扱いということになるでしょうか。
アールーダですか?
ジャイミニのアールーダは聞いたことありますが、shiiさんの仰られているアールーダは初めて聞く内容です。
アールーダは、「質問された方向から決定されるラグナ」のようなものという理解でいいでしょうか?
また
「椅子と机の配置が決まっていると、アールーダはいつも同じになるので、柔軟に決定される方法が考案された」
ということで合っていますでしょうか?
また、アールーダでヴァルガを使用するには、質問された方向を、厳密に角度を測るということでしょうか?
「私から君の方角は、南南東152°の方角だな」とかですか?
>チャラチャクラとスティラチャクラの2種類のホロスコープが使われます。
チャラチャクラとスティラチャクラの2種類のホロスコープは、どう使い分けるのでしょう?
どちらかが優先される場合などあるのでしょうか?
言い換えれば、ラグナとアールーダの使い分けはどのようにするのでしょうか?
もっと言い換えれば、①や②でやる場合はどんな時で、③or④でやる場合はどんな時でしょう?
青山さんの場合、ラグナではなく、いきなりアールーダでやっているようですが、なぜラグナでやらなかったのでしょう?
ラグナより、アールーダが優先されることもあるのでしょうか?
また、どんな時にアールーダでできるかが分かれば、ラグナの使用が難しい場合(ネット鑑定など)でも対応できそうです。
もしご存知でしたら、よろしくお願いしますm(__)m
ISOPさん
ご結婚されたのですね!おめでとうございます。
>アールーダは、「質問された方向から決定されるラグナ」のようなものという理解でいいでしょうか?
定義という点では、先回も書いた、
「質問者がバチャクラ(ゾディアック)のどこに乗っかっているか(どこに存在しているか)」
という方が伝統に忠実かと思います。
>「椅子と机の配置が決まっていると、アールーダはいつも同じになるので、柔軟に決定される方法が考案された」
ということで合っていますでしょうか?
私はそのように理解しています。
例えば、ダシャーディヤーイというヴリハッジャータカの注釈書でも、アールーダを決定する3つの方法(確か、①質問者の位置、②質問者が触れている身体部位、③ラーシチャクラのどの星座を質問者が選択するかによる)を説明したうえで、①を使える場合はそれを適用するように示唆していたように記憶しています。
なお、個人的アイデアですが、地面に12面サイコロを投げるなんてのも良いのではないかと思います。
>また、アールーダでヴァルガを使用するには、質問された方向を、厳密に角度を測るということでしょうか?
>「私から君の方角は、南南東152°の方角だな」とかですか?
これは違います。
先回も(雑に)書いたように、星座内のラグナの度数をアールーダの度数として採用します。
例えば、ラグナが牡牛座15度、アールーダが射手座の場合、
アールーダは射手座の15度とします。
プラシュナマールガにそのように説明されていたかと思います。
とはいえ、ヴァルガを使うよりもまずはラーシチャートを的確に読み取ることが重要です。
ケーララの伝統的な占星術家は、ヴァルガを使うことはもちろんありますが、分割図は使わないと思います。
青山氏の本でも確か、深い洞察が必要な質問をしたときに初めて、そういったことは星座をさらに12分割して計算する必要があって、、、みたいなことを言われた場面があったように記憶しています。
>チャラチャクラとスティラチャクラの2種類のホロスコープは、どう使い分けるのでしょう?
先ず、例えば上掲のダシャーディヤーイでも説明される通り、ジャータカにおいてラグナと月を使うのと同様に、プラシュナではラグナとアールーダが考慮されます。
したがって、あれこれ書いてもしょうがないので(体系全体を学ばないと役に立たないので)簡潔にまとめてしまいますと、ジャータカにおいてラグナと月を起点にして解釈するように、プラシュナにおいては上記2つのチャクラから判断するようにすれば良いかと思います。
とはいえ、これでは少し乱暴すぎるので少し補足しますと、
チャラチャクラはアーカーシャ(天)、スティラチャクラはブーミ(占星術家と質問者が立つ、地)であって、よって
チャラチャクラに基づいて未来を、あるいは天が求めるものを、
スティラチャクラに基づいて質問者(の願望)や質問を、
というのが一つの考えです。
確かプラシュナマールガにあったような気がしますが、2つのチャクラの調和に基づいた判断も為されます。
もう少し具体化すると、注釈書によれば(いま、原文を確認していないので正確でないと思いますが)、
チャラチャクラは、
質問者が動きながら質問したり、太陽がラグナラーシにあったり、ラグナに多くのグラハがあったり、・・・
スティラチャクラは、
多くの人々がいる中で質問されたり、家の中だったり、静的なものに関する質問であったり、夜だったり、寝ながら質問したり・・・
といったときに使用されるとの説明もあります。
とはいえ、実際は、こういったルールよりも、占星術家の経験に基づいて両方のチャクラからの判断方法を確立させていると思います。
なお、上記はあくまでもケーララで11世紀以降に発展したプラシュナであって、より古典的なプラシュナ(シャットパンチャーシカーなどに説明されるような)ではアールーダは使われません。
例えばISOPさんもお持ちのPrashna Shastraは、シャットパンチャーシカーを代表とする古典的なプラシュナを主とするテキストなので、アールーダは序盤に軽く説明するだけだったような気がします。
>青山さんの場合、ラグナではなく、いきなりアールーダでやっているようですが、なぜラグナでやらなかったのでしょう?
