【分割図】:ナヴァムシャの見方(基礎編)
あけましておめでとうございますm(__)m
皆様、お元気ですか?
こちらはなぜだか、年を追うごとに、さらに忙しくなっていきます・・・
いい年こいてインド雑貨店とか、訳の分からんトイレとか、正体不明の饅頭とか作る始末・・・
「まだラーフ期なんじゃねーか?」と疑う毎日・・・
ブログでは放置プレーが続いていますが、本年もよろしくお願い致しますm(__)m
【1.ナヴァムシャの見方(基礎編)】
ナヴァムシャで主に見られるものは以下のようなものがあげられます。
- 結婚・配偶者
- 晩年、またはラーシで表されるものの結果
- 星の強さ (ヴァルゴッタマ、高揚・減衰、アスペクトなど)
- 内なる神
- 仕事 (ラオ先生によると、結構重要らしいです)
- 一般事項 (性格や子供や取得や家族やダシャー)
ナヴァムシャを単独で見るのでなく、ラーシチャートとの連携も常に意識しましょう。
例えば、結婚において、ナヴァムシャの7室、7室支配星を見るだけでなく、ラーシチャートの7室支配星がどうなっているのか、ナヴァムシャでチェックし、その入っているハウス、強さ、アスペクト、ヨガなどを考慮しましょう。
ナヴァムシャの見方としては、流派があり、ハウス、コンジャクション、アスペクト、角度、シャドバラ、ヨガを無視するところもあります(※特にマハリシ系ジョーティッシュは無視すると思います。)
〔結婚のタイミング〕
- ナヴァムシャのラグナロードがケンドラにある – 早婚
- ナヴァムシャのラグナロードがトリコーナ:少し遅れるが適齢期に結婚します。
- ナヴァムシャのラグナロードがドシュタナで凶星の影響を受ける:→30才を超えてから結婚する
- ナヴァムシャのラグナロードが非常に傷ついている: 結婚しない
- ナヴァムシャのラグナロードが7室にあり、7 室支配星が12室にある:→ 23歳または26 歳で結婚。
- ラーシチャートの8室の星座がナヴァムシャの7室の星座に当たり、金星がナヴァムシャのラグナに在住する→25歳または33歳で結婚
- ダシャーにおいて、ナヴァムシャの星回りを考慮しましょう。ナヴァムシャの1、7室支配星や1、7室在住星の時期も有力な結婚やお付き合いの時期となります。
〔配偶者の性質〕
- ナヴァムシャのラグナロードが以下の場合、その人は、美しく、教養があり、賢い妻を得て、人生は豊かになります
- 高揚、ムーラトリコーナまたは定座に在住
- 他の多くの分割図でケンドラ/ トリコーナにある
- 凶星とあらゆるアスペクト/コンジャクトを持っていない
- ナヴァムシャのラグナロードが減衰またはドシュタナで、凶星のアスペクトを持っている場合、その人は平凡な/悪い性格の妻を取得します。
〔結婚生活〕
ナヴァムシャチャートにおいて
- 7 室、7 室支配星が吉星によってアスペクトされているか、金星が良いハウスにある時、結婚生活は滑らかで幸せになります。
- 7室支配星が太陽や火星である場合、夫・妻は、互いに正直で信頼できるでしょう。(※なぜかは分かりません)
- 太陽、水星が7室に在住している場合は、不倫(extra marital affairs)があるでしょう。(※なぜかは分かりません)
- 金星が7室支配星で、高揚かラグナに位置するか、7室に在住する時、その人は、多くの女性との関連を持つことになります。
以上が結婚系です・・・まぁ、基礎的な感じです。
結婚のタイミング・配偶者の性質において、ラグナが強調されるのはちょっと意外でしたが。
記述がないですが、個人的には、ナヴァムシャの7室、7室支配星、金星の状態・傷つき加減も結婚の時期・配偶者の性質に影響するのではと思います。
また、タイミングの項において「23 or 26才」や「25才 or 33才」などのピンポイントな時期が示されています。こういうのはよく古典で示されますが、個人的にあまり当たらないのではないかと思います。(検証したわけではないですが)
〔子孫〕
ナヴァムシャチャートにおいて
- 5 室に吉星が在住、または5室支配星が吉星を絡んでいるならば、その人は良い子孫を持つことになります。
- ラーシ・チャートにおける5 室支配星がナヴァムシャ・チャートのケンドラ、またはトリコーナに在住しているならば、その人は良い子孫を持つことになります。
