そこのけ、そこのけ、ホ~ラ!♪
そこのけ、そこのけ、ホ~ラ!♪

というわけで、今日はホーラです!
(※ピンクレディの「モンスター」を知らない人はすみませんm(__)m)

ホーラの使い方ですが、いろいろな解釈があるため、インド人も結構困っているようです。

 

【1.ホーラ・チャートの使用法】

その人の財政状態・富のための鑑定に用いられる『ホーラ(Hora)』と呼ばれる2分割チャートがあります。結構、使い方が難しい分割図チャートです。

実はホーラ・チャートというのは、一つではなく、いくつも種類があります。
全部で10種類ぐらいあります。

(※Jagannathaをお使いの人は、まずホーラ・チャート上にカーソルを持ってきて、そこで右クリックをしてD-2の部分に合わせると、10種ぐらいのD-2が表示されます)

なんでこんなにあるかと言うと、聖仙パラシャラが、あいまいな表現をしているから、解釈が異なって、いろんなチャートができました。

聖仙パラシャラはホーラの説明で『~にある惑星は太陽のホーラに入り、~にある惑星が月のホーラに入る』と書かれています。

これを一般的には太陽のホーラを獅子座、月のホーラを蟹座と解釈し、どちらか2つの星座に入ると解釈されました。

ところが、『2つの星座って、そりゃおかしいだろ!太陽・月のホーラの意味が違うぜ!』という人が続出し、10~11種類ものホーラチャートが存在することになりました。

ちょっと、インド人も解釈がお困りなチャートのようです(^^;

 

今日はまず、一番スタンダード(?)な、“伝統的な聖仙パラシャラのホーラ”を解説します。

ジュニア・ジョーティッシュをお使いの人はそのままD2を見ていただいてOKです。
Jagannathaお使いの人は、以下のようにしてホーラチャートを出してください。

  1.  まず、チャートの一つをHoraにします。
  2.  その上で右クリックして、「choose hora」の上にカーソルを持ってきます。

 10種類ぐらいのHoraの中から、『Traditional Parasara Hora』を選んでください。

すると、星座が蟹座と獅子座に集中するアホみたいなチャートが現れましたね!

今日はこの伝統的なHoraの解説をします。

この、ホーラ・チャートは2つの部分に分けられます。それは蟹座と獅子座です。

男性星座(牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座)のすべての前半の15度は、獅子座に配置され、後半の15度は蟹座に配置されます。

一方では、女性星座(牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座)の前半の15度は、蟹座をに配置し、後半の15度は獅子座に入ります。

難しそうですが、星座の境目である部分は同じホーラの連続となるので、以下の図のような簡単な位置関係になります。

 

 

う~ん、太陽みたい!^^

例えば、火星が乙女座の20度に位置している場合、それは女性星座の後半なので、それは太陽のホーラになります。

さて、この2分割チャートができましたら、下の法則に従ってポイントを個々の惑星に与えます。

  • 高揚の惑星→5ポイント(木星が蟹座ホーラにある場合のみ)
  • その室の支配星である惑星(定座)→4ポイント(月が蟹座ホーラにあるか、太陽が獅子座ホーラにある場合のみ)。
  • 友好星座に位置している惑星→3ポイント。
  • 中立星座に位置した惑星→2ポイント。
  • 敵対星座に位置した惑星→1ポイント。
  • 減衰星座に位置した惑星→0ポイント(火星が蟹座ホーラにある場合のみ)。

火星、木星が蟹座ホーラの場合には、友好星座の惑星としてのポイントは与えられません(減衰と高揚として扱われます)。

一方、もし惑星が同じタイプ(男性/女性)の星座に位置するならばポイントは2倍され、また異なったタイプの(男性/女性)の星座に位置するならばポイントは半分になります。

(※注意:上記の、「惑星が同じタイプの星座に位置する」というのも、惑星の性別とホーラの星座の性別が同じという解釈と、ラーシとホーラで同じ性別の星座に位置するという、2つの解釈があるようです。)

この分析を通じて、どちらのホーラがより強力であるかを引き出すことができます。

アセンダントは、蟹座か獅子座のみです。蟹座ラグナの場合は1室と2室、獅子座は1室と12室しかありません。

もし、ホーラチャートにおいて、蟹座アセンダントの場合に2室(獅子座)が強力ならば、その人は多くの富を蓄積、または獲得します。

もし、ホーラチャートの獅子座アセンダントの場合に、12室(蟹座)が強力ならば、その人は財政上の制約を受けるでしょう。

両方の星座が、同じポイントだった場合には、その人はたくさんのお金を得ることはないけれども、その人が引き継ぐものは維持するでしょう。

ホーラチャートに関しての解説を訳すと、以上ですが、疑問がいくつか残ります。

蟹座ラグナだった場合に、1室(蟹座)が強力だった場合、または獅子座ラグナだった場合に、1室(獅子座)が強力だった場合にどうなるのかが書いてありません。

おそらくですが、蟹座ラグナで2室のポイントが大きいのが良くて、獅子座ラグナの12室が強いのが悪いのだから、これらはその中間ということになるでしょう。

まとめると、下記の図のようになると思われます。

 

 

また、このホーラ―チャートにおいて、形成されるダーナ・ヨガに着目する人もいます。

その場合、2室や11室支配星が、5、9室支配星と絡んだり、月と火星が同居したりすると、よい影響があるとされます。

 

〔鑑定例〕

さて、使える技法かどうか、ためしに毎度おなじみのビル・ゲイツのほ~らを出して見ました。

「惑星が同じタイプの星座に位置する」という部分で、惑星の性別が同じという解釈と、ラーシとホーラで同じ性別の星座に位置するという、2つの解釈があるようですので、2通りで出してみます。

〔ラーシチャート〕

〔ホーラチャート〕

 

〔①:惑星の性別を用いる方法〕

  • ラグナ:月ホーラ
  • 太陽:太陽ホーラ:定座:男→男:4×2=8
  • 月:月ホーラ:定座:女→女:4×2=8
  • 火星:太陽ホーラ:友好星座:男→男:3×2=6
  • 水星:太陽ホーラ:友好星座:性別中性:3
  • 木星:太陽ホーラ:友好星座:男→男:3×2=6
  • 金星:月ホーラ:敵対星座:女→女:1×2=2
  • 土星:月ホーラ:中立星座:性別なし:2

〔①番の結果〕

ラグナ:蟹座
太陽ホーラ(2室)=23点
月ホーラ(1室)=12点

 

〔②:ラーシとホーラで在住する星座の性別を用いる方法〕

  • ラグナ:月ホーラ
  • 太陽:太陽ホーラ:定座:男→男:4×2=8
  • 月:月ホーラ:定座:女→女:4×2=8
  • 火星:太陽ホーラ:友好星座:女→男:3×1/2=1.5
  • 水星:太陽ホーラ:友好星座:女→男:3×1/2=1.5
  • 木星:太陽ホーラ:友好星座:男→男:3×2=6
  • 金星:月ホーラ:敵対星座:男→女:1×1/2=0.5
  • 土星:月ホーラ:中立星座:男→女:2×1/2=1

〔②番の結果〕

ラグナ:蟹座
太陽ホーラ(2室)=17点
月ホーラ(1室)=9.5点

 

どちらにしろ、蟹座ラグナで2室が強く、金運がいいことになりますね。

また、ダーナ・ヨガも富の2室で多く存在します。

 

まぁ、どこまで使える技法なのか、ちょっと疑問ですが・・・^^;

有名人、何人かで検討してみる必要がありますね。


【番外】顔にヤクザ傷を負ったメゴ

 

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