青山さんの本をいま確認していませんが、多分両方を使って判断していると思います。
若干の訂正です。
①アールーダの定義ですが、恐らく以下の方が正確かと思います。
地上において占星術家の周囲に広がるチャクラ、それがスティラチャクラ。
スティラチャクラにおいて質問者がどこに乗っかっているか(どこに存在しているか)、それがアールーダ。
質問者が質問を投げかけた方向によるアールーダの決定は上記から導出されると思います。
②
× ヴリハッジャータカ
〇 ブリハッジャータカ or ブリハットジャータカ
ラグナとアールーダの使い分けについて一般論を書きましたが、実際には各テーマ(結婚、子供、寿命、失せ物、仕事、・・・)ごとに判断方法をよく学習する必要があるかと思います。
shiiさん、詳しい説明、ありがとうございますm(__)m
あれから私もPreshana Shastra見直してみて、勉強しました。
記事にしようと思いましたが、よく分からないところがあって、ほったらかしにしていましたm(_)m
shiiさんの仰ったアルーダラグナと方向については、皆様に分かりやすいように、記事に先ほど追記しました。
また、これもshiiさんの仰っている内容と同じですが、Preshana Shastra には以下に様な記述がありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プラシュナでも同様に、アセンダント(または ウダヤ・ラグナ 、または単にラグナ)が最も重要になります。
しかし、これらの占星術師はいくつかの職業やビジネスに従事しているので、相談に専念する時間がありません
彼らは、ウダヤ・ラグナ(アセンダント)がほぼ1ヵ月間同じままでいるかもしれない2時間かそこらの同じ夕方の時間にほとんど従事しています。
一ヶ月間、占星術師にすべての人々の結果は同じになると言うつもりですか?
そのようなすべての場合において、 アールーダ・ラグナは不可欠になります。
初期の時代には、2つの ラグナ、ウダヤ・ラグナ と アールーダ・ラグナ が計算されていました。アールーダはアセンダント・ラグナ以外のラグナであり、いくつかの方法で計算されます。 ウダヤのラグナロードとアルーダのラグナロードの関係はスートラ(sutra)と呼ばれています。この2つの惑星が友好であれば良い結果が得られ、敵であれば悪くなり、中立ならば平均的な結果が得られます。
現在のところ、占星術師は、人が近づく方向がアルーダ・ラグナの決定要因となる木の下の開いた場所に座っていません。最近の占星術師は、依頼者が自分の席や方向を選ぶ余地がない小さな部屋に限定されています。したがって、時代の変化とともに、 アールーダ・ラグナ を決定する手順も変わりました。
上で述べたように、 アールーダ・ラグナ の重要性は現在ではより重要になっています。しかし、決められた時間ではなく、人が相談の目的のためだけに占星術師のところに来るときはいつでも、ウダヤ・ラグナは最も満足のいく驚くべき結果を出します。
上記の条件が満たされないことが非常に多いため、占星術師は アールーダ・ラグナ に頼らなければなりません。
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>先ず、例えば上掲のダシャーディヤーイでも説明される通り、ジャータカにおいてラグナと月を使うのと同様に、プラシュナではラグナとアールーダが考慮されます。
アルーダに加え、チャトラ・ラグナというものもあるようですね。
太陽の位置と、アールーダ、ラグナから割り出すようですね。
使えるのか不明ですが・・・
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【チャトラ・ラグナ】
ウダヤ・ラグナ と アールーダ・ラグナに加えて、もう1つの重要なラグナは チャトラ・ラグナです。 チャトラ・ラグナの計算には、次の3つのステップがあります。
ステップ1
ヴェーティ・ラーシ の計算
太陽が牡牛座、双子座、蟹座または獅子座、すなわち2、3、4および5の星座の場合、 ヴェーティ・ラーシ は牡羊座である。
太陽がさそり座、山羊座、または水瓶座にある、すなわち8、10、または11の星座の場合、 ヴェーティ・ラーシ は双子座です。
太陽が残りのサイン、牡羊座、乙女座、天秤座、射手座または魚座、すなわち1、6、7、9または12のサインにあるならば、 ヴェーティ・ラーシは牡牛座です。
ステップ2
プラシュナのときに アルーダ・ラグナと同様に(ウダヤ)ラグナを確認します。アルーダからウダヤ・ラグナまで数えます。アルーダが射手座で、ラグナが魚座であるとすると、射手座から魚座まで数えて4となります。
ステップ3
ステップ1で取得した ヴェーティ・ラーシ (veethi rashi)からステップ2で取得した数字を数えます。
例えば、ステップ2の上記の例で行けば、牡牛座がヴェーティ・ラーシ 。 牡牛座から4つ目の星座は獅子座です。したがって、獅子座はチャトラ・ラグナになります。
ウダヤ・ラグナ、アールーダラグナ、チャトラ・ラグナのうち最強のものがプラシュナで最高の結果をもたらすと信じられています。それでも、上で説明された要因を考慮して、ウダヤとアールーダラグナの間の決定がとられるべきです。 チャトラ・ラグナ はこの本の適切な場所で扱われてきたプラシュナに特定の用途があります。しかしながら、 チャトラ・ラグナ は古典的なテキストで他のラグナと同じ重要性を与えられました。この事実は無視してはいけません、それでもその使用はさらにテストされ研究される必要があります。
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>なお、個人的アイデアですが、地面に12面サイコロを投げるなんてのも良いのではないかと思います。
シンプルでいい方法ですね!
他にも本にいろんな(アルーダ)ラグナを採用する方法が載っていましたので、また今度記事にしてみます(※アシュタマンガラ・プラシュナなどは気合入れてプラシュナで見たいときは良いかもしれません)