- 5室と5室支配星が凶星によって傷つけられているとき、その人は自分の子供たちから幸せを得ることはないでしょう。
〔仕事〕
以下は、仕事に関して、ラオ先生の本を大森 一氏が訳したものになります。(インド占星塾にあった情報です)
【原則1】
ナヴァーンシャの10室の支配星を見る。10室の支配星が示す職業は、昔からの職業であろうがなかろうが、現代における仕事の種類を表している。鍵となる惑星を見つけることで、それがどのような職業であるかを知ることができる。
ナヴァーンシャの10室支配星は、ハルディオ・シャルマ・トリヴェディ氏も第一に注目するところである。彼はその惑星を鍵となる惑星と呼び、その惑星に割り振った職業は限られていた。惑星順に、彼が割り振った職業を見ていこう(ラーフとケートゥは除く)。
【原則2】
- 月とラグナを比較して、どちらが強いかを調べる。
- 次に、月とラグナから見た10室の支配星を比較して、どちらが強いかを見る。
- 最後に、ナヴァーンシャで月とラグナから見た10室の支配星を比較して、どちらが強いかを見る。
【原則3】
3つめの原則は、最初の原則1の拡張です。まずは、以下の内でどれが一番強いかを調べます。
a アセンダント
b 月
c 太陽
- 上の中でもっとも強い惑星から10室の支配星を、出生図とナヴァーンシャで調べる。
- これまでに見てきた解析手法を当てはめる。
—————
仕事はちょっと具体例がないとわかりにくいですね(^^;
とりあえず、基礎的な見方は以上です。
さて、次回はちょっと進んだ見方をやります。
今日、紹介したのはスタンダードな見方という感じがしますが、次回はかなりイレギュラーな感じですので、検証が必要かもしれません。
関連記事:
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- 【ヨガ】:カーダガ・ヨガ Khadga Yoga
ISOP夫人のナヴァムシャでは配偶者はどのようになっていますか?
「ろくでもねぇ奴」と出ています。
いやいや、本当は「素晴らしい配偶者に恵まれ、終生幸せな結婚生活を送る」とかではないですか?
奥さんのナヴァムシャでは、奥さん自身の星(土星)と私の星(7L・月)が、8室で同居しています。
「旦那は奥さんにいじめられ、けど別れられず、苦しめあって、ドツボにはまる」と読めます^^
私には「霊感による結びつき・前世からの運命」のように思えますが。
前世からの「因縁」でしょ・・・
結婚というのは苦行ですな^^;
奥さまは8室での同居なので7室(配偶者)の2室(取得)として自分を見ればいいのでしょうか?
この場合当該ホロスコープが男性の場合でも結婚は見れますでしょうか?
個人的には結婚の時期はダシャーまわりが優先される気がします
取得は2室というより、11室ですね。
8室は、7室(配偶者)から2室目(富)で、配偶者の財産を示す時があります。
嫁に私の富を奪われそうですね^^
また、相手(配偶者)のチャートから自分を見たいなら、7室を1室として観る方法があります。
上記の技法は男性・女性関係ありません。
結婚時期について、ダシャー優先というのは私も同意します^^
よろしくお願い致しますm(__)m
昨日思い出したのですが、ロバート・ハントの「プロジェクト・ハインドサイト」の研究成果によると、古代エジプトの占星術において西の地平線(7Hですね)は「戦争」という象意だったそうです。
7室はプラシュナやマンデーンで見る時は、「戦争」や「敵」となります。
http://indian-vedic-astrology.com/brog-1/2019/01/09/houses-and-planets-for-prashna/
http://indian-vedic-astrology.com/brog-1/2016/05/07/mundane-astrology-basic/
7室が敵・戦争って面白いですよね。
基本的に、いつの時代も「嫁」または「旦那」というのは敵・争いなのですね!^^
理論的なことを言えば、反対の部屋というのは、逆の意味になります。
1室の「自分」の反対を「配偶者」と見なすか、「敵」と見なすかですね。
>7室が敵・戦争って面白いですよね。
広い意味での「外交関係・他者との関係」ということでしょうね。
>いつの時代も「嫁」または「旦那」というのは敵・争いなのですね!^^
それでも別れられないんでしょ^_^
夫婦って不思議ですね。
ISOPさん
仕事鑑定に関して紹介して頂いた技法のベースは
古典的なものです(かなり改変されていますが)。
通常のチャートでは強さの比較などの判断を要して結構難しいですが、
ISOPさんのチャートでは比較的容易に
「鍵となる惑星」を火星と決定できますね。
実際、火星+土星+太陽(火星は獅子座在住なので)は
機械工学の組み合わせとする占星術家もいるので
その点では合格のようです。
(Naval Singh氏のPlanets and Educationを参照)
磁性の研究開発(がお仕事で合ってます?)ということでいうと、
火星は金属、
こちらのページ
http://www.srimadbhagavatam.org/canto3/chapter26.html
の(31)-(37)に照らせば、
木星(空エレメント)は磁場の空間自体を、
土星(風エレメント)は磁気の伝搬を与える
ということかも。
その分野に詳しくないのでトンチンカンな見解かもしれませんが。
また、時期(ダシャー)による影響も大きいのでその検討も欠かせませんね。
shiiさん
コメント、ありがとうございますm(__)m
今年もよろしくお願いしますm(__)m
火星が鍵と言うのは、私もそう思います。
ただ、ちょっと読み取るのがややこしいですが・・・
だいたい、私の仕事は何かよく分からんです^^;
磁石研究者でもあるし、
インド占星術師でもあるし、
モーダカ作製・販売もやっているし、
銅像とか作ってるし、
ヴェーダや修験道やってるし、
何が専門なんでしょうかね?^^;
8L(土星)や木星からのアスペクトは研究者や占星術師という見方もできますが、
10L2Hは食品や宝石を扱う仕事とも見れます(モーダカやブレスレットのこと?)
火星と土星のコンビネーションは理系っぽいですが、6-9Lの木星のアスペクトもあるので、サービス業や宗教、教師も関わってきそうです。
また、蟹座の火星は5-10Lなので、蟹座はクリエイティブ・教育的な仕事は他の星座に比べてアドバンテージがあるのかも。
まぁ、上記全部入っている感じですね・・・星の影響をごった煮して、今の私があるのでしょう^^;
shiiさんが紹介してくれたような見方があるのですね。
参考になりますm(__)m
shiiさんの仰るような解釈で、磁性研究まで分かればすごいですが・・・
先日、「NAKSHATRA (CONSTELLATUON) BASED PREDUCTION」
という本のプシュヤの項を見ていたら、
「If Sun in this Nakshatra is aspected by Moon, the native will be an industrial magnet 」と書かれていて、
「おお?産業用磁石で働く?ここまで分かるん?すげ~!」と思ったら、動詞がbeであり、work onではないので、たぶん「産業を引き付ける人」という意味ですね(^^;
ちょっと驚いた後、がっかりしました^^;
さいらむ!
シャンティとダーシャの写真がホラー。よく見ると背後に心霊写真のようにもう一匹・・・。シュルティ?
磁石+アクセサリー+ジョーティッシュでジョーティッシュで処方された宝石付き磁気ネックレス制作なんかいかがでしょう?
奥はシュルティです!
磁気ネックレス・・・う~ん・・・
ピップエレキバンもそうですが、磁石が健康にいいというのは、科学的根拠はほとんどありません(プラセボか迷信に近い)
また、ネックレス用の磁石はプラチナ系(鉄-白金)の磁石で、今、ほとんど製造されていません。
磁気特性はまずまずなのですが、高価すぎるのがネックですね。
私が研究しているのはネオジム磁石(Nd2Fe14B)なので、ネックレスには向きません(錆びる・脆い・磁気強すぎ)
いっそ、ネオジ磁石のピップエレキバンでも売り出そうかな?^^
(※ちなみにピップの磁石はフェライト磁石で、磁気的には弱いです。ピップはおそらく原価1円/個以下。いい商売です!)
さいらむ!
磁気が健康にいいのは迷信に近いのですね。
それはさておきISOPさんは器用だから「あったらいいな、な介護用品」とか「あったらいいな、な医療グッズ」とか何でも自作出来そうでうらやましいです。