18.ジェースタ

蠍座16度40分~射手座00度00分

 

シンボル:丸い形のお守り(魔除け)

キーワード:経験・最年長

支配神:神々の王・インドラ

体:首、体幹の右側

ヨニ:鹿

グナ:ラジャス

 

ヴァラーミヒラ「月がジェースタにある人は、とても友人が少ないが、明るく、高潔で、怒りっぽい」

 

〔性格〕

お守りは神秘的、または隠された力の象徴的な表れである。それは、不運や逆境から守られることを提供、また、受けることを示唆しており、同様に巧妙で創意に富んだ創造力のある能力を示す。インドラについての勇気ある行動、力、名声、栄光、称賛、ヴェーダーにおける賛美はこのナクシャトラに関連する。

 

ラグナか月がジェースタにある時、偽善的か、隠し立てをするなど、2面性のあることを示唆している。また、この2面性は、物質的・現世的な欲求の他にも、内面や精神的なものも獲得しようとする傾向を示している。

また、ジェースタは「最年長(eldest)」を意味し、とりわけ社会的な文脈では、「最も重要な人」、「創始者・設立者」を意味している。彼らは、他との交流以上に、自分白身に対する関心を深くもち、内への探求に向かうが、外に対する未練を断ち切れたわけではない。また、最も古き者にあらわされるように、その直前の段階、つまり、世俗的な物事をあまりに多く溜め込んできている者である場合もあり、普通以上に世慣れしている場合や普通以上に世俗的の場合もある。「経験」が基本的な意味になる。

また、インドラは雷撃の神でもあり、少々神経質で怒りっぽいところがある。

 

〔職業〕

仕事は、勇敢でエネルギッシュに取り組みます。二重性により、仕事や対人関係も器用にこなす。

自営業、鉱山、エンジニアの会社、治療家、一般事務職、守ることに関する職:警察、UN職員、兵器、軍人、難民、亡命者

 

 

〔その他〕

ジェースタの「取得」に関する暗示は、超自然的、神秘的、異常な手段を用いることを示唆し、そしてそれは一方で「苦しい時」、「つらい時間」を暗示する。

例えば、土星がジェースタで、2室にある時、他の要素が等しいならば、お金の欠乏を示しているかもしれない。

 

ジェースタの「年長」や「高位」は、ここでは「守護・守ること」と同義語である。なぜなら、インドの家族の中で最年長は、「家を守る者」として認知されているからである。

ジェースタは、家族の中の長、兄弟の最年長、もしくは最愛の人かもしれない。

例えば、結婚の7室支配星がジェースタを占めると、年上の人と結婚するか、もしくは、その家族の中で最年長の人と結婚する傾向がある。

この原理は、他の室にも拡大して解釈できる。

 

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