【1.プラシュナにおけるその他の重要なヨガ】

前回、イタサーラとイシュラーフをやりましたが、その他のヨガについても解説しておきます。(と言っても、イタサーラの派生と思われるものが多いが・・・)

 

〔その他のタジカ・ヨガ〕

イクバル・ヨガ(Iqubal yoga (Ishkavala yogaという表記もあり))

【条件】
ケンドラとパナファラだけに惑星が存在。すなわち、1,4,7,10,2,5,8,10室にのみ惑星が存在。

【影響】
吉祥な相。質問に対し肯定的・成功・良い結果。

——————–

インドゥヴァーラ・ヨガ(Induvaara yoga)

【条件】
アポキリマ(3,6,9,12室)だけに惑星が存在。(吉の9室もあることに注意)

【影響】
凶の相。質問に対し否定的・失敗・悪い結果。

——————–

ナクタ・ヨガ(Nakta yoga)

【条件】
以下の2つの条件を満たす時にこのヨガが成立する。

①:2惑星が互いにタジカ・アスペクトを組んでいない。
②:上記2惑星よりも速度の速い別の惑星が、上記の2惑星とディープタムシャの範囲内でタジカ・アスペクトを組んでいる。

【影響】
2惑星同士が、アスペクトしてなくても、他の速い星の助けにより、即座に結果をもたらす。

助けとなる星(リンクさせる惑星)と、該当の2惑星との状態により、結果的に以下の3つのどれかとなる。
1.ダブル・イタサーラ:良い
2.一方がイタサーラで一方がイシュラーフ:中間
3.ダブル・イシュラーフ:悪い

——————–

ヤマヤ・ヨガ(yamaya・yoga)

【条件】
上記のナクタ・ヨガ(Nakta yoga)は、2惑星よりも速い惑星がリンクさせる星になるが、このリンクさせる惑星が2惑星よりも遅い場合、ヤマヤ・ヨガ(Yamaya・yoga)と呼ばれる。

【影響】
遅い結果・遅れた結果や困難をもたらす。

——————–

カンブーラ・ヨガ(Kamboola yoga)

【条件】
以下の2つの条件を満たす時にこのヨガが成立する。

①:2つの惑星がヨガを組んでいる。
②:月が上記の惑星のうち、1つ、または2つとイタサーラ・ヨガを組んでいる。

【影響】
良い結果を与える。その目的を達成するために心からの努力をする傾向がある。

——————–

ガイラ・カンブーラ・ヨガ(Gaira-kamboola yoga)

【条件】
以下の2つの条件を満たす時にこのヨガが成立する。

①:2惑星がイタサーラを組んでいる
②:月が星座の終わりの境目に位置し、次の星座に入るとラグナかディスポジターとイタサーラを組む状態。

【影響】
前回やったバヴィシャット・イタサーラ(Bhavishat-ithasala)の一種。Bhavishat- kamboola yogaとも言う。
時間とともに好ましい結果を与える。

——————–

カーラーサラ・ヨガ(Khallasara yoga)

【条件】
以下の2つの条件を満たす時にこのヨガが成立する。

①:2つの惑星がイタサーラを組んでいる
②:どちらの星にも月が絡んでいない。(※←おそらくタジカ・アスペクトがない状態と思われる。6-8、2-12の関係。)

【影響】
月が不在のイタサーラは、イタサーラの破壊を意味する。

——————–

ルッダ・ヨガ(Rudda yoga)

【条件】
以下の2つの条件を満たす時にこのヨガが成立する。

①:2つの惑星がイタサーラを組んでいる。
②:そのうちの一つがコンバースト、逆行、減衰、または6、8、12室や敵対星座にある。

【影響】
イタサーラはキャンセルされる。
逆行の場合は弱いイタサーラを形成する。

——————–

クタ・ヨガ(Kutha yoga)

【条件】
以下の2つの条件を満たす時にこのヨガが成立する。

①:2つの惑星がイタサーラを組んでいて、かつケンドラかパナファラにある。
②:吉星の影響があり、凶星からの影響がない。

【影響】
イタサーラ・ヨガとイクバル・ヨガとのコンビネーション。
非常に好ましい結果を与える。結果はKariya siddhiになる。(※←Kariya siddhiの意味が良く分からなかったが、カーリヤ・シッディ・プージャというのがあり、これは仕事の成功のプージャだから、仕事の成功を意味しているんじゃないかと思われる。)

——————–

ドゥラファ・ヨガ(Durapha yoga)

【条件】
二つの惑星がイタサーラを組んでいるが弱く、両方とも6、8、12室にあるか、逆行してるか、コンバーストしている。

【影響】
Rudda yogaの一種。失敗や不吉な結果を与える。

 

〔プラシュナのラージャ・ヨガ〕

タジカ・ヨガ以外にも、重要なプラシュナ・ラージャ・ヨガと呼ばれるものがあります。
これは、表示体とラグナロードのヨガであり、肯定的・ポジティブな結果を生み出します。

  • ラグナロードが、表示体の支配するハウスにあり、かつ表示体がラグナにある(星座交換)
  • ラグナロードが、表示体の支配するハウスにあり、かつ表示体が表示体の支配するハウスにある。
  • ラグナロードと表示体がともにラグナにある
  • ラグナロードと表示体がともに表示体の支配するハウスにある

 

これらが凶星からアスペクトがなく、吉星の絡みがあればなお良しである。

—–

関連記